原作者が脚本を書き下ろした『ドラゴンボール超 ブロリー』惑星ベジータ崩壊の真相が明かされる!

 劇場版『ドラゴンボール』シリーズの記念すべき20作目。しかも『超(スーパー)』となってからは初めての映画です。前々作『神と神』、前作『復活の「F」』に続き、原作者の鳥山明が監修にあたり、本作『ドラゴンボール超 ブロリー』では原作・脚本・キャラクターデザインをつとめています。

 今回の相手であるブロリーは過去の劇場版に何回か登場しているのですが、当時の鳥山氏はアニメにはノータッチだったためにキャラクターデザインをしただけ。本作では設定を一新して新たな物語が作り出されることになりました。

 原作者自らが脚本を書いているので、世界観は原作と共通。今まで語られていなかった過去の物語が描かれるのがファンにはうれしいところ。過去編では惑星ベジータのベジータ王、悟空(カカロット)の実の父のバーダックと母のギネ、まだ第1形態のフリーザとその父のコルド大王などが登場。惑星ベジータはどのようにして破壊されたのか、悟空が地球に送られた経緯は、サイヤ人のベジータやラディッツ、ナッパたちが生き延びた理由は? など、様々な事実が明らかになるのです。そして今回の事件の引き金となった、ブロリーとその父パラガスの事情も…。そうそう、懐かしのギニュー特戦隊の姿も見られますよ。

悟空(カカロット)の実の父親バーダックが登場
悟空(カカロット)の実の父親バーダックが登場

 辺境の惑星に流されていたブロリーたちをフリーザ軍が発見したところから物語は動き始めます。フリーザの口車に乗り、地球に降り立ったブロリーは、ベジータや悟空に戦いを挑むことに。あとはひたすらバトルの連続です。戦闘また戦闘、互いにパワーアップを繰り返し、どこまでもエスカレートしていく、まさに”超(スーパー)”な戦いはすさまじい迫力。最強の戦闘種族サイヤ人の中でも最強の3人が戦うわけですからね。作画スタッフも大変だったでしょうが、「うおーっ!」「とりゃー!」といった叫びばかりの声優陣のご苦労を想像すると…。特に野沢雅子さんは、バーダック、孫悟空、孫悟天の3世代の役を一人で演じ分けているのだからすごい。ブロリー役は島田敏、ベジータは堀川りょうです。

 ところで『ドラゴンボール』ですからドラゴンボール集めと神龍も物語にかかわってきます。フリーザとブルマがドラゴンボールで願いを叶えようとしているのですが、その願いがなんともたわいのないものなのが鳥山流。今回の超絶バトルにしても、殺伐とした殺し合いになることなく、子供のケンカの延長線上のようなものとして描かれているのです。作者の優しさが伝わってくる、いかにも少年マンガな部分が魅力のアニメーションなのです。

(付記)

長年ブルマ役をつとめてきた鶴ひろみさんの逝去にともない、映画では本作から久川綾がブルマを演じます。

(付記2)

本作はMX4Dや4DXでの上映も予定されています。こちらでご覧になる際には相当の振動や揺れを覚悟しておいた方がいいと思いますよ。

(『ドラゴンボール超 ブロリー』は12月14日から公開)

配給:東映  配給協力:20世紀フォックス映画

(c)バードスタジオ/集英社 (c)「2018ドラゴンボール超」製作委員会