問題児ネリがロドリゲスと対戦 またもや井上尚弥の対戦者がターゲットに

(写真:REX/アフロ)

11月23日(日本時間24日)ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで、前バンタム級WBC王者ルイス・ネリ(メキシコ)と前バンタム級IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)が対戦すると発表された。

ネリは前回の元王者ファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)戦に続き、井上尚弥(26=大橋)が撃破したロドリゲスと、対戦する事となる。

今回の試合の経緯

ロドリゲスは再起戦で、元WBA世界同級スーパー王者ラウシー・ウォーレン(米国)とWBCバンタム級挑戦者決定戦を行う予定だった。

しかし、ウォーレンが練習中の怪我で試合を中止。そのため、同じカードに出場する予定だったWBC1位のネリが抜擢された。

ボクシングでは、このようなケースで試合が決まることが多い。

最近だと、WBSSバンタム級準決勝で、ノニト・ドネアと対戦する予定だったWBOバンタム級王者のゾラニ・テテ(南アフリカ)が、試合直前に肩の負傷を理由にキャンセル。

そのため、同じ興行のアンダーカードに出場するはずだった、WBA5位のステフォン・ヤング(米)がピンチヒッターに起用され、代役でドネアと戦った。

試合は、ドネアが6R目に左フック1発でKO勝ち。

選手としたら直前の相手の変更は影響があるが、今回は試合まで1ヶ月の期間がある為、さほど影響はないだろう。

ロドリゲスにとっては敗戦から再浮上するチャンスであり、ネリにとっては自分の実力を示す絶好の機会になる。

この試合の勝者は、11月7日に行われる正規王者ノルディ・ウーバーリ(フランス)VS暫定王者の井上拓真(23=大橋)の勝者と対戦する予定だ。

WBSSトーナメントで活気を帯びるバンタム級戦線に絡んでいくための重要な一戦となりそうだ。

ネリとロドリゲス

ネリは「計量オーバー」に「ドーピング疑惑」が問題になるなど、トラブルメーカーではあるが、かなりの実力者だ。

彼のボクシングの特徴は、サウスポースタイルからの連打だ。

低い姿勢から角度をつけてパンチを打ち込んでくるので、非常に見えにくい。

連打中に的確に急所を打ち抜けるスキルがあり、これまでKOを量産してきた(30勝24KO)。

対戦相手となるロドリゲスは、アマチュア経験が豊富なボクサーファイタータイプだ。

今年の5月に行われたWBSS準決勝戦では、井上尚弥と対戦している。

序盤はロドリゲスがプレスを強めて互角の展開を見せたが、続く第2ラウンドで一気に形勢逆転。

井上が左フックでダウンを奪い、その後ダウンを追加してKO勝ち。

無敗同士の対戦となったが、井上の圧勝となった。

井上に負ける前までは無敗で、19勝のうち12KO勝ちがある。

1発のパンチ力というよりは、当て感がよくテクニックに優れている。

この階級で、トップクラスの実力を持っている選手だ。

注目のバンタム級戦線

バンタム級は以下の王者が君臨している。

WBA スーパー ノニト・ドネア(フィリピン)

WBA レギュラー&IBF 井上尚弥(26=大橋)

WBC 正規 ナルディーヌ・ウバーリ(フランス)

WBC 暫定 井上拓真 (23=大橋)

WBO 正規 ゾラニ・テテ(南アフリカ)

WBO 暫定 ジョンリル・カシメロ(フィリピン)

11月7日さいたまスーパーアリーナで、ドネアと井上尚弥、ウバーリと井上拓真が対戦する。また、テテとカシメロも年内の王座統一を目指して交渉が進んでいる。

年内に王座が統一され、勢力図が大きく動いていく。

ここにネリVSロドリゲスの勝者が絡んでくるだろう。

バンタム級は軽量級の中でもタレントが集まり、ライバル達がしのぎを削る。

今やボクシング界のレジェンド的な存在であるパッキャオが、あれだけアメリカで支持されたのもライバルに恵まれたからだ。

計量失格で日本でのボクシング活動を停止させられているネリだが、井上尚弥、拓真兄弟とも絡んでくるのか。

ヒートアップしてきた、バンタム級戦線から目が離せなくなりそうだ。