70年代の特撮ドラマ『シルバー仮面』と『レッドバロン』が合体して現代に新生!『ブレイブストーム』

 

 

シルバー仮面とレッドバロンが夢の共演
シルバー仮面とレッドバロンが夢の共演

 1970年代の特撮ブームの中で製作され人気を博したTVシリーズ『シルバー仮面』と『スーパーロボット レッドバロン』が合体、現代のデジタル・テクノロジーによって新たな命を吹き込まれた作品がこの『BRAVE STORM ブレイブストーム』です。

 西暦2050年、人類は今まさに絶滅しようとしていました。侵略者キルギス星人の操るロボット“ブラックバロン”が大気の性質を変えてしまい、地球を人類の生存不可能な環境にしてしまったのです。わずかな抵抗勢力である春日5兄妹は、最後の望みを過去への時間移動に賭けます。キルギス星人の地球侵略開始前に戻り、それに備えようと考えたのです。時間移動装置を起動するため、長男の光一(春日光一)と長女のひとみ(壇蜜)は2050年に残り、光二(大東駿介)、はるか(山本千尋)、光三(タモト清嵐)の3人が2015年に送り込まれます。彼らが手にするのはキルギス星人の巨大ロボットの設計データ、宇宙人探知グラス、そして強化スーツ“シルバー”でした。

人類を救うために戦う春日5兄妹
人類を救うために戦う春日5兄妹

 過去に移動した3人は、ロボット工学の権威、紅健一郎博士(吉沢悠)に接触し、巨大ロボット“レッドバロン”の製造を依頼します。博士が出した条件はただ一つ、弟であるボクサー、紅健(渡部秀)をパイロットにすること。光二たちは地下で賭けボクシングに参加している健のもとに向かいますが、そこにはすでにキルギス星人の配下であるチグリス星人の魔の手が迫っていました…。

地球侵略を狙うキルギス星人
地球侵略を狙うキルギス星人

 単なるリメイクではなく、両作の持つスピリットを活かしながら、様々なアレンジが加えられたリブートが行なわれています。したがって鉄面党(オリジナル『レッドバロン』の敵組織)は出てきませんし、シルバー仮面は戦闘用強化スーツというリアルな設定になりジャイアント化もしません(ただ、ヒーローもののお約束通り途中でパワーアップ!)。しかし、両作品の特徴を盛り込み、それを一つにまとめた脚本にはオリジナルに対する愛情と先人へのリスペクトが感じられるのです。しかも当時を知る者がノスタルジーで観るだけの作品ではなく、まったく何も知らない若者が新作として観ても成り立つ映画になっています(ただしラストのおまけだけは、ある程度の知識が必要かも…)。

大東駿介と渡部秀のW主演
大東駿介と渡部秀のW主演

 何と言っても見せ場は巨大ロボット同士の激突。勝鬨橋や銀座など、おなじみの場所を舞台にCGを駆使した派手で重量感あふれるバトルが展開します。音楽との効果も相まって、なかなかに燃える場面。ハリウッド大作と比べると(背景とCGの合成とか)細かな難点はありますが、心意気で見せ切ってしまう映画なのです。理屈抜きで興奮できますからね。

 W主演は『クローズZERO』の大東駿介(シルバー装着時のアクションも自分でこなしています)と『仮面ライダーオーズ/OOO』の渡部秀。製作・監督・脚本・編集は円谷プロダクション元代表取締役副社長の岡部淳也が手がけています。

(『BRAVE STORM ブレイブストーム』は11月10日から公開)

配給:プレシディオ

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