【ラグビーW杯】台風19号で試合中止のカナダ代表が釜石の復旧支援 涙 これぞラガーメン魂

台風19号に直撃されたラグビーW杯日本大会(写真:ロイター/アフロ)

[ロンドン発]NHKによると、台風19号(ハギビス)の豪雨で全国187万世帯、約397万人に避難指示が出され、今のところ死者18人、行方不明者13人にのぼっているとのことです。

主催者の「ワールドラグビー」によると、釜石鵜住居復興スタジアム(岩手県)で13日に予定されていたナミビアとの試合が中止されたカナダ代表の選手たちが釜石市の復旧を手伝っているそうです。涙がこぼれました。

東日本大震災で津波にのみ込まれた釜石市は「北の鉄人」と呼ばれた新日鉄釜石ラグビー部(現釜石シーウェイブスRFC)の拠点です。元祖ミスター・ラグビーの松尾雄治氏(65)がスタンドオフとして活躍しました。

カナダ代表の行動に対して世界中から称賛の声が相次いでいます。

「ああカナダ、どんな試合を観るより素晴らしい。何て言うチームなの」

「レジェンド(W杯の伝説)だ。私の目の中に勝者がいる!」

「信じられない。よくやった、カナダ代表」

「ありがとうチーム・カナダ。日本はあなたの親切を忘れない」

台風19号の影響で3試合が中止に

13日正午現在、9つの河川で堤防が壊れる「決壊」が起き、77の河川で水が堤防を乗り越える「越水」などの氾濫が確認されました。

千曲川の氾濫でJR東日本の長野新幹線車両センター(長野市)で新幹線の全車両の3分の1が水につかる被害が出ています。土石流や崖崩れなどの土砂災害は少なくとも12の都県で48件発生しているそうです。

日本初のベスト8入りがかかる13日夜のスコットランド戦は台風19号の影響で中止される恐れもありましたが、「ワールドラグビー」と組織委員会は同日午前11時前に実施を決定。横浜市の試合会場では急ピッチで準備が進められています。

台風19号の影響で12日に予定されていたニュージーランド対イタリア戦(グループB)、イングランド対フランス戦(グループC)、13日のナミビア対カナダ戦(グループB)が中止になりました。イタリアは戦わずして無念のグループリーグ敗退が決まりました。

スコットランドラグビー協会の最高責任者(CEO)マーク・ドッドソン氏は13日の日本戦が台風の影響で中止となった場合、翌14日の開催を要求し、開催されなければ法的措置も検討していることを明らかにしていました。

台風(タイフーン)とは呼ばないものの、スコットランドにもハリケーンがやって来ることがあります。

日本選手は膝まで水に浸かりながら練習場に

W杯に参加している各国の代表選手は台風の強さを実感したようです。日本戦に先発するスコットランド代表のフッカー、フレイザー・ブラウン選手はホテルがギシギシときしむ映像をツイッターに投稿。ゆっくり休めたのでしょうか。

ニュージーランド代表(オールブラックス)のブラッド・ウェバー選手も「台風の風がとても強くて宿泊先のホテルを揺さぶっている」とツイートしています。

一方、日本代表選手は膝まで水に浸かったり、チームメートにおんぶされたりしながら練習に向かう様子がYoutubeで世界中に配信されました。

日本は勝ち、引き分けの場合は決勝T進出。負けでも「トライを4つ以上決めた場合」や「7点差以内の負け」のボーナスポイント次第で決勝T進出の可能性があります。試合開始が待ち遠しいです。

(おわり)