仏大統領に「捨てられた女性」が緊急入院
フランスのオランド大統領(59)と美人女優の「恋愛」が発覚、現在、ファーストレディーとしてエリゼ宮(仏大統領官邸)で暮らすジャーナリストのバレリー・トリルベレールさん(48)が「休養と検査」のためパリ市内の病院に緊急入院しているという。
10日に発売されたフランス週刊誌クローサーはオランド大統領と仏女優ジュリー・ガイエさん(41)がエリゼ宮の近くの集合住宅で「お泊り密会」を繰り返していた疑惑を報じたことについて、フランス人の4人に3人は「プライバシーの問題だ」とクールだ。
しかし、衝撃的だったのは「オランド大統領はバレリーさんとの別れを発表すべきか」という世論調査に対して、なんと90%近くが「イエス」と答えたことだ。バレリーさんのファーストレディーとしての地位はもはや風前のともしびになっている。
暴露本などで「嫉妬深い女性」と描かれてきたバレリーさんはすでに数カ月にわたってオランド大統領とは「別居状態」だったと伝えられているが、「クローサー誌の報道でバレリーさんは激怒し、恥辱にまみれた」(周辺)という。
しかし、バレリーさんは5人の事務所スタッフ、プライベートジェット、リムジン代を公費で落としているという疑惑がくすぶっているだけに、オランド大統領の新しい「恋愛関係」は「プライバシーの問題」では済まされない面がある。
バレリーさんは13日に退院。オランド大統領は14日に記者会見の予定が入っており、ジュリーさんとバレリーさんとの関係について質問が集中するのは必至だ。
オランド大統領がジュリーさんとの「恋愛関係」を公式に宣言した場合、バレリーさんは「エリゼ宮から退去させられる初のファーストレディー」という不名誉を冠せられることになりそうだ。
フランスの失業率は10%超、昨年の経済成長率は0.2%(推定)と低迷している。オランド大統領の支持率は20%台に下落、大統領支持率が30%を割るのは世論調査が始まって以来のことだという。
フランスはリビア、マリに続いて中央アフリカ共和国にも軍事介入しているが、国内世論の厳しい目が注がれている。
オランド大統領は、元パートナーで社会党の前大統領候補セゴレーヌ・ロワイヤルさん(60)と4人の子供をもうけたが、2007年、30年間続いた関係に終止符を打ち、バレリーさんと新しい生活を始めた。
バレリーさんには3人の子供がおり、新しい恋人ジュリーさんにも2人の子供がいる。
派手な私生活とパフォーマンス好きのサルコジ前大統領に愛想を尽かして、地味で冴えないオランド大統領を選んだフランス国民だが、政治手腕は確かだったサルコジ前大統領が恋しくなっているに違いない。
(おわり)