プーチン露大統領が再婚? うわさの恋人が「結婚指輪」

ロシアのプーチン大統領(61)の恋人とうわさされる元新体操世界女王で国家会議(下院)議員のアリーナ・カバエワさん(30)が右手に「結婚指輪」をはめていたと英大衆紙デーリー・メール(電子版)が15日、報じた。

プーチン大統領も先週、エジプトの国防相と会談した際、右手に「結婚指輪」をしている写真がネット上に流れたが、プーチン政権に近いニュースサイトは「昔の写真だ」として削除した。

アリーナさんはモスクワから東へ約1千キロのニジネカムスクで開かれた子供のスポーツイベントや、ソチ冬季五輪の会場で、右手に「結婚指輪」をしている姿がフォーカスされている。

ロシア人は右手に結婚指輪をすることが多いというのが英紙デーリー・メールの解説だ。プーチン大統領とアリーナさんのゴシップは約6年前にさかのぼる。

ロシアの日刊紙モスコフスキー・コレスポンデントが2008年4月、プーチン大統領が2カ月前にリュドミラ夫人(当時)と極秘裏に離婚して、新しい恋人アリーナさんと6月に再婚する準備を進めていると報じたが、まもなく「報道は誤りだった」と謝罪文を掲載した。

モスコフスキー・コレスポンデント紙は「大統領の私生活に関する報道が原因ではなく、経済的な事情」から発刊停止に追い込まれた。

昨年6月、プーチン大統領は、衆知の事実になっていたリュドミラ夫人との離婚をようやく発表した。

国営放送の女性記者が「一緒に住んでいないとのうわさがありますが」と尋ねると、「これは2人の共有する決定です」(プーチン大統領)、「私たちの結婚は終わりを迎えました」(リュドミラ夫人)と円満離婚を強調した。娘2人はすでに成人している。

ロシアではプーチン大統領の私生活に関する報道はタブーとされてきた。それだけに「離婚」を発表した背景にプーチン大統領のパワー低下を指摘する専門家も多かった。「現代のツァーリ(帝政君主)」も国内世論を気にせざるを得なくなったというわけだ。

しかし、英紙デーリー・メールの「結婚指輪」報道が本当なら、早くアリーナさんとの生活を始めたいという個人的な動機が優先しただけだったのかもしれない。

プーチン大統領は昨年9月、国内外のロシア研究者を集めたバルダイ会議に出席し、18年の次期大統領選に立候補する意向をほのめかした。

この際、最大の政敵アレクセイ・ナワルニー氏がツィッターで「今日、プーチン大統領とアリーナさんがバルダイで結婚式を挙げていると聞かされた」と暴露したが、プーチン大統領のスポークスマンは「インターネット上の退屈しのぎ」と全面否定していた。

アリーナさんは2004年のアテネ五輪個人総合で金メダリストとなり、世界選手権や欧州選手権で計24個の金メダルを獲得。07年、与党・統一ロシアから立候補し、下院議員になっている。

ソチ冬季五輪の開催で「我が世の春」を謳歌しているプーチン大統領。同国内最大の通信社リア・ノーボスチ通信を解体するなど、長期政権に向け強権的な支配体制の強化を図っている。

しかし、足元では国外への頭脳流出が止まらず、かつては70~80%もあった支持率も最近は61%まで落ちている(ロイター通信)。

「結婚指輪」報道の真相はまだわからないが、天然ガス価格も米国のシェールガス革命の影響で下落。プーチン大統領の得意満面とは裏腹に、「プーチノクラシー」(プーチン政治、木村汎・北海道大学名誉教授)の陰は隠しきれないほど大きくなっている。

(おわり)