アンディ・ラウ対爆弾魔!海底トンネルを舞台に緊迫のドラマが展開する『ショック ウェイブ 爆弾処理班』

 80年代から香港映画界の第一線で活躍。その出演作は100本を超え、歌手としても活動してきたアンディ・ラウ。近年はプロデューサー業でも手腕をふるっています。

 そんなアンディが製作・主演し、昨年中国、香港、マレーシア、シンガポールなどアジア圏で大ヒットした映画がこの『SHOCK WAVEショック ウェイブ 爆弾処理班』。いかにも香港映画らしい警察アクションと、爆弾がいつ爆発するかというサスペンスが融合した一大エンターテインメント作品になっています。監督・脚本は『イップ・マン 最終章』のハーマン・ヤウ。

 香港警察爆弾処理班(EOD)のチョン指揮官(アンディ・ラウ)は爆弾を使うホン(チアン・ウー)率いる犯罪グループに潜入し、ホンの弟ら一味の検挙に成功しますが、主犯のホンを取り逃がしてしまいました。それから1年半後、ホンは復讐のため香港に戻って来て、チョンの周囲に次々と罠を仕掛けるのです。

爆弾の起爆装置を解除する緊迫のシーンも
爆弾の起爆装置を解除する緊迫のシーンも

 やがて香港最大の海底トンネルで事件は起きました。渋滞するトンネルは銃で武装したホンたちの犯罪グループに両側の出入口を塞がれ、数百人の市民が人質になってしまったのです。48時間以内に大金を用意し、収監中の弟を釈放しないと、トンネル内に仕掛けた1000キロのC4爆弾を爆発させると宣言するホン。そして、その交渉役に指名されたのがチョンでした…。

 悪役が爆弾魔ということもあって、突然の爆発で驚かされるショックシーンがいっぱい。あえて人目につくところに爆弾が用意され、その起爆装置を解除していくサスペンスフルな展開もいくつか用意されています。最後まで気の抜けない映画と言えるでしょう。中国の名優チアン・ウェンの実弟であるチアン・ウーが、人質を表情ひとつ変えずに射殺するような残忍な悪役ホンを怪演。単にトンネルに爆薬を仕掛けるのみならず、チョンの友人や恋人にまでその手を伸ばすのですから、その執念深さは恐るべきもので、何重にも罠を仕掛けてチョンをいたぶるのです。

ホンは人質に爆弾を巻き付けるという卑劣な行為に出る…
ホンは人質に爆弾を巻き付けるという卑劣な行為に出る…

 爆発サスペンスだけではなく、惜しげもなく物量を投入した派手なアクションシーンも見どころ。本気を出した香港映画のすごさを実感させてくれます。トンネル内を駆け抜ける、あっと驚くカメラワークや、スタントマンを大量動員したバトルシーン、派手な爆破もあるカースタントなど、見せ場の連続。香港のアカデミー賞である香港電影金像奨では作品・監督・主演男優・助演男優・編集・音響効果・視覚効果の7部門で候補になり、アクションだけではなくドラマとしても高い評価を受けています。(チョンの同僚役のフィリップ・キョンが助演男優賞を獲得)。

 そして何よりもアンディ・ラウの存在感がこの映画を引っ張っています。かつて90年代初頭に“四大天王”と呼ばれていたスターたちも今は大御所になり、すっかり落ち着いてしまった中で、今なお出演作を量産し、アクションシーンにも体を張って最前線に立っているのはアンディだけ。この映画では常に追いつめられ、ギリギリの悲壮な表情を見せているのですが、そんな彼の佇まいがいつまでも印象に残るのです。

(『SHOCK WAVEショック ウェイブ 爆弾処理班』は8月18日から公開)

配給:アーク・フィルムズ

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