恐怖の殺人人形チャッキーが帰ってきた! しかも今回はハイテク仕様だ!『チャイルド・プレイ』

 1988年に製作されたホラー映画『チャイルド・プレイ』は、殺人人形チャッキーという強烈なキャラクターが人気を集め、6本も続編が作られる大ヒット・シリーズになりました。この作品を新たな視点で作り上げたのが、本作『チャイルド・プレイ』なのです。

 88年版と同じタイトルですが、ただのリメイクではありません。人形の名前がチャッキーで、主人公の少年がアンディ、母親がカレンで刑事の名前がノリスという点は同じですが、チャッキーの設定がまったく違うのです。旧作では、殺人鬼の魂がブードゥーの秘儀によって“グッドガイ人形”のチャッキーに宿り、アンディ少年の肉体を奪うために襲いかかるというオカルト的なお話でしたが、今作では“バディ人形”のチャッキーの中にあるのは狂ったAI。そして人々を襲う動機も変えられています。

アンディ少年はチャッキー人形をプレゼントされるが…
アンディ少年はチャッキー人形をプレゼントされるが…

 しかもかなりのハイテク仕様。高性能カメラや音声認識機能を持ち、スマホやタブレットでのプログラミングが可能。ネットと接続することで、さまざまなことができるようになっています。もし、それが暴走したら…? 自動運転の無人タクシーまで登場しますから、時代設定は今よりちょっと先の近未来。すべての電化製品がネットに繋がり、遠隔操作が可能になることへの警鐘もこめたSFサスペンス仕立てになっているのです。車を暴走させ、建物のセキュリティを乗っ取り、同型のバディ人形に武器を持たせて人々を襲わせる。今作のチャッキーは刃物を持って襲いかかった旧作に比べると、かなり多彩な攻撃を仕掛けてきます。

 監督はノルウェー出身のラース・クレヴバーグ。2015年に発表した短編『ポラロイド』が注目され、同作をセルフ・リメイクして長編化した『ポラロイド』(17)でハリウッド・デビューを飾った新人です(奇しくもその『ポラロイド』は本作と同日の7月19日から日本公開されます)。怖さだけを追求するのではなく、コミカルな描写を加えたりして、なかなかの職人肌。旧作よりもむしろ『悪魔のいけにえ2』へのオマージュが見られるあたり、マニア気質なのかも。

 チャッキーの声を担当したのはマーク・ハミル。言わずと知れた『スター・ウォーズ』シリーズのルーク・スカイウォーカーですが、実はアニメの声優としては『バットマン』のジョーカーや『天空の城ラピュタ』のムスカなどの悪役演技で知られた人。本作でも何とも言えない薄気味悪さを漂わせる声を聞かせてくれます。チャッキーの調子はずれの歌声は観終わった後も耳に残るのです。

 かなりグロい描写もありますので、気の弱い方はご注意を。R15+になっています。

(『チャイルド・プレイ』は7月19日から公開)

配給:東和ピクチャーズ

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