人は死んだらいったいどこへ行くのか? 韓国で大ヒットしたVFX巨編『神と共に 第一章:罪と罰』

 韓国では、あの『新感染 ファイナル・エクスプレス』を超える大ヒットを記録した作品です。死後の世界を描いたウェブ・コミックスを原作に、前後編2部作、準備に5年、撮影に1年をかけて製作するというビッグ・プロジェクト。

 高層住宅で起きた火災に出動、捨て身で少女を救出した消防士のキム・ジャホン(チャ・テヒョン)でしたが、命綱が切れて転落、非業の死を遂げてしまいます。まだ自分の死が信じられない彼の前に現れたのは冥界の使者たち。冥界のルールでは、亡者となった人間は49日の間に7大地獄で裁判を受け、怠惰や裏切り、暴力などすべての罪状で無罪となった者だけが現世に生まれ変わることができるというのです。ジャホンの弁護を担当するのは、この100年間に47人の亡者を転生させた実績を誇るカンニム(ハ・ジョンウ)、武術に長けた護衛担当のヘウォンメク(チュ・ジフン)、少女のように純粋な心を持つ補助弁護士クチュン(キム・ヒャンギ)の3人。彼ら3人も49人の亡者を転生させることができれば自分たちも人間への転生を許されるのです。かくして4人の地獄めぐりの旅が始まったのですが…。

 韓国といえば、儒教やキリスト教が盛んなことで知られていますが、これはあっと驚く仏教的な世界観で展開するストーリー。背景のほとんどはCGで作られ、次から次へと登場するイマジネーション豊かな冥界の様子に圧倒されます。7大地獄を回っていくたびに試練が課され、そこでジャホンの秘められた過去が明らかになっていくのですが、さらに地上でうごめく怨霊の存在が加わり、物語は使者たちも予期せぬ方向に進んでいくのです。

 壮大なVFXとスピーディーなバトル・アクションを楽しむべき映画なのですが、韓国映画ならではの家族愛の部分がクローズアップされていて、登場人物がとにかくアツい! 監督は『カンナさん大成功です!』のキム・ヨンファ。

 出演者のほとんどはグリーンバックか荒涼とした土地での演技を強いられ、実際に自分がどのような背景の所にいるのかわからない状況なのですが、それでも迫真の演技を見せてくれます。常に冷静沈着なリーダーのカンニムを演じるハ・ジョンウがやはり圧巻で、「ハ・ジョンウ映画にハズレなし」と言われているのに納得。他にも閻魔大王役でイ・ジョンジェが出演する他、EXOのD.O.やキム・ドンウクが軍人役で出演。地獄の裁判長たちにはキム・ハヌル、キム・ヘスクらが扮しています。

 サブタイトル通り、まさに『罪と罰』というストーリーが展開。しかし、物語は後編の『因と縁』に至ってさらに意外な方向に進んでいきます。そちらには『犯罪都市』のマ・ドンソクも参戦。使者たち自身の過去にまでさかのぼっていくのです。第二章は6月28日から公開されます。

(『神と共に 第一章:罪と罰』は5月24日から公開)

配給:ツイン

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