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大谷翔平は形勢不利?ファン投票で圧倒的人気No.1の指名打者は?

菊地慶剛スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師
現在本塁打、打点の二冠王に輝いているJD・マルティネス選手(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 現地6月1日からオールスター戦のファン投票がスタートした。やはり日本では指名打者部門にノミネートされている大谷翔平選手の行方が気になるところだが、決して楽観視できるような状況ではない。そこには強力なライバルがいるからだ。

 今シーズンからレッドソックスに移籍したJD・マルティネス選手だ。ここまで57試合(うち指名打者で31試合)に出場し、.315、19本塁打、50打点を残し、目下(6月4日現在)本塁打、打点で両リーグ首位を走るなど、1番打者として快進撃を続けるムーキー・ベッツ選手とともに強力レッドソックス打線を牽引している。もちろんレッドソックス・ファン以外からも十分に認知されている存在だ。

 ここまでのファン投票の動向を確認するべく、ツイッターに注目してみた。実は投票日に合わせてMLBの公式アカウントが以下のようなツイートを投稿し、ファンが選ぶ選手リストをリツイートするよう呼びかけているのだ。

 とりあえず「#MLBvote」を元にツイートをチェックしたところ、マルティネス選手の圧倒的な人気ぶりが明らかになった。自分がチェックした限りでは、名前が重複したり(中にはすべての項目に大谷選手の名前を記載しているツイートを発見)、引退した選手を記載したり、項目すべてが埋まっていないようなツイートを省き、ア・リーグに関しては全部で97のツイートを確認できたのだが、指名打者の人気順は以下の通りだった。

1位 JD・マルティネス選手 63票

2位 ジャンカルロ・スタントン選手 13票

3位 大谷翔平選手 9票

4位 エドウィン・エンカーナシオン選手 3票

5位 ネルソン・クルーズ選手 2票

 ご覧のようにマルティネス選手の人気ぶりは他の追随を許さない状況だ。さらに大谷選手の9票の内4票は日本人によるものだった。米国では、それほどマルティネス選手への支持が集まっているということになるだろう。

 ファン投票はネットに接続できる人なら世界中から投票できる。しかも7月5日までの期間内なら誰でも、1日当たり5回、最大で計35回まで投票できるので、組織票次第で結果も変わってくるだろう。

 だがこれらのツイッターの反応から、MLBファンたちの大まかな指向は確認できるように思う。シーズン開幕から予想以上の活躍をみせ、二刀流選手としてすっかり注目を集める存在になった大谷選手ではあるが、指名打者だけの成績を比較すれば出場数も含めマルティネス選手に及ぶものではなく、逆に二刀流がネックになってしまっているのではないだろうか。そこはMLBファンも冷静に分析しているのだろう。

 やはり大谷選手の場合、日本からの投票が大きく影響することになりそうだ。まだ投票は始まったばかり。とりあえずMLBが発表予定の途中経過に注目してみたい。

スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師

1993年から米国を拠点にライター活動を開始。95年の野茂投手のドジャース入りで本格的なスポーツ取材を始め、20年以上に渡り米国の4大プロスポーツをはじめ様々な競技のスポーツ取材を経験する。また取材を通じて多くの一流アスリートと交流しながらスポーツが持つ魅力、可能性を認識し、社会におけるスポーツが果たすべき役割を研究テーマにする。2017年から日本に拠点を移し取材活動を続ける傍ら、非常勤講師として近畿大学で教壇に立ち大学アスリートを対象にスポーツについて論じる。在米中は取材や個人旅行で全50州に足を運び、各地事情にも精通している。

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