ついに13連敗! ヤクルトは過去の大型連敗をいかにして止めたか?

5月29日の広島戦の舞台となったヤクルトの本拠地・神宮球場(筆者撮影)

 5月29日の広島東洋カープ戦に3対5で敗れ、連敗が「13」まで伸びた東京ヤクルトスワローズ。球団名がヤクルトアトムズ(注)だった1970年には、今もセ・リーグ記録として残る16連敗を喫しているが、実は1980年代から2000年代にかけては2ケタ連敗とは無縁だった。

 21世紀に入って、初めてヤクルトが“大型連敗”に直面するのは、2012年のこと(10連敗)。さらにシーズン96敗の球団ワースト記録をつくった2017年には10連敗、14連敗と2度の2ケタ連敗を喫しているが、ここではその直近3度の大型連敗をどのように止めたかを振り返ってみよう。

2012年:10連敗 → ○10-5 対北海道日本ハム

 5月17日の福岡ソフトバンクホークス戦(神宮)から始まった連敗に終止符を打ったのは、5月31日の北海道日本ハムファイターズ戦(神宮)。打撃不振で二軍落ちしたウラディミール・バレンティンに代わり、四番に入った畠山和洋の適時二塁打で9試合ぶりに先制点を挙げると、3回には畠山が2カ月ぶりの本塁打となる2号ソロ。それまで8試合連続1得点以下という極端な貧打にあえいでいたが、飯原誉士(現・BCリーグ栃木)のソロ本塁打、ラスティングス・ミレッジ(現在は引退)の満塁弾も飛び出すなど、13安打、10得点と打ちまくった。勝利投手は6回途中まで2失点の先発オーランド・ロマン(現在は引退)。

2017年:10連敗 → ○9-6 対千葉ロッテ

 この時は交流戦スタートから、引き分け1つを挟んで10連敗。8対8で引き分けた6月4日の埼玉西武ライオンズ戦(神宮)を除き、連敗中はすべて2点以下と、2012年と同じく得点力不足が原因だった。だが、6月11日の千葉ロッテマリーンズ戦(ZOZOマリン)では、初回から打線が爆発。一番・坂口智隆、二番・上田剛史の連続三塁打で先制すると、この回に打者12人の猛攻でいきなり7点のリードを奪う。

 3回にも坂口のタイムリーで1点を加え、投げては先発のデービッド・ブキャナンが7回を2失点に抑えるなど、試合は久々の楽勝ムード。ところが2番手のジョシュ・ルーキ(現・米独立リーグ)がロッテ打線につかまると、8回途中から抑えの秋吉亮(現・北海道日本ハム)をつぎ込むも3点差まで追い上げられるが、辛くも逃げ切った。

2017年:14連敗 → ○6-2 対阪神

 5月から6月にかけての10連敗に続き、シーズン2度目の2ケタ連敗。7月に入ると同時に始まったこの連敗は1引き分けを挟み、オールスターをまたいで3週間にも及んだ。球団史上でもワースト2位タイの大型連敗をストップさせたのは、7月22日の阪神戦(神宮)。シーズン初の四番に入った山田哲人の2ランで先手を奪うと、同点に追いつかれた直後の2回裏に西浦直亨のタイムリー二塁打、坂口の適時打ですかさず勝ち越す。

 先発の由規(現・東北楽天)が3回から5回まで、いずれも阪神の攻撃を3人で退けてリズムを作ると、ヤクルト打線は6回に2点を追加。6回からは3人の中継ぎが無失点リレーでつなぎ、最後はルーキが締めくくって連敗を止めた。

 連敗中というのは、どうしても投打の歯車が噛み合わないもの。過去3度の大型連敗を止めた試合では、いずれも打線が初回に先制点を挙げ、先発投手がしっかりと試合をつくっている。

 現在13連敗中のヤクルトも5月26日の中日戦(神宮)で9試合ぶりに先制すると、続く28日の広島戦(神宮)でも初回に先制点を挙げ、29日は1回裏に逆転している。あとは先発投手が試合をつくることができるかどうかが、連敗ストップのカギになりそうだ。

注:球団名の表記に誤りがありましたので、修正しました。