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箱根駅伝でも乃木坂旋風!衛藤美彩の実弟が國學院大の大躍進に貢献。佐藤楓のいとこは青学優勝&区間賞

三尾圭スポーツフォトジャーナリスト
たすきを受け取る國學院大7区走者の木付琳(右)(写真:田村翔/アフロスポーツ)

 日本レコード大賞3連覇は逃したが、昨年も大きな存在感を示した乃木坂46。AKB48の公式ライバルとして誕生した乃木坂46だが、今では国民的アイドルの座も奪い、その姿をテレビで目にしない日はないほどに活躍している。

 年が明けた2020年も新年早々から乃木坂の勢いを感じさせる出来事が起こった。それも、箱根駅伝で。

佐藤楓のいとこは優勝&区間賞

 乃木坂46のメンバーが箱根駅伝で走った訳ではないが、メンバーの弟やいとこが活躍をみせた。

 まずは2年ぶり5度目の総合優勝を果たした青山学院大学。9区を任された神林勇太(3年生)は区間賞に輝く走りをみせて、トップで最終ランナーにたすきを繋いだが、神林は3期生の佐藤楓のいとこ。

 2018年12月に行われた壮行会では、原晋監督から「いとこ(佐藤楓)は徐々に有名になっているが、彼は停滞気味。負けないように駅伝で頑張ってほしい」と発破をかけられたが、昨年の箱根駅伝では補欠となり、4連覇を逃した悔しさと出場できない無念さのダブルで屈辱を味わった。

 その悔しさを晴らすかのように3年生で初出場となった今年の箱根駅伝では、2分0秒差のトップでたすきを受け取ると、そのままスピードある走りで、最終ランナーにたすきを渡したときには3分42秒差までリードを広げた。戸塚から鶴見までの23.1キロを1時間8分13秒の激走で区間賞に輝き、「心の底から嬉しい」と喜んだ。

 原監督から「今季、覚醒するはず」と期待を寄せられた神林は初の箱根に気負うこともなく、優勝を引き寄せる走りで監督の期待に応えてみせた。

 いとこの佐藤楓はアイドル界屈指の駅伝好きとして知られ、2017年秋には渡辺みり愛、当時メンバーで現在はテレビ朝日のアナウンサーを務める斎藤ちはるの3人で、「箱根駅伝2018完全ガイド」の特別企画として箱根駅伝の魅力を語っている。

 全日本駅伝対抗選手権大会でも2年続けてAbemaTVでゲスト解説を務めるなど佐藤は駅伝関連の個人仕事も多い。

衛藤美彩の実弟も箱根で力走

 昨年、乃木坂46を卒業した衛藤美彩の弟も、箱根駅伝デビューを飾った一人。

 2019年の出雲駅伝で優勝した國學院大學2年生の木付琳(2年生)は出雲では補欠だったが、箱根では7区を任された。

 1年生だった昨季は股関節の痛みなど故障が多くて満足に走れなかったが、「絶対に箱根を走るという強い気持ちを持って」見事に箱根のメンバーに選ばれた。

 往路は青学に次ぐ2位だった國學院は総合3位を目標に掲げ、7区の木付は青学に2分16秒差の2位でたすきを受け取った。小田原から平塚までの坂が続く20.8キロを懸命に走り抜け、順位こそ1つ落としたが、チーム目標である3位でたすきを渡した。

大分東明高出身の木付は1年時は故障に苦しんだが、今季、急成長。箱根路を駆けるランナーとなった。

「1年の時は股関節痛など故障が多くて、ほとんど走ることが出来なかったが、絶対に箱根を走る、という強い気持ちを持って、この1年を過ごしてきました」と強い目力で話す。地道に補強トレーニングに励み、故障は完治。継続的に練習を積んだことで才能が開花。

出典:スポーツ報知 【箱根駅伝】元乃木坂の衛藤美彩の弟、国学院大の木付琳が坂の多い7区を激走

 前田康弘監督が「國學院を背負って立つ男」と期待する木付からは姉の衛藤美彩の姿が重なる。

 衛藤も乃木坂加入当初はアンダー生活が続いたが、努力を続けて坂を登り続け、選抜メンバーの常連となるだけでなく、乃木坂46を支える中心メンバーにまで成長した。昨年3月には乃木坂46のメンバーとしては初となるソロコンサートを両国国技館で開催して、惜しまれながら卒業した。

西野七瀬はCMで、市來玲奈は中継で箱根駅伝に携わる

 衛藤美彩と同じく昨年グループから卒業した西野七瀬は箱根駅伝の筆頭スポンサーのサッポロビールが作成した「箱根駅伝オリジナルCM」に起用されて、箱根駅伝の魅力をドラマ仕立てで伝えている。

 また、早稲田大学の卒業生で、乃木坂46の卒業生でもある市來玲奈は箱根駅伝を中継した日本テレビのアナウンサーとして、作り手側で駅伝に携わった。

 

 箱根駅伝も乃木坂46も選手やメンバーの頑張りぶりがダイレクトに伝わってくるのが観るものたちの心を揺さぶり、魅了する。駅伝で得た経験が社会に出ても大きく役立つように、乃木坂46のメンバーたちも卒業後には大きく羽ばたいて、それぞれが選んだ世界で活躍している。

 2020年も乃木坂46の旋風は止みそうにもない。

 

 

スポーツフォトジャーナリスト

東京都港区六本木出身。写真家と記者の二刀流として、オリンピック、NFLスーパーボウル、NFLプロボウル、NBAファイナル、NBAオールスター、MLBワールドシリーズ、MLBオールスター、NHLスタンリーカップ・ファイナル、NHLオールスター、WBC決勝戦、UFC、ストライクフォース、WWEレッスルマニア、全米オープンゴルフ、全米競泳などを取材。全米中を飛び回り、MLBは全30球団本拠地制覇、NBAは29球団、NFLも24球団の本拠地を訪れた。Sportsshooter、全米野球写真家協会、全米バスケットボール記者協会、全米スポーツメディア協会会員、米国大手写真通信社契約フォトグラファー。

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