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「武器は守備。ミート心がけた打撃にパワーも」ヤクルト新外国人リベロ、入団会見一問一答

菊田康彦フリーランスライター

東京ヤクルトスワローズと契約し、今月6日に支配下登録されたカルロス・リベロ内野手(29歳)が来日。9日に本拠地の神宮球場で入団会見を行った。会見における一問一答は以下のとおり。

入団会見でヤクルトのユニフォーム姿を披露したリベロ
入団会見でヤクルトのユニフォーム姿を披露したリベロ

「今年だけじゃなくてできるだけ長く日本でプレーを」

(リベロ、以下R)私が日本に来た目的はチームの勝ちに貢献するため、チームの勝利を手助けするために来ました。グラウンド内では100%のプレーをしていきたいと思います。

──自身の魅力、武器は?

(R)私の最大の武器は守備だと思います。サードとファーストができます。ミートを心がけたバッティングと、パワーも備えていると思います。

──小川淳司シニアディレクター(SD)に。獲得の決め手は?

(小川SD、以下O)安定した守備力と、長打力といったところが決め手となりました。

──起用法は?

(O)とにかくチームが今こういう状況なので、もちろん結果は出してほしいですけども、守備力とあとは起爆剤となるような長打っていうのは期待してます。ただ、起用法はすべて(現場に)一任っていうことになると思います。

──リベラ選手に。最後に試合に出たのは?

(R)最後にプレーしたのは6月下旬です。(アリゾナ・)ダイヤモンドバックスのAAAでプレーしてました。チームと契約が決まった後はバッティング練習などをしていました。

──ヤクルトの一員としての抱負は?

(R)試合に対していつも準備して臨むこと。あとはチームの手助けになるために来たわけですから、チームの勝利に少しでも貢献できるように。勝つのが一番だと思います。

──2014年にはメジャーリーグでプレーしていますが?

(R)自分にとっては、2014年にメジャーに上がったっていうことはすごくいい経験だったと思います。できることならメジャーでずっとプレーしたいと思いましたけど、皆さんご存知のようにボストン(・レッドソックス)にはいい野手がたくさんいましたから、メジャーにずっと残る機会を与えてもらえなかったのは悔しかったです。

──日本の野球について知っていることや、知っている選手などは?

(R)アメリカにいた時に、日本に関してはすごくいいリーグというか質の高い野球をしているというのは聞いています。また、(埼玉西武ライオンズのエルネスト・)メヒア選手やヤクルトの(ウラディミール・)バレンティン選手、(横浜)DeNA(ベイスターズ)の(ホセ・)ロペス選手とは同じチームでプレーしたことがあります。(今回)ヤクルト球団で機会を与えてもらったわけですから、そのチャンスをつかんで、今年だけじゃなくてできるだけ長く日本でプレーを続けていきたいと思ってます。

ベネズエラ出身のリベロは、まだ16歳だった2005年にクリーブランド・インディアンスと契約。以降は3球団を渡り歩いて傘下のマイナーでプレーを続け、2014年にレッドソックスでメジャーデビュー。4試合の出場で打率.571(7打数4安打)、1本塁打の成績を残した。

その後はメジャーに上がることはなく、昨年はダイヤモンドバックス傘下のAAAで打率.277、19本塁打、72打点の成績に加え、三塁手としてマイナーリーグのゴールドグラブ賞を獲得。今年もAAAでプレーし、59試合の出場で打率.296、8本塁打、38打点をマークしていたが、ヤクルトからの申し入れにより譲渡が決まった。

マイナーリーグ通算成績は打率.264、105本塁打、647打点。今シーズン終了までの契約で、期間内に支払われる年俸は2000万円(推定)プラス出来高払い。9日は会見後、チームの全体練習に参加してフリー打撃や守備練習などを行った。

フリーランスライター

静岡県出身。小学4年生の時にTVで観たヤクルト対巨人戦がきっかけで、ほとんど興味のなかった野球にハマり、翌年秋にワールドシリーズをTV観戦したのを機にメジャーリーグの虜に。大学卒業後、地方公務員、英会話講師などを経てフリーライターに転身した。07年からスポーツナビに不定期でMLBなどのコラムを寄稿。04~08年は『スカパーMLBライブ』、16~17年は『スポナビライブMLB』に出演した。著書に『燕軍戦記 スワローズ、14年ぶり優勝への軌跡』(カンゼン)。編集協力に『石川雅規のピッチングバイブル』(ベースボール・マガジン社)、『東京ヤクルトスワローズ語録集 燕之書』(セブン&アイ出版)。

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