シリーズ/リメイク映画最前線(2015年初夏)――3 『荒野の七人』も『ベン・ハー』もリメイク?

第1回:今年日本で見られるシリーズ映画

第2回:シリーズ/続編の最新情報

今回はリメイク/リブート映画の最新情報をお届けします。

〇『荒野の七人』

黒澤明の名作『七人の侍』を西部劇に置き換えた作品。ユール・ブリンナー、スティーヴ・マックィーン、ジェームズ・コバーンらが出演した60年作品は大人気で、その後続編も数本作られました。80年代以降、何度もリメイクの噂が上がっては消えを繰り返していたのですが、どうやら今度こそ実現しそうです。監督は『イコライザー』のアントワン・フークア。ということで名コンビのデンゼル・ワシントンも出演。他に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のクリス・プラット、イーサン・ホーク、ヴィンセント・ドノフリオらが出演予定。2017年1月13日全米公開目指して準備中です。

〇『ベン・ハー』

チャールトン・ヘストン主演の59年版があまりにも有名な史劇。『ノア/約束の舟』や『エクソダス/神と王』といった、聖書に材をとったスペクタクル映画の流れに乗ったのか、現在リメイク版の撮影中です(全米公開2016年2月26日)。監督は『ウォンテッド』のティムール・ベクマンベトフ。主演には『アメリカン・ハッスル』などに出ていたイギリス人俳優ジャック・ヒューストンが抜擢されました。他にモーガン・フリーマン、ロドリゴ・サントロらも出演。クライマックスの戦車競争がどう表現(たぶんCGでしょうが…)されるのか興味津々です。

〇『ゴーストバスターズ』

84年と89年に2本作られた人気シリーズ。何度か続編の話は持ち上がっていたのですが、実現せず。結局、前シリーズで脚本・出演だったダン・エイクロイドは原案に留まり、新たなスタッフ・キャストでリメイクされることになりました。しかも、なんと女性版! 監督・脚本は『ブライズメイズ/史上最悪のウェディングプラン』のポール・フェイグで、同作に出演していたメリッサ・マッカーシー、クリステン・ウィグも引き続き出演予定。全米で2016年7月22日公開目指して準備に入っています。

〇『13日の金曜日』

ホッケーマスクの殺人鬼ジェイソンが活躍する人気ホラー・シリーズ。2009年のリメイク版の続編を作る、あるいはかつてジェイソンを倒したことのあるトミー・ジャーヴィス(コリー・フェルドマン)を再登場させて『ジェイソンVSジャーヴィス』を作る、などいろいろなアイディアが出されたのですが、すべて立ち消え。09年版を製作したマイケル・ベイのもとから映画化権は他に移ったようです。当初は今年の11月13日(金曜日)公開と言われていましたが、延期。2016年5月13日(やはり金曜日)公開に向けて準備中とのこと。続編ではなく、まったくのリメイクになります。ちなみに、このシリーズとしては次作が13本目(笑)にあたります。

〇『ポルターガイスト』

スティーヴン・スピルバーグとトビー・フーパーが82年に作ったホラー映画(3本までシリーズ化)のリメイクは、サム・ライミ製作のもと無事完成、この5月22日に全米公開されます。新たに引っ越してきた家で一家を襲う怪異、少女とTVといったモチーフは共通ながら、新たな恐怖物語が描かれている、とのこと。サム・ロックウェル、ジャレッド・ハリスらが出演。

〇『ハートブルー』

原題『Point Break』。故パトリック・スウェイズとキアヌ・リーヴスが共演したキャスリン・ビゲロウ監督の91年作品は、日本で想像する以上にアメリカでは人気が高く、リメイクが待望されていました。今年の暮れ、12月25日に全米公開されるリメイク版では、サーファー強盗団のリーダーをエドガー・ラミレス、若き潜入捜査官を『スパイ・レジェンド』での好演が光ったルーク・ブレイシーが演じます。他にレイ・ウィンストン、テレサ・パーマーが共演。

〇『コング:スカル・アイランド』

当初はピーター・ジャクソン版『キング・コング』の続編か、と言われていた『スカル・アイランド』でしたが、どうやらまったく新たな視点でキング・コングの起源に迫った作品になるようです。2017年3月10日全米公開予定。出演者としてはトム・ヒドルストン、マイケル・キートン、J・K・シモンズの名前が上がっています。

〇『ヒットマン:エージェント47』

スキンヘッドの暗殺者を描いたTVゲームの映画化。2007年に作られた作品のリブートです。エージェント47に扮するのはルパート・フレンド。他にザッカリー・クイント、トーマス・クレッチマン、キアラン・ハインズといった渋めのキャストが共演。

〇『ナポレオン・ソロ』

ロバート・ヴォーンとデーヴィッド・マッカラムのコンビで日本でも大人気だったTVシリーズを、ガイ・リッチー監督が映画化したスパイ・アクション。ソロは新スーパーマンのヘンリー・カヴィル、イリヤはローン・レンジャーのアーミー・ハマーが演じます。ヒュー・グラントも共演。日本では今年の10月に公開される予定。

〇『ハイランダー』

86年の『ハイランダー悪魔の戦士』以来、続編やTVシリーズが何本も作られてきたシリーズです。首を切り落とされない限り死なない不死身の戦士たちが激闘を繰り広げる、というストーリー。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『007/スペクター』の元レスラー、デイヴ・バウティスタ主演でリブートが計画中。監督にはVFXマン出身のセドリック・ニコラス・トローヤンがあたる予定。

〇『君よ憤怒の河を渡れ』

ジョン・ウー監督が2016年に発表する予定作のタイトルは『マンハント』。これは故・高倉健の主演作『君よ憤怒の河を渡れ』(76)のリメイクなのです。オリジナル版は日本映画としては中国で驚異的なヒットを記録した人気作なので、これも完成時には大きな話題になることでしょう。現在キャスティング中で、この秋には撮影開始。

〇『クロウ』

故ブランドン・リー主演作以降、何本も続編が作られたコミック原作のダークヒーローもの。ロック・ミュージシャンでもあるニック・ケイヴが脚本を執筆してリブートが作られます。当初は主演候補にルーク・エヴァンズの名前があがっていたのですが、リメイク版『ベン・ハー』の主演男優ジャック・ヒューストンに決まりそう。

〇『美女と野獣』

先日、フランス版リメイクが日本でも公開されたばかりですが、今度のリメイクはディズニーによるミュージカル・アニメの実写版。日本でも2017年4月に公開されます。監督は『ドリームガールズ』のビル・コンドンで、ベルは『ハリー・ポッター』シリーズのエマ・ワトソン、野獣はTV「ダウントン・アビー」のダン・スティーヴンズ、ほかにルーク・エヴァンズ、ユアン・マクレガー、イアン・マッケラン、ケヴィン・クライン、エマ・トンプソン、スタンリー・トゥッチも出演(声だけの人もいるかも…)という豪華版。

なお、ディズニーは現在大ヒット中の『シンデレラ』に続いて、名作アニメを続々と実写化していく予定で、すでに『ジャングル・ブック』を撮影中(日本公開2016年8月予定)。動物たちの声でスカーレット・ヨハンソン、クリストファー・ウォーケン、ベン・キングズレイ、イドリス・エルバなどが出演します。続けて『ダンボ』も実写化することが正式に発表されました。監督には、あのティム・バートンの名前も上がっていますが…。ディズニーはさらに『ムーラン』『ピノキオ』も実写化するとしています。

アメコミ関連やTV版リメイク情報などは、また改めて書きます。

続編/シリーズ情報の追加はこちらに