復調気味のアーロン・ジャッジが“不名誉”なMLB記録を更新

後半戦に入り不調だったアーロン・ジャッジ選手が寂しいMLB記録を更新した(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今ではMLBを代表する“若き長距離砲”として認知されたヤンキースのアーロン・ジャッジ選手が16日のメッツ戦で、後半戦の不調を象徴するような“不名誉”なMLB記録を更新した。

 9回表に迎えた第5打席でこの日初めての三振を喫し、この結果自身の三振連続試合数が33となり、投手以外の野手による連続試合三進数のMLB新記録を樹立しまったのだ。

 新記録樹立は決して嬉しいものではないだろうが、三振が続く一方で後半戦に入り続けていた打撃不振は明らかに復調にある。この日は実に7月18日以来の複数安打を記録し、一昨日に続き今季37号本塁打を放ち、依然としてア・リーグ単独1位を走っている。

 しかも今回の本塁打は、打球速度117マイル(約188キロ)、飛行距離457フィート(約139メートル)と、メッツの本拠地球場『シティ・フィールド』の左翼3階席に飛び込むジャッジ選手らしい特大弾だった。

 シーズン前半戦は最高で.347(6月12日時点)あった打率は、後半戦に入り急降下。8月に入り打率は3割を切る状態が続いていただけに、ここ数試合でジャッジ選手が披露する打撃は、プレーオフ争いを続けるチームにとってこれほどの好材料はないだろう。

 「ここ最近はすべてにおいていい感じだ。しっかりボールが見えるようなってきたし、いい球をしっかり振っていくようにしている。ずっと厳しい投球を続けられてきたけど、ベース上に来るボールを捕らえるようにすれば、ミスすることはないだろう」

 14日のメッツ戦後にジャッジ選手が話しているように、本人も確実に手応えを感じ始めている。また前半戦のように本塁打を量産するジャッジ選手の姿を見られるかもしれない。

1993年から米国を拠点にライター活動を開始。95年の野茂投手のドジャース入りで本格的なスポーツ取材を始め、20年以上に渡り米国の4大プロスポーツをはじめ様々な競技のスポーツ取材を経験する。また取材を通じて多くの一流アスリートと交流しながらスポーツが持つ魅力、可能性を認識し、社会におけるスポーツが果たすべき役割を研究テーマにする。2017年から日本に拠点を移し取材活動を続ける傍ら、非常勤講師として近畿大学で教壇に立ち大学アスリートを対象にスポーツについて論じる。在米中は取材や個人旅行で全50州に足を運び、各地事情にも精通している。

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