福士蒼汰、佐野岳が復帰の『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL』はオーズのファンこそ必見!

センターのビルドとエグゼイドがメインのストーリーが展開

 昨年から始まった『仮面ライダー平成ジェネレーションズ』の売りは、今までのライダー集合ものと違い、変身後の姿だけではなく素顔のスターたちが顔を揃えること。今回の『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』のメインは仮面ライダービルド=桐生戦兎(犬飼貴丈)と仮面ライダーエグゼイド=宝生永夢(飯島寛騎)ですが、昨年はスケジュールの関係で出演が叶わなかった葛葉紘汰=仮面ライダー鎧武役の佐野岳の出演も今年は実現。さらに久々にライダー復帰の福士蒼汰(仮面ライダーフォーゼ=如月弦太朗)に加え、渡部秀(仮面ライダーオーズ=火野映司)、西銘駿(仮面ライダーゴースト=天空寺タケル)が登場。さらに、三浦涼介(アンク)の姿も!

 そんな新作の舞台となるのは平行世界(パラレルワールド)。この映画ではビルドの世界(スカイウォールという巨大な壁で日本が三つに分断されている)とエグゼイドの世界は、まったく別次元の世界という設定になっています。オーズやフォーゼ、ゴーストが属するのはエグゼイドの世界。鎧武はどちらにも属さず地球を離れています。

 そんなビルドの世界を突然、ここには存在しないはずのバグスターが襲撃。さらに体の半分が機械に覆われた怪人=カイザーが現れ、エニグマと呼ぶ巨大なマシンを起動させると、上空に突如として逆さになった世界が出現します。それはエグゼイドの世界! そちらでも怪人=カイザーリバースによって、まったく同じ現象が起こっていました。しかも二つの世界はゆっくりと接近を始めます。本来交わることのない二つの平行世界が激突すれば、地球は消滅の時を迎えることに。絶望へのカウントダウンが始まる中、エグゼイドは変身能力を失ってしまいます。そんな彼を救うため、あの男たちがやって来ました!

 過去のライダー集合映画だと、マスク姿でずらりと登場するケースが多かったのですが、今回助っ人に駆け付けるレジェンドライダーたちは、一人ずつ、まず素顔で登場。しっかりと見せ場を作った上で変身するという段取りになっています。このあたりの「待ってました!」感は、やはりかつてオールスター時代劇を大量に送り出していた東映ならではのノウハウなのでしょう。

 中でも、ファン感涙なのはアンクの復活です。グリードとの最後の戦いでコアメダルが割れ、消滅してしまったはずの彼がなぜ? そこは見てのお楽しみ。映司との絆もきっちりと感じられ胸が熱くなる場面が展開します。

 また、今回の作品が優れているのは、「なぜライダーは戦うのか?」というテーマを主人公のビルドやエグゼイドではなく、仮面ライダークローズ=万丈龍我(赤楚衛二)に問いかけさせている点。逃亡中に成り行きでライダーに変身できる能力を得てしまった龍我は、まだ完全に戦士としての自覚を持っていません。そんな彼は、今回の事件でカイザーによってエグゼイドの世界に飛ばされてしまい、そこで戦うライダーたちの姿を目の当たりにすることで成長していくのです。こうしたドラマをきっちりと描いていることによって、単なる子供向けのヒーロー・アクションを超えたものになっているのですね。

 『エグゼイド』からはブレイブ、スナイプ、ゲンム、レーザーターボ、パラドクスも登場。レジェンドライダーたちも基本フォームだけでなく、様々なフォームチェンジを見せてくれます。アクションシーンでCGが多用されているのは最近の傾向なのでやむを得ないのですが、劇場版とあって、今回はかなり本格的なバイクスタントも堪能することができます。

 本作の悪役は大槻ケンヂ。『フォーゼ』からはJK(土屋シオン)と大杉忠太(田中卓志)、『ゴースト』からは山ノ内御成(柳喬之)が出演しています。

(付記)

それぞれのライダーのバックグラウンドや能力については一切本編中で説明されませんのでご注意を。あくまでもファンに向けた年末のお祭り映画なのです。

(『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』は12月9日から公開)

配給:東映

「ビルド&エグゼイド」製作委員会 (c)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映