3階級王者の八重樫東が語るモンスター神話「井上尚弥は24時間ずっと強い」

(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

11月7日さいたまスーパーアリーナで行われるWBSSのバンタム級決勝戦で、井上尚弥(26=大橋)とノニト・ドネア(フィリピン)が対戦する。

井上尚弥と同じ大橋ジムで、高校生時代から井上を知る3階級王者の八重樫東(37=大橋)に話を聞いた。

スタッフ撮影
スタッフ撮影

井上尚弥について

ーーー今まで戦った中で一番強かった相手は誰ですか?

八重樫:スパーリングですが、やはり「井上尚弥」でしょう。

ーーースパーリングやったことあるんですか?

八重樫:当時は、彼がライトフライ級で俺がスーパーフライ級だったのでよくやっていました。彼が高校生の時からずっと。

ーーー井上選手はいつから強かったですか?

八重樫:高校生の時から強かったですよ。

ーーー私と同門だった世界王者の五十嵐俊之(35)ともスパーリングしていましたが、強かったですね。

八重樫:僕は井岡戦の前、緊張感を味わうためにやりましたが、その時もやられました。

ーーー今はやらないんですか?

八重樫:やりません。死んじゃいます。

ーーー井上選手の何が一番優れていますか?

八重樫:パンチもありますし、全部ですね。

ドネアとの一戦

ーーー八重樫さんにとって井上尚弥の存在は?

八重樫:すごく素直でいい子ですよ。先輩って建前があるからなんとかやっていけます。

僕が抜けたらジムの中で一番上の先輩になりますが、彼はジムを引っ張っていけるだけの器を持っていますね。

ーーー11月7日にWBSSで5階級制覇王者のノニト・ドネア(フィリピン)と対戦しますが、八重樫さんの予想はどうですか?

八重樫:順当にいけば、尚弥の勝ちだと思います。

ただ「ドネアの持っているもの」が怖いですよね。「力」だけでなく。

5階級順当に勝ち進んでいますし、何か持っていると思うんですよね。「運」とか。

ーーーそうですよね。1回戦は試合中に相手選手が怪我をして離脱、2回戦は試合前に相手選手が怪我をして変更になったり。

八重樫:怖いのはそこかなと。まぁ、何事もなければ尚弥が勝つと思います。

ーーー負ける姿が想像できません。

井上は24時間ずっと強い

八重樫:そうですね。

ーーー3階級制覇してる八重樫さんがそこまで言いますからね。

八重樫:ずっと見ているから分からなくなっているかもしれませんが、尚弥は24時間ずっと強いです。

僕たちは試合に向けてテンションを上げていきますが、尚弥はずっとすごい。いつ戦っても強いんです。

ーーースパーリングでやられてるところ見たことありますか?

八重樫:1回スランプのような時もありましたね。

ずっと強いから、少し調子が下がるだけで周りも「あれ?」ってなってしまいます。

ーーーそれはすごいプレッシャーですね。

八重樫:スパーリングでも圧倒する。それを当たり前のようにやっていますね。

 世界王者になると常に人の目があり、強い姿を見せ続けなければいけない。そんなプレッシャーと戦い続け、井上が限りない努力の上に今の地位を築いた事が伺えた。

井上の試合は、11月7日(木)19時57分からフジテレビで生中継される。

また、NHK-BS8Kで午後9時から生中継されることが発表された。約60年ぶりのボクシング中継の復活となり注目が集まる。