ホラー・コメディーの快作『ゾンビランド』が10年の歳月を越えてオリジナル・キャストで復活!

 2009年に公開されてスマッシュヒットとなったホラー・コメディー『ゾンビランド』が、なんと10年の歳月を越えて『ゾンビランド:ダブルタップ』として帰ってきました(ダブルタップとは、確実に息の根を止めるために二度撃ちすること)。しかもルーベン・フライシャー監督をはじめ、ウディ・ハレルソン、ジェシー・アイゼンバーグ、エマ・ストーン、アビゲイル・ブレスリンといった主人公グループの4人はそのまま続投しています。エマ・ストーンはその後『ラ・ラ・ランド』でオスカー女優になり、なんと4人すべてがアカデミー賞ノミネーション経験者という、このジャンルの映画としては信じられないほどの豪華キャストが実現。

 あれから10年。かつて「生き残るための32のルール」に従ってゾンビで埋め尽くされた世界を生き延びてきたコロンバス(アイゼンバーグ)は、タラハシー(ハレルソン)、ウィチタ(ストーン)、リトルロック(ブレスリン)とチームを組んで、明るくゾンビ退治をしながら生き抜いていました。ルールの数も73に増え、現在は無人のホワイトハウスを占拠して優雅な暮しを満喫中。しかしカップルになっていたコロンバスとウィチタはひょんなことから仲違い。さらに子ども扱いされることを嫌ったリトルロックが家出してしまいます。リトルロックはどうやら、いつもタラハシーが話していたプレスリーの聖地“グレイスランド”に向かったらしいのですが…。

 基本はコメディーなので、食糧事情はどうなっているのか? とか、湯水のように使っている弾薬はどうやって補給しているのか? などの野暮なツッコミは忘れて、派手な戦いを笑いながら観るのが正しい姿勢です。前作の後、『ピザボーイ 史上最凶のご注文』『L.A.ギャング・ストーリー』『ヴェノム』と着実にキャリアアップしてきたフライシャー監督は、笑いとサスペンスを巧みに織り交ぜながら、ストーリーテラーとしての腕前を見せてくれます。感動しちゃうようなシーンまであるのです(すぐにその後はお笑いに転じてしまうのですが…)。

 ゾンビたちもさまざまな進化種が登場。新キャラクターも加わって、ストーリーはにぎやかに展開。前作を楽しんだ人の期待を裏切らない作品に仕上がっています。特に、ホワイトハウスやエルヴィス・プレスリーに詳しい人には、にんまりするような小道具の数々がいっぱい。前作にサプライズ登場した“あの人”もちゃんと出ていますよ。そうそう、エンドクレジットではハレルソンが見事な歌声を披露しています。

(『ゾンビランド:ダブルタップ』は11月22日から公開)

配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント