編集プロダクション、オーストラリアの邦人向けフリーペーパー編集部などを経て独立。1990年代半ばから自動車に関する環境、エネルギー問題を中心に取材し、カーグラフィックや日経トレンディ他に寄稿。技術的、文化的、経済的、環境的側面から自動車社会を俯瞰してきた。福島の原発事故発生以後は、事故収束作業や避難者の状況等を中心に取材中。ニコニコチャンネルなどでメルマガ配信。連載記事「不思議な裁判官人事」で「PEP(政策起業家プラットフォーム)ジャーナリズム大賞2022 特別賞」受賞。著作に「検証 福島原発事故・記者会見3~欺瞞の連鎖」(岩波書店)他。
記事一覧
- 東電が原発事故被害者に初めて謝罪~社長不在で何を謝ったのか
福島第一原発の事故後、東電が初めて被害者に公式に謝罪をしました。ただ社長不在など内容は十分とはいえず、事故の責任に向き合っているのかどうかはっきりしないものでした。東電は何を謝罪したのでしょうか。
- 東電が多核種除去設備を8年近く“試験”運転 「仮設」という指摘も
東京電力は、福島第一原発の汚染水に含まれる放射性物質のうちトリチウム以外の放射性物質を除去できるとしている「多核種除去設備」を、2013年2月の稼働開始から現在まで、試験運転のままで使用しています。
- 【福島第一】東電が説明しないタンクの敷地が約2年分 満杯は2024年秋頃か
東京電力は福島第一原発の汚染水由来の水貯留タンクが2022年夏にも満杯になると説明していますが、東電が計算に入れていない余力が約2年分あることがわかりました。
- トリチウム水は海に流すのが“簡単”という結論〜ALPS小委報告書を読み解く
資源エネルギー庁は2月、東京電力福島第一原発で増え続けるトリチウム水を海洋放出する方針を示した報告書を公表した。しかしALPS小委の報告書には疑問点が数多くある。このまま海に流すことに問題はないのか。
- 東電が「病死」と発表した福島第一の作業員が、長時間労働で労災認定──厳しい車両整備計画の実態は?
事故収束作業が続く東電福島第一原発で昨年10月に亡くなった作業員について、いわき労基署が過労死による労災を認めていたことがわかった。作業員の労働時間は死亡前の半年間、月平均で100時間を超えていた。
- トリチウム水と政府は呼ぶけど実際には他の放射性物質が1年で65回も基準超過
福島第一原発の汚染水からトリチウム以外の放射性物質を取り除いたと東電が説明してきたいわゆるトリチウム水の取り扱いを巡る公聴会の直前、実際にはその他の放射性物質が取り切れずに残っていることがわかった。
- 県民健康調査の集計に含まれない、原発事故時4歳の子どもの甲状腺がんが明らかに
いったい全部で何人の甲状腺がんが発症しているのか。県民健康調査では未発表の発症例があることが明らかになったことで、議論は振り出しに戻るのかもしれない。疑問の解明は、まだこれからだ。
- 【意外に知らない福島第一】わずか数分でミリシーベルト単位の被ばく 収束作業の厳しい現実
福島第一原発の2号機で格納容器内部調査の準備作業が完了した。東電や政府はロボットによる作業を強調するが、実際には作業員の被ばく量が極めて多いことがわかった。準備作業の実態を紹介する。
- 原発事故対応の過酷な職務でうつ病に──東電社員が労災申請で記者会見
東電社員の一井さんは10月31日、厚労省記者クラブで記者会見し、賠償業務によってうつ病を発症し労災申請したことをあきらかにした。賠償の範囲を決める職務は重圧で、勤務時間も長かったという。
- 住民が戻らない自治体で、どんな商売が成り立つの?
来年3月、帰還困難区域を除く避難指示がすべて解除される予定です。でも戻る人はわずか。若者の少ない自治体がこれからどうなるのか、先は見えません。避難指示の解除は、新たな問題の出発点になりそうです。
- 台風で1号機カバーがどうなるかは「後で確認する」──東電にとっては想定外のようです
大型で強い台風10号が東北地方に近づいている。気になる福島第一原発はどうなのか。1号機に設置されている建屋カバーは風に耐えられるのか。と思ったら、なんと東電は、台風の状況を確認してないという……
- 炉心溶融の隠蔽は認めたけど、再び圧力があった場合に事実を公表できるかどうかは「訓練」次第の東電
東電の廣瀬社長は事故直後に炉心溶融の公表をしなかった件について「隠蔽」という認識を示した。けれども今後、同じような事が起きたときにどうするかは「訓練する」と述べ歯切れが悪かった。
- 生業訴訟、裁判所が防護服姿で原告宅を検証──原発事故の被害実態を確認
東電福島第一原発事故の被害者約3900人が参加する「生業(なりわい)を返せ!地域を返せ!」福島原発訴訟(生業訴訟)の裁判で、福島地方裁判所は3月17日、避難指示区域内の原告宅の現地検証を実施した。
- 南相馬市のコメの汚染は東電から出た放射性ダストが原因
京都大学大学院医学研究科の小泉昭夫教授が、2013年夏に南相馬市で発生したコメの汚染は福島第一原発のガレキ撤去作業が原因だったとする論文について報告。規制委は科学的な議論をすべきと指摘した。
- 【意外に知らない福島第一】1日に500トン以上も増える汚染水はどこへ行く
東電の資料では「1日に約300トンの汚染水が発生」と説明しているが、直近1年間の実際の増加量は1日に約500トンを超えている。いったい汚染水問題の根本的な解決は可能なのだろうか。
- 福島県で甲状腺ガンが20〜50倍の多発 岡山大学のグループが論文を発表
岡山大学の研究者グループが福島県で発生している小児甲状腺ガンの数を分析した結果、最大で従来の発生数の約50倍の多発になっていることがわかった。
- 作業員のアンケートにふりがなは、何を意味する?
事故が相次ぐ福島第一原発。事故の背景には、作業員の習熟度低下も疑われる。一方、東電が実施しているアンケートでは漢字すべてに「ふりがな」がふってある。
- 汚染水流出の情報非公開は、経産省/規制庁にも責任あり──政府は東電をコントロールすべき
東電の情報隠しがまた発覚した。しかし問題は東電だけでなく、東電をコントロールできなかった規制庁、資エネ庁にもある。汚染水はもちろんだが、政府はまず、東電を完全にコントロールすべきだろう。
- 福島第一原発、欺瞞の廃炉目標 ── 燃料デブリはどこへ行く?
政府と東電は福島第一原発について、30年〜40年後に廃炉にすることを目指している。廃炉にするためには、燃料デブリの処分が不可欠だ。しかし政府は、処分場の検討を先送りしたままにしている。
- 福島第一で多数の傷病者が発生するも、東電は独自基準でほとんど公表せず
東電福島第一原発で傷病者が多数発生していることが、資源エネルギー庁への情報開示請求で開示された資料から明らかになった。骨折などの重傷者も含まれるが、東電はその多くを公表していない。
- 東電の広報責任者は、記者会見担当者を組織の盾にしてはいけない
9月8日、東電は福島第一原発の作業員がドクターヘリで救急搬送されたことを発表。しかし病名はプライバシーを理由に公表を拒否し、病気と作業には因果関係がないと「東電が」判断したと説明した。
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