台風情報の見かたとタイミング

皆さんテレビなどでもよく見る台風情報ですが、正しい見かたをご存知でしょうか?

2013年7月の台風7号の事例で見てみましょう。

進路予想図の見かた

台風7号の進路予想図(12日10時現在)
台風7号の進路予想図(12日10時現在)

台風の現在位置を中心に赤色と黄色の2つの円があります。赤色は現在の暴風域(平均風速25m/s以上)、黄色は現在の強風域(平均風速15m/s以上)の範囲を示しています。暴風域の中はどこでもいつでも25m/s以上の風が吹いているわけではありません。強い雨雲の下などでは強くなりますし、場所によってはそこまで吹いていない場合もあります。強い風が吹いていない場合でも暴風域の中では急変することがありますので、決して油断してはいけません。瞬間的な風はもっと強く吹きます。

台風の進行方向に伸びている白い円は、予報円と呼ばれるのものです。書かれている未来の時刻に、台風の中心が予想されている場所です。この予報円の中に台風が入る確率は約70%です。3割の確率で予想が外れて予報円の外になる場合がありますので、予報円の周りでも油断はできません。

予報円の周りに描かれている赤く長い円は、暴風警戒域と呼ばれます。台風が、予報円の中を進んだ場合に暴風域に入る確率が高い領域です。台風が予報円の中を進む確率は70%ですので、予報が外れてこの外側が暴風域に入る確率もそれなりにあります。

今回の画面を見ますと、14日9時の予報円の周りにはこの暴風警戒域(赤い線)がありません。台風7号は、中国大陸に上陸して弱まり暴風域が無くなる(最大風速が25m/s未満になる)と予想されているためです。

最新の台風7号の進路予想図

台風情報を見るタイミング

最新の台風情報をタイミングよく見るにはコツがあります。気象庁からの台風情報の発表は、通常3時間ごと、日本に台風が接近している時は1時間毎に発表されます。ただし、毎回すべての情報が更新されるわけではありません。下のようになっています。

  • 3,9,15,21時の観測での発表:72時間(3日後)までの予報がすべて更新
  • 0,6,12,18時の観測での発表:48時間(2日後)までの予報がすべて更新
  • 日本に接近した時の上記以外の毎時更新(10,11,13,14時など):台風の現在位置のみ更新(予報は更新されない)

台風情報は観測から約1時間後に発表されますので、台風情報を見るといいタイミングはまとめるとこのようになります。

  • 接近の3日前まで:4,10,16,22時頃
  • 接近の2日前から当日:1,4,7,10,13,16,19,22時頃
  • 接近したら:毎時(現在位置が更新)

これ以外の時間には更新されていませんので、タイミングよく台風情報を見るようにしましょう。

暴風域入る確率

暴風域に入る確率
暴風域に入る確率

台風の情報にはテレビでよく見る進路予想図以外にも「暴風域に入る確率」などの情報もあります。

こちらは、今朝9時の解析での沖縄県石垣市の暴風域に入る確率です。台風が接近してきていますので、24時間以内に暴風域に入り確率は100%となっています。この情報での見るポイントは、台風が離れているときは確率が低く出ますので、確率の数字よりも、どの時間帯に急に確率が高くなり、低くなるかという情報も重要です。

石垣島の予測を見ると、今日の12時時前後に確率が54%→99%と急に増えていて、13日の6時頃に76%→44%と大きく減っています。このことから、石垣島では12日12時頃に暴風域に入り、13日6時頃暴風域を出る確率が高く要注意の時間帯であることが分かります。この情報では、数字がどこで急変しているかを見ることがポイントだということを覚えておいてください。

台風7号の暴風域に入る確率

災害に備える第一歩は、防災情報の意味を正しく理解することです。台風情報から分かることを正しく理解して、タイミングよく新しい情報を見て、災害に備えましょう。

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