最強王者ロマゴンが日本で復帰 井岡一翔が王者のスーパーフライに照準か

(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

12月23日に横浜アリーナで行われるトリプル世界戦(村田諒太、拳四朗、八重樫東出場)に元4階級制覇王者ローマン・ゴンザレス(32=ニカラグア)が出場すると発表された。

試合は116ポンド(52.6kg)契約、8回戦で行われる。相手はディオネル・ディオコス(26=フィリピン)。

ゴンザレスは、ロマゴンの愛称で親しまれ日本にもファンが多い。今回は5年ぶりに日本のリングに立つ。

最強王者が帰ってくる

ロマゴンは、ミニマム級、ライトフライ級、フライ級、スーパーフライ級の4階級を制覇してきた。

戦績は、47勝(39KO)2敗。軽量級ながら80%を超えるKO率を誇る。

ファイタータイプで、前に出ながら相手にプレッシャーを掛け、パンチを打ち込む。

日本でも度々リングに上がり、4団体王者の高山勝成(36)や3階級王者の八重樫東(36)にも勝利している。

無敗で4階級を制覇しており、全階級のボクサーを格付けしたパウンド・フォー・パウンドランキングでも1位の称号に輝いている。

重量級や中量級に評価が集まる世界のボクシング界で、異例の快挙だ。

アメリカでは、ロマゴンを中心とした興行「スーパーフライ」などもあり、世界的に人気を集めている。

階級を上げてからの苦戦

全階級最強の称号を手にしたロマゴンだったが、階級をスーパーフライ級に上げてからは苦戦が続いた。

タイトルを奪取したカルロス・クアドラス(=メキシコ)戦では、持ち前の突進力を活かせず判定での勝利。

続く初防衛戦では、元WBC世界スーパーフライ級王者で同級2位のシーサケット・ソー・ルンヴィサイ(=タイ)と対戦し判定負け。プロ初黒星となった。

フライ級時代は最強を誇っていたロマゴンが、負けるとは予想だにしなかった。

続く再戦では、更に衝撃的な結末を迎えた。

6ヵ月ぶりにダイレクトリマッチとなったが、4ラウンドにシーサケットの返しのフックが直撃しダウン。

その後立ち上がるが、もう一度同じタイミングでフックが入りダウン。

仰向けになったところで、レフリーが試合をストップ。

あの最強のロマゴンが、KO負けという衝撃的な結果となった。その後のキャリアは苦しい道のりとなる。

一年ぶりの再起戦ではKOで勝利したものの、その後、膝の怪我で大きなブランクを作った。

そして今回、1年4ヶ月ぶりにリングへの復帰が決まった。

ロマゴン復活で盛り上がるスーパーフライ

私は現役時代にフライ級時代のロマゴンとスパーリングをする機会があった。

試合での豪快なKOを見るとパワー系の選手のように思われるが、実際はテクニックに優れたファイターだ。

相手が嫌がる間合いでプレッシャーを掛け、勢いに乗るとパンチが止まらない。

加えて、適切に相手の急所を捉えて様々な角度からコンビネーションを放つ。

次々とパンチを打ちどこから何がくるかわからないので、防ぎようがない。

力ではなく、流れるようなコンビネーションは、芸術的だ。

また、ディフェンスにも優れ、前に出ながらパンチを殺す技術が卓越している。

トップレベルの実力を持つ選手なので、復帰が待ち望まれていた。

スタッフ撮影
スタッフ撮影

スーパーフライ級を主戦場か

主戦場としていく階級は、スーパーフライ級になるだろう。この階級には以下の王者達が君臨している。

WBA カリッド・ヤファイ(イギリス)

WBC ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)

WBO 井岡一翔(30=Reason大貴)

IBF ヘルウィン・アンカハス(フィリピン)

日本人王者の井岡一翔とは、ライトフライ級時代に対戦の話があった。

また、WBC王者のエストラーダにはフライ級時代に勝利している。どの選手とマッチアップしても注目を集める試合になるだろう。

まずは今回の試合を勝利で飾り、タイトルマッチに向けて進めていきたいところだ。

日本でも知名度があり人気があるボクサーなだけに、試合が待ち望まれていた。

ロマゴン復活で軽量級も盛り上がっていくことだろう。