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ヤクルト小川淳司監督が球団史上3人目の通算400勝に王手!

菊田康彦フリーランスライター
今年はヤクルト球団創立50周年という記念すべきシーズン(筆者撮影)

昨季までの6シーズンで通算389勝

 東京ヤクルトスワローズが4月14日に敵地・東京ドームで行われた読売ジャイアンツ戦に11対6で勝ち、両リーグで今季10勝一番乗り。これで小川淳司監督(61歳)は、監督代行時代を含め通算399勝となり、球団史上3人目の400勝に王手をかけた。

 2010年シーズンの途中から監督代行となり、翌2011年から正式に監督に就任した小川監督は2014年限りで一度は退任したものの、昨年から監督に復帰。代行時代を含む6シーズンで、通算389勝390敗38引き分けの成績を残していた。

 今季は開幕カードの阪神タイガース戦こそ1勝2敗と負け越したものの、その後は広島東洋カープ戦の3タテを含め、4カード連続で勝ち越し。ここまで10勝5敗、勝率6割6分7厘で、セ・リーグの首位に立っている。

監督通算400勝はNPB史上、過去に43人

 なお、両リーグの現役監督では巨人の原辰徳監督が955勝(718敗56引き分け)でトップ。2位は北海道日本ハムファイターズの栗山英樹監督の518勝(475敗26引き分け)で、小川監督はこの2人に次いで現役監督3位。ヤクルトでは過去に野村克也監督(628勝=1990~1998年)と若松勉監督(496勝=1999年~2005年)が通算400勝を達成している。

 NPB歴代では通算1773勝の鶴岡(山本)一人監督(南海)が最多で、1687勝の三原脩(修)監督(西鉄ほか)、1657勝の藤本定義監督(巨人ほか)など、1000勝以上は12人。通算400勝は現役の原監督、栗山監督を含め、これまでに43人が記録している。

 ヤクルト球団となって50周年という節目の今シーズンは「KEEP ON RISING 躍進」をスローガンに掲げ、ここまで10勝5敗という好スタートを切ったスワローズ。次は4月16日に松山で予定されている阪神戦で、この試合に小川監督の通算400勝がかかる。

(文中の記録等は4月14日全試合終了時点)

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フリーランスライター

静岡県出身。小学4年生の時にTVで観たヤクルト対巨人戦がきっかけで、ほとんど興味のなかった野球にハマり、翌年秋にワールドシリーズをTV観戦したのを機にメジャーリーグの虜に。大学卒業後、地方公務員、英会話講師などを経てフリーライターに転身した。07年からスポーツナビに不定期でMLBなどのコラムを寄稿。04~08年は『スカパーMLBライブ』、16~17年は『スポナビライブMLB』に出演した。著書に『燕軍戦記 スワローズ、14年ぶり優勝への軌跡』(カンゼン)。編集協力に『石川雅規のピッチングバイブル』(ベースボール・マガジン社)、『東京ヤクルトスワローズ語録集 燕之書』(セブン&アイ出版)。

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