日本アニメをこよなく愛するフランス人監督が、自ら主演して『シティーハンター』を実写映画化しちゃった!

(C) Axel Films Production

 北条司・原作の人気コミック『シティーハンター』といえば、今年の2月に20年ぶりとなるアニメーションの新作『劇場版シティーハンター 新宿プライベートアイズ』が公開されました。その同じ頃、フランスでは実写版の劇場映画が封切られ、動員160万人超の大ヒットを記録していたのです。それが、この11月29日から日本公開される『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』。

 実写版『シティーハンター』は、かつてジャッキー・チェン主演で93年に映画化されたことがありましたが、こちらはジャッキーのキャラに合わせてかなり改変されたものでした(香役はジョイ・ウォン、ヒロインは後藤久美子)。しかし、今回のフランス版は違います。キャラクターのルックスや衣装も、設定やストーリーも原作に忠実に再現されているのです(香の巨大ハンマーもちゃんと実写化)。

香のハンマーも原作に忠実に再現されている
香のハンマーも原作に忠実に再現されている

 すべては監督・主演のフィリップ・ラショーの原作への愛情ゆえ。『真夜中のパリでヒャッハー!』などで監督・俳優・脚本家として活躍している彼は少年時代にフランスでオンエアされていたTVアニメを見て以来の大ファンで、いつか自分自身で冴羽リョウ(正しい漢字が表示できないのでカタカナ表記にします)を演じたいと夢見ていました。今回、その夢を実現するために18か月をかけて脚本を執筆、原作者の北条司氏に直談判して映画化の許可を取り、役柄になりきるため8か月間のトレーニングに打ち込んで8キロも筋肉を増強したのです。

ファルコン(=海坊主)も再現度高し!
ファルコン(=海坊主)も再現度高し!

 果たしてどんな物語なのか? “シティーハンター”ことリョウと相棒の香に舞い込んだ依頼は、嗅いだ者を最初に見た相手の虜にしてしまう「キューピッドの香水」を悪漢から守ってほしいというものでした。香水のそんな効果を信じないリョウでしたが、うっかりそれを吸い込み、冴えない中年男に夢中になってしまいます。しかもその直後、香水の入ったカバンが強奪され、さらにそれが別の男が持っていたカバンと偶然にすり替わってしまったのです。タイミリミットの48時間以内に解毒剤を手にしなければ、あの「もっこり」リョウちゃんが大変なことに! かくして香水とその解毒剤をめぐり、パリから南仏へと向う争奪戦が開始されました。

 まさにシティーハンター最大の危機!(笑)。このストーリーには原作者も「この手があったか!」と感心したほど。前半はコメディー・タッチで下ネタ満載ですが、そこは『シティーハンター』、クライマックスの銃撃戦など、決めるところはしっかりとシリアスかつハードに決めてくれます。

 日本では吹替版が公開。今回、リョウは山寺宏一、香は沢城みゆきが演じています。ファルコン役の玄田哲章、冴子役の一龍斎春水はアニメと同じキャスト。アニメ版で主役の神谷明と伊倉一恵もスペシャルゲストで登場します。

 ちなみにフランスでの『シティーハンター』の放映タイトルは『ニッキー・ラルソン』。タイトルはフランスでの冴羽リョウの名前で、香はローラ・マルコーニ、ファルコンはマンモス、冴子はエレーヌなのだそうです。

(『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』は11月29日から公開)

配給:アルバトロス・フィルム

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