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超人揃いのNFLで殿堂入りした名選手から「人間ではない」と評された大谷翔平

三尾圭スポーツフォトジャーナリスト
NFLの殿堂入り選手から「人間ではない」と評されたエンゼルスの大谷翔平(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 アメリカのプロスポーツリーグの中で、最も身体能力が高い選手が集まっているのがNFL(アメリカンフットボール)。身長2メートル、体重100キロ以上の巨体な身体で、40ヤード(約36.6メートル)を4.3秒台で走るような「身体能力お化けたち」の集まり。ちなみにウサイン・ボルトの40ヤード走のタイムが4.22秒なので、いかにNFL選手の身体能力が高いかがうかがい知れる。

 そんな身体能力モンスター集団のNFLの中で、エリート中のエリートと呼べるのがNFLの殿堂入り選手。

 人間離れした選手の中で競い合ってきたNFLの殿堂入り選手が、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平のことを「人間ではない」とNFL選手に匹敵する身体能力の持ち主だと認めた。

 殿堂入り選手のジェローム・ベティスが、MLB公式インスタグラムが投稿した大谷のポストに対して、「人間ではない(Not human)」とコメントしている。

MLB公式インスタグラムの大谷翔平の投稿に、NFL殿堂入り選手のジェローム・バスが「人間ではない」とコメント
MLB公式インスタグラムの大谷翔平の投稿に、NFL殿堂入り選手のジェローム・バスが「人間ではない」とコメント

 パワーとスピードを兼ね備えた走りで、NFL歴代8位となる13662ラッシングヤードを稼いだベティスは、そのパワフルな走りから「バス」の異名を授けられた。

 そのベティスにしても、大谷のパワーとスピードは人間離れして見えるようだ。

 1993年のNFLドラフトで1巡目指名を受けたベティスが入団したチームは、ロサンゼルス・ラムズ。当時のラムズはアナハイム・スタジアム(現エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイム)を本拠地としており、大谷が活躍している同じフィールドをベティスも走っていた。新人王に選ばれたのもベティスと大谷の共通点。

 1996年にピッツバーグ・スティーラーズに移籍してからは6年連続で1000ラッシングヤードを記録。2005年シーズンに生まれ故郷のデトロイトで行われたスーパーボウルを制して、13年間のNFL選手生活にピリオドを打った。

 ベティスはNFLを引退後にピッツバーグ・パイレーツのマイナーリーグ・チームのオーナーグループに名前を連ねていたこともある。

 ベティスの最初のチーム、ラムズで現監督を務めるショーン・マクベイも「大谷の身体能力があればNFLでも十分に成功すると思う。ワイドレシーバーとして見てみたい」と以前に語っていたことがあるが、大谷の身体能力はNFLのトップに立つ人間も惹き付けるほどに高いようだ。

現役時代にパワフルな走りをみせるジェローム・ベティス
現役時代にパワフルな走りをみせるジェローム・ベティス写真:ロイター/アフロ

スポーツフォトジャーナリスト

東京都港区六本木出身。写真家と記者の二刀流として、オリンピック、NFLスーパーボウル、NFLプロボウル、NBAファイナル、NBAオールスター、MLBワールドシリーズ、MLBオールスター、NHLスタンリーカップ・ファイナル、NHLオールスター、WBC決勝戦、UFC、ストライクフォース、WWEレッスルマニア、全米オープンゴルフ、全米競泳などを取材。全米中を飛び回り、MLBは全30球団本拠地制覇、NBAは29球団、NFLも24球団の本拠地を訪れた。Sportsshooter、全米野球写真家協会、全米バスケットボール記者協会、全米スポーツメディア協会会員、米国大手写真通信社契約フォトグラファー。

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