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PL学園の元4番打者マエケンが野茂超えを宣言!

三尾圭スポーツフォトジャーナリスト
パドレス戦で今季12本目の安打を放ったドジャースの前田健太(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月28日(日本時間29日)のパドレス戦に先発したドジャースの前田健太は5回2失点に抑えて勝ち投手の権利を持ったまま降板したが、後続投手が打たれて今季9勝目は逃した。打つ方では、今季12安打目を放ち、野茂英雄が持つ日本人投手年間最多安打に並んだ。試合は延長10回にドジャースが得点して、6対4で勝利した。

 春夏合わせて甲子園出場通算37回、優勝7度を誇る高校野球界の超名門校、PL学園で4番打者の看板を背負ったプライドが、「野茂超え」を誓った。

 試合後にインスタグラムを更新したマエケンは、

逆転タイムリー打ちました。

5回2失点。

あと1本打ったら野茂さんの記録更新。打ちたい。笑

出典:前田健太公式インスタグラム「18_maeken」

とドジャースの大先輩でもある野茂英雄が持つ記録更新に意欲をみせた。

 野茂がシーズン12安打を記録したのは、ドジャース時代ではなく、ミルウォーキー・ブリュワーズでプレーした1999年のこと。

 この年、開幕直前にニューヨーク・メッツから解雇された野茂は、4月1日にシカゴ・カブスとマイナー契約を結んだが、1ヶ月も経たず放出された。4月29日にブリュワーズと契約を結ぶと、5月9日にメジャーへ昇格。メジャーデビューを果たした1995年と同じく1ヶ月遅れのメジャー昇格だった。

 28試合に先発して、10試合で安打を記録。56打数12安打(打率.214)、5打点の成績を残した。(投げる方ではチーム最多となる12勝(8敗)を上げた)

 今季のマエケンはここまで26試合に先発して(リリーフ登板も1試合あり)、46打数12安打(打率.261)、6打点。代走での出場が1試合、代打起用が3試合もある。

 まだシーズン残り1ヶ月あることを考えると、マエケンがシーズン安打数で野茂を超える可能性は高いが、1999年の野茂は8月は6試合に先発して11打数無安打だったので、まだ気を抜くのは禁物。

 メジャーデビュー戦でホームランを放ったマエケンはそれ以降は本塁打がなく、メジャー通算4本塁打の野茂を追いかける旅はまだまだ続きそうだ。

スポーツフォトジャーナリスト

東京都港区六本木出身。写真家と記者の二刀流として、オリンピック、NFLスーパーボウル、NFLプロボウル、NBAファイナル、NBAオールスター、MLBワールドシリーズ、MLBオールスター、NHLスタンリーカップ・ファイナル、NHLオールスター、WBC決勝戦、UFC、ストライクフォース、WWEレッスルマニア、全米オープンゴルフ、全米競泳などを取材。全米中を飛び回り、MLBは全30球団本拠地制覇、NBAは29球団、NFLも24球団の本拠地を訪れた。Sportsshooter、全米野球写真家協会、全米バスケットボール記者協会、全米スポーツメディア協会会員、米国大手写真通信社契約フォトグラファー。

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