「憧れのタイソンと戦いたい」アメリカ在住の日本人ボクサーが挑戦状

写真 全て本人提供

「憧れのタイソンと戦いたい」そう語るのはアメリカで奮闘する日本人ヘビー級ボクサー樋高リオ(39)だ。

タイソン復帰のニュースを聞いたボクサー達が対戦相手として名乗りを挙げる中、樋高はタイソンのミット打ち動画を真似た動画を公開した。

これを見た筆者は、アメリカにいる樋高に電話取材を試みた。

タイソン復帰について

ーーータイソンの復帰はどこで知りましたか。

樋高:ネットニュースで知りました。SNSに投稿されたタイソンのミット打ちの動画も見ましたが、威力は健在ですね。

ーーー全盛期と比べてどうですか。

樋高:多少スピードは劣るかもしれませんが、あの年齢であの破壊力はすごいですよね。当たったら確実に倒されると思います。その辺のボクサーでは相手にならないでしょう。

ーーー攻撃力すごいですよね。日本では連日タイソン復帰が報道されていますが、アメリカではどうですか。

樋高:アメリカも同じです。むしろアメリカの方がすごいと思います。SNSでも話題になっています。

ーーーイベンダー・ホリフィールド(アメリカ)も復帰して、対戦するのではないかと噂されています。

樋高:対戦相手としては、一番濃厚かもしれませんね。

ーーーまだ対戦相手が未定なので気になるところですが、樋高選手はタイソンと誰の試合がみたいですか。

樋高:もちろん「タイソンVS自分」の試合です。

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憧れのタイソン

ーーー樋高選手にとってタイソンはどんな存在ですか。

樋高:一番尊敬しています。自分はタイソンをみてボクシングを始めました。実は身長も体重もほぼ同じなのです。

ーーータイソンもヘビー級の中では身長が低い選手でしたが、戦っていて身長の差を感じることはありますか。

樋高:今まで自分より大きい人と戦うのが当たり前だったので、あまり感じません。

リングで向き合うと自分の顔のところに相手選手の胸がある状態です。

ーーーそんな体格差がある中、タイソン選手も樋高選手も戦っている。本当にすごいと思います。

樋高:ありがとうございます。

タイソンの試合を見ると簡単に倒しているように見えますよね。

ですが、自分がタイソンと同じ立場になって戦ってみると、相手にちょっとでも離れられたら当てられません。

相手も、懐に入ってくると分かっているので、離れて戦おうとします。

それを、簡単に入り込んで当てるからタイソンはすごいですよね。技術がないとできないことです。俺も最初は「どうやって当てんねん!」とツッコミました(笑)

ーーー樋高選手からみてタイソンの一番優れているところは何ですか。

樋高:「パンチを見切る」技術ですね。

ーーーパンチをもらわないですよね。やはりタイソンのボクシングには影響を受けているのですか。

樋高:すごく受けています。タイソンのビデオをみて研究したり、それが全てだと思ってトレーニングしてきました。

でも、自分はタイソンほどパンチ力はないので、細かいところでスタイルを調整しています。

ミット打ち動画

ーーーSNSのミット打ち動画もタイソンを意識したものですか。

樋高:はい。とにかく戦いたいので、タイソンと同じものを投稿しました。

ーーー動画の最後に「I'm ready」とありますが、タイソンに向けてのメッセージですか。

樋高:そうです。

ーーーもし戦うとしたらどう戦いますか。

樋高:打ち合いでいきますね。

ーーー憧れの存在であるタイソンと、なぜ戦いたいのですか。

樋高:単純にファンとして会いたい、タイソンのパンチを受けてみたい、という想いもあります。

ヘビー級王者のタイソンフューリーと撮影
ヘビー級王者のタイソンフューリーと撮影

アメリカでのトレーニング

ーーー今は、トレーニングはどうしていますか。

樋高:ジムが閉まっているので、ランニングやフィジカルトレーニングぐらいです。動画のミット打ちも久しぶりにしました。

ーーー公式戦は2015年が最後で、かなりブランクがありますね。

樋高:しばらく膝の怪我の影響で、歩くのも痛くて引退を考えた時期もありました。アメリカに帰ってきて試合を待っていたのですが、5、6回キャンセルされて試合0という状態で、3年たちました。

ーーーアメリカでは、試合のキャンセルが多いのですか。

樋高:多いと思います。2週間前、ひどいときは2日前のキャンセルもありました。

ーーー今は復帰戦にむけてトレーニングをしているのですね。

樋高:はい。早く試合がしたいです。

ーーー最後に、タイソンにむけてメッセージはありますか。

樋高:自分はアジアレベルの人間ですが、世界をとった拳と、拳を交えたいです。

樋高リオ(ひだか・りお)

大阪府出身。

日本からオーストラリアに渡り現地のプロライセンス取得。

日本人初のヘビー級世界チャンピオンを目指し、

現在はロサンゼルスで挑戦中。

プロ戦績は14戦12勝(10KO)2敗。

西日本ヘビー級新人王、WBCアジア( ABCOコンチネンタル)ヘビー級王座を獲得。

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