ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は、6月23日(日本時間24日)に本拠地のアナハイムで行われたサンフランシスコ・ジャイアンツ戦に先発登板して、6回を投げて6安打、1失点、9奪三振と好投。大谷は同点の6回を投げ終えた時点で降板。試合は延長12回の激戦の末にエンゼルスが3対9で敗れた。

 ジャイアンツのエース、ケビン・ゴーズマンと大谷の投げあいで始まった試合は、どちらの投手も好投を続けて、大谷がマウンドを降りた6回まで1対1と緊迫した展開が続いた。今季、4勝目は逃した大谷だが、9つの三振を奪ったことで、伝説的な存在である大投手、ノーラン・ライアンに並ぶ球団記録を作った。

 大谷は今季、先発登板した11試合全てで5三振以上を奪っており、エンゼルスの投手で開幕から11先発連続で5奪三振以上を記録したのは、1978年のノーラン・ライアン以来。

 ライアンはメジャー通算最多記録である5714三振を奪ったメジャーを代表する大投手。46歳までメジャーで27シーズン投げ続け、7度もノーヒットノーランを達成した。

 9シーズン在籍したヒューストン・アストロズ、もしくはキャリア最後を過ごしたテキサス・レンジャーズのイメージが強いが、エンゼルス(当時はカリフォルニア・エンゼルス)でも1972年から79年まで8シーズン在籍していた。

 メジャー・デビューを果たしたニューヨーク・メッツ時代は球を速いけどノーコンな平凡な投手だったライアンが、メジャーを代表する投手へと成長を遂げたのがエンゼルス時代。

 25歳だったエンゼルス移籍1年目に329奪三振で自身初めての奪三振王のタイトルを手にすると、翌73年シーズンには今もメジャー記録である383奪三振を記録。エンゼルスでの8年間で7度も最多奪三振のタイトルを手にして、300個以上の三振を奪ったシーズンが5回もあった。

 試合で100.9マイル(約162.4キロ)を投げて、最速のボールとしてギネス世界記録に認定されたのもエンゼルス時代の1974年のことだった。

 今季はホームラン王を争っている大谷だが、投手としては奪三振王を争える能力を持っている。

 ここまで59.1イニングを投げて、奪った三振は82個。奪三振率は12.44で、規定投球回数不足ながら、アメリカン・リーグで3位に入る数字だ。

 登板間隔が長く、先発ごとのイニング数も少ないので今季の奪三振王は難しいが、奪三振率王は射程範囲内。

 もしも、大谷が今季の奪三振率王に輝けば、エンゼルスの投手としては1979年のライアン以来の快挙となる。