ボクシング元世界3階級王者の亀田興毅(32)が、キックボクシング世界王者の那須川天心(20)とスペシャルマッチで対戦する。

この試合は、「AbemaTV3周年記念1000万円シリーズスペシャルマッチ那須川天心VS亀田興毅」として、6月22日19時から生放送される。

試合の前日に、公開計量・記者会見が行われた。

計量でのハプニング

今回の試合では、両者合意のもと、契約体重58.5kgに定められた。

初めに亀田が入場し、計量を行なった。そこで、いきなりハプニングがあった。

亀田が体重計に乗ると、58.6kgで体重を100gオーバーしていた。そのため、パンツを脱いで再度計量した。

ボクシングでは、よくある事だが、パンツを脱ぐと100gほど体重が軽くなる。脱いだ後、58.45kgで計量をパスした。

減量がキツイ選手は、ギリギリまで体重調整を行うため、計量時にパンツを脱いだり、髪を切るケースがある。

亀田は、減量がキツイ訳ではないので、これは一種のパフォーマンスだったようだ。

服を脱ぎ、この試合に向けて、逞しく鍛えられた肉体を披露した。余計な贅肉がなく絞れていた。

宣言通り、ベストコンディションに仕上げてきたのだろう。

続いて天心が入場し、計量を行なった。亀田と同じく58.45kgで計量をパスした。

試合続きの天心も、余計な贅肉がなく絞れており、今回の試合に向けて、良いコンディションを作ってきたようだ。

当たれば完全にノックアウトできる

記者会見では、試合に向けての意気込みを聞いた。

亀田は「ボクサー亀田興毅の戦いは、今後何があってもリングに上がることはない」

「天心とは世代も時代も違うが、亀田の時代は終わることはない。亀田が主役で綺麗に終わらせる」と話した。

「今回の試合は、ボクシング界を背負って戦い、天心にボクシングの厳しさを教える」

「圧倒的な勝利で終わらせるために、チャンスがあればいつでも仕留めにいく」とKO宣言も飛び出した。

今回の試合に向けて「期間が短かったが、見ている人たちの期待を裏切らない。コンディションも仕上がっている」

試合に向けてサウスポーの選手とスパーリングをこなし、

「今のパンチが当たれば完全にノックアウトできる」と自信を見せた。

自分を信じて戦う

天心は、「通用するか、しないかは、明日になってわかる。この試合が、格闘技界の歴史に残るため全力で行く」

そして、「ボクサーにはない、パンチを持っている。倒すための練習をやってきたので自信はある」と語った。

亀田に対しては、「世代交代しなければいけない。こんな所で、つまずいていられない」と宣戦布告した。

視聴者投票による勝敗予想では、天心有利から亀田有利の予想に逆転している。

それに対して、天心は気にしていないようで、

「周りが思っているのと、自分が思っているのは違う。自分を信じて戦う」

とあくまでもマイペースな様子だった。

試合のルールは当日発表

今回の試合で気になるルールだが、グローブの大きさや、ヘッドギアの有無、など「AbemaTV特別ルール」となっている。

詳細は、当日の番組内で発表されるようだ。お互いの仕上がりを見て、この試合に向けての意気込みが伝わった。

今回の試合については賛否両論あるが、大きな注目を集めている。