トランプ大統領がスポーツ界のトップと電話会談を実施! 9月までのイベント通常開催に期待

スポーツ界のトップを集め電話会談を実施したドナルド・トランプ大統領(写真:ロイター/アフロ)

【トランプ大統領がスポーツ界のトップと電話会談】

 米国のドナルド・トランプ大統領が現地時間の4月4日、国内の各スポーツ界のトップを集め電話会談を実施し、新型コロナウイルスに対する今後の対応について話し合った。ESPNら複数メディアが報じている。

 会談を終えた後、ホワイトハウスは声明を発表しており、メディアも声明の全文を紹介している。

 声明は以下のようなものだ。

 「本日ドナルド・トランプ大統領は主要スポーツリーグのコミッショナーたちと電話会談を行い、新型コロナウイルスに対し挙国一致で対処していくことを協議した。大統領は、国内各地で様々なチームや選手たちがコミュニティや雇用者、ファンに向けた素晴らしい活動をしていることを認識していることを表明する一方で、各リーグのコミッショナーはトランプ大統領のリーダーシップとスポーツ産業界へ関心を寄せてくれることに謝意を示した。またトランプ大統領は、今後もスポーツ界に引き続き米国民のサポートを要請した

【まさにスポーツ界のトップが勢揃い】

 今回の電話会談には、米国内で活動するほぼすべての競技、リーグのトップが参加している。

 4大リーグといわれるNFL(アメリカンフットボール)、MLB(野球)、NBA(バスケットボール)、NHL(アイスホッケー)の他に、MLS(サッカー)、WNBA(女子バスケットボール)、PGA(ゴルフ)、LPGA(女子ゴルフ)、UFC(総合格闘技)、WWE(プロレス)、NASCAR(ストックカー・レーシング)、インディカー(オープンホイール・レーシング)、ブリーダーズ・カップ(競馬)──と錚々たるメンバーが集められた。

 米メディアが報じているところでは、トランプ大統領は電話会談上で、8月もしくは9月には通常のスポーツイベントが実施できるような環境に戻ることを期待している発言を行ったようだ。

 その場合、その時期はNBAやNHLにとってすでに次シーズンに向けた準備期間に入っており、両リーグは中断中のシーズンを、このまま打ち切りしなければならない可能性が出てきた。

【NFLは通常通りのシーズン開幕に期待】

 またESPNによれば、大統領は9月にシーズン開幕予定のNFLに対しては、通常通りのシーズン開幕に期待を表明したようだ。

 だがカリフォルニア州のギャビン・ニューソム知事は、8、9月に同州内でスポーツイベントを通常開催することに疑義を呈しており、大統領の希望通りに進行するかは微妙な状況にあるのは確かだ。

【スポーツ界と敵対してきた大統領がスポーツの力を再認識?】

 これまでのトランプ大統領は、スポーツ界と決して良好な関係にあったとはいえなかった。

所属選手の国歌斉唱時の膝つき問題でNFLと大々的な論戦を繰り広げ、それを機に各リーグのアスリートから批難を受けるようになり、NBAのウォリアーズは優勝チームが大統領を表敬訪問という慣例儀式を辞退するなど、各スポーツ界で反発する姿勢を示していた。

だが今回の電話会談実施は、新型コロナウイルスによる危機的状況を迎え、大統領からスポーツ界に歩み寄ったかたちになった。

 大統領は前述通り、新型コロナウイルスに対するスポーツ界の活動が米国社会に大きな影響をもたらしていることを認識しており、今後もスポーツ界の協力を得ながら新型コロナウイルスに対処していくことになりそうだ。

1993年から米国を拠点にライター活動を開始。95年の野茂投手のドジャース入りで本格的なスポーツ取材を始め、20年以上に渡り米国の4大プロスポーツをはじめ様々な競技のスポーツ取材を経験する。また取材を通じて多くの一流アスリートと交流しながらスポーツが持つ魅力、可能性を認識し、社会におけるスポーツが果たすべき役割を研究テーマにする。2017年から日本に拠点を移し取材活動を続ける傍ら、非常勤講師として近畿大学で教壇に立ち大学アスリートを対象にスポーツについて論じる。在米中は取材や個人旅行で全50州に足を運び、各地事情にも精通している。

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