ラルフとヴァネロペはインターネットの世界へ!『シュガー・ラッシュ:オンライン』に歴代プリンセスが集結

 観終わった感想は「さすがディズニー!」でした。前作『シュガー・ラッシュ』(12)もそうだったのですが、一見子供向けの冒険物語と思わせておいて、大人をも感動させる深いテーマが潜んでいるのですから。もちろん、エンターテインメントとしての見どころもいっぱい。

 アーケードゲームが並んだゲームセンター。店が閉店すると、ゲーム・キャラたちは彼らの世界で集まって交流しています。レトロゲームの悪役ラルフと、レーシングゲーム「シュガー・ラッシュ」の天才ドライバー、ヴァネロペは親友同士。しかし、ある日「シュガー・ラッシュ」のゲーム機のハンドルが破損する事故が起きてしまいます。古い機種なのでメーカーに在庫はなく、このままでは廃棄処分。そうするとヴァネロペたちゲーム・キャラは帰るべき場所を失うことに…。ネット・オークションで一個だけハンドルを見つけたラルフとヴァネロペは、「シュガー・ラッシュ」を救うためにインターネットの世界に飛び込んで行くのですが…。

 というわけで、今回の『シュガー・ラッシュ:オンライン』ではインターネットの世界を舞台にした大冒険が展開。まずはネットの内部をビジュアル化したのがお見事。Yahoo!、Google、楽天などおなじみのロゴが街中に見られる他、ネット通販、検索エンジン、ネット・オークション、動画投稿サイトといった我々が普段使っているものの仕組みをわかりやすく見せてくれます。しかも、コンピューター・ウイルスや悪意に満ちたコメントなど、ネット社会の闇にもしっかり目を向けているのです。

 さらに、実在するディズニーのファンサイト「OH MY DISNEY」が実名で登場。ディズニーやマーベル、『スター・ウォーズ』のキャラが続々登場するというお楽しみもあります。字幕版ではC-3POをアンソニー・エドワーズ、グルートをヴィン・ディーゼル、バズ・ライトイヤーをティム・アレンという豪華なオリジナル声優陣がアテているのも確認できますよ。最大の話題になっているのが『白雪姫』(37)から現在まで総勢14人の歴代ディズニー・プリンセスが夢の共演を果たしていること。しかも彼女たち、単なる顔見せではなく、クライマックスではそれぞれの特技を活かして大活躍します。

 迫力のカーアクションや怪獣映画ばりのスペクタクルなど、見せ場はいっぱいありますが、友情について考えさせてくれるのがポイント。今回問われるのは「挑戦か、安定か」です。インターネットの世界で過激なレース「スローターレース」と凄腕レーサーのシャンクに出会ったヴァネロペはすっかり魅了されてしまいます。毎日同じコースを走る「シュガー・ラッシュ」とは違い、日々ゲームの内容が変わるため常に新鮮な体験ができるのですから。新しいことが大好きなヴァネロペにとっては、まさに夢の世界。しかし、いつもの日常に戻りたいと願うラルフとは進む道が違ってしまうのです。どんどん心の距離が広がってしまった二人の友情はどうなるのか?

 笑いと興奮と感動がつまった王道のディズニー・アニメーション。世代や性別を問わず、誰もが楽しめる娯楽作です。

(付記)

字幕版ではラルフの声はジョン・C・ライリー、ヴァネロペはサラ・シルヴァーマンが担当。新キャラのシャンクは『ワンダーウーマン』のガル・ガドットが演じます。前に書いたようにSWやマーベル・キャラの声が楽しめるオマケもあり。しかし吹替え版の方も、プリンセスたちの声で松たか子、神田沙也加、大島優子、中川翔子らオリジナルの吹替えキャストが集結しているのです。こちらではラルフ=山寺宏一、ヴァネロペ=諸星すみれ、シャンク=菜々緒。4DX上映ではさらに刺激的な体験ができそうなので、どれで観るか悩ましいところ。

(『シュガー・ラッシュ:オンライン』は12月21日から公開)

配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

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