アメコミ・ヒーロー・ファンお待ちかね! 果てしなく増殖するマーベル世界の今後の展開を追う!

この4月から5月にかけてアメコミ・ヒーローの映画が連続公開されます。まずは4月19日の『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』を皮切りに、25日には『アメイジング・スパイダーマン2』が、5月30日には『X-MEN:フューチャー&パスト』が上陸。ファンにとってはたまらない季節ですが、この後もマーベル関係の新作・予定作情報が続々と入ってきています。そこで、それらをまとめてご紹介してみましょう(タイトル表記は一部原題そのままのものも含まれます。3月末現在の情報なので、製作状況により、ストーリーやキャストの変更もあり得ますので、あらかじめご了承ください)。

『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』(日本公開4月19日)

『アベンジャーズ』からはキャプテン、ニック・フューリー(&マリア・ヒル)、ブラック・ウィドウが続投。新たに翼を持った戦士ファルコンが仲間入りします。彼は原作コミックでもキャプテンの相棒という役どころ。ヴィラン(敵)は謎の(とは言え、ファンならとっくにその正体はご存知でしょうが…)暗殺者ウィンター・ソルジャーです。左腕に金属製のメタルアームを装備し、無敵のキャプテン・アメリカの盾も片手で受け止めるパワーの持ち主。あらゆる面でキャプテンに匹敵する能力を備えています。

ある日突然、今まで共に戦ってきたシールドのメンバーから攻撃を受けるキャプテンたちアベンジャーズ。いったいシールドに何が起こったのか? という物語はサスペンスフルに展開。前作『マイティ・ソー ダーク・ワールド』が神々やダークエルフといったファンタジー的要素の強い作品だったのに対して、本作は徹底してリアルなアクション映画としての魅力にあふれています。基本は銃撃戦や肉弾戦で、超能力などは出てきません。大物俳優ロバート・レッドフォードも共演。

『アメイジング・スパイダーマン2』(日本公開4月25日)

全米公開が5月3日ですから、なんと日本先行公開! 第1作のヴィランがリザード一人とやや地味だったのに対して、今回はなんと3人。高圧電流を操るエレクトロ(ジェイミー・フォックス)、高速グライダーで空から襲うグリーン・ゴブリン(デイン・デハーン)、サイの形をしたアーマーを身にまとったライノ(ポール・ジアマッティ)という大盤振る舞いです。これらすべてがスパイダーマン抹殺を企んで襲来! そして、姿を消したピーターの父親の謎は解かれるのでしょうか?

このシリーズは4部作で作られることが決まっていて、『3』は2016年、『4』は2018年の公開予定。すでに『2』の予告編にはドクター・オクトパスの触手やバルチャーの翼がオズコープの研究室にある様子が描き出されていますので、伏線も十分。新たなレギュラーとしては『ファミリー・ツリー』のシャイリーン・ウッドリーがMJ(メリー・ジェーン)役で登場予定。彼女は『2』で初登場する前提で撮影も済ませていたのですが、残念ながらカットされてしまい『3』からの出演となったという経緯があります。原作通りならばグウェン・ステイシー(エマ・ストーン)はグリーン・ゴブリンによって悲劇的な結末を迎えてしまうので、ヒロインの交代劇も?

『X-MEN:フューチャー&パスト』(日本公開5月30日)

『ウルヴァリン:SAMURAI』のラストを受けて展開。2023年、人類はバイオメカニカル・ロボット「センチネル」によって滅亡の危機に瀕していました。この状況を回避するため、魂を過去(1973年)に送られたウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)。その使命は、若き日のプロフェッサーX(ジェームズ・マカヴォイ)やマグニートー(マイケル・ファスベンダー)と協力して、センチネルの開発を阻止することでした。かくして両方の時代で、それぞれのX-MENの激闘が始まるのです。

前3部作のメンバーと『ファースト・ジェネレーション』のメンバーが豪華共演を果たすオールスター映画。『ファースト~』にジャックマン扮するウルヴァリンが(そのままの姿で)カメオ出演していたのがちゃんと伏線になっているのに感心しました。監督はシリーズを立ち上げたブライアン・シンガーが久々に復帰。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(日本公開9月13日)

『アベンジャーズ』および『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』のエピローグで予告されていたのは、この作品でした! 『アベンジャーズ』のラストでちらりと横顔を見せたサノスが今回のヴィランとなるのか? ベニチオ・デル・トロ扮するコレクターが出演します。

今回は地球を離れ、銀河の平和を守るハメになったならず者異星人混合チームの活躍を描くものですが、映画版は幼い頃に地球から誘拐されたトレジャー・ハンター、ピーター・クイル(クリス・プラット)の視点で描かれます。監督は『スリザー』『スーパー!』のジェームズ・ガン。いまだ映像化されたことのないキャラクターたちが多数登場。そのビジュアルに注目です。なにしろメンバーにはアライグマ(声はブラッドリー・クーパー)や巨大な植物人間(声はヴィン・ディーゼル)までいるのですから。緑色の肌を持つガモラに扮するのはゾーイ・サルダナ。彼女は『アバター』『スター・トレック』とすっかりSF映画の常連になりました。

『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(日本公開2015年4月予定)

第2期アベンジャーズ・プロジェクトのラストを飾るヒーロー総出演映画。前作のヒットを受けてジョス・ウェドンが続けて監督します。

登場するのはアイアンマン(ロバート・ダウニーJr.)、キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンズ)、ソー(クリス・ヘムズワース)、ハルク(マーク・ラファロ)、ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)、ホークアイ(ジェレミー・レナー)、ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)、ウォーマシーン(ドン・チードル)。新たにクイックシルバー(アーロン・テイラー・ジョンソン)とスカーレット・ウィッチ(エリザベス・オルセン)が加わります。タイトルにもあるウルトロンは驚異的なパワーを持つ邪悪なロボットで、ジェームズ・スペイダーが演じます。また、彼とは深い因縁があるキャラクター、ビジョンも登場予定で、『アイアンマン』のコンピューター、ジャーヴィスの声を演じているポール・ベタニーが二役するらしいです。『キャプテン・アメリカ』のテロ組織ヒドラも再登場。そのリーダー、バロン・フォン・ストラッカーはトーマス・クレッチマンが演じます。これだけのキャラクターをどう組み合わせてドラマを築き上げていくのか、監督の手腕に注目ですね。

『アントマン』(日本公開2015年9月予定)

ここから『アベンジャーズ』は第3期に。タイトルロールのアントマン(体の大きさを自在に縮小できる能力の持ち主)はじつは前記のウルトロン誕生に大きく関わるキャラなので、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』出演の噂もあったのですが、単独主演の方向に落ち着いたものと思われます。また主人公は初代アントマン=ハンク・ピムではなく、二代目アントマンのスコット・ラング(ポール・ラッド)になります。そのピムは生化学者として登場、マイケル・ダグラスが扮します。さらにアントマンにはワスプというパートナーの女性(同じような能力を持つ)がいるのですが、彼女もこの映画に登場するのでは、と言われています。有力候補は『ホビット 竜に奪われた王国』のエヴァンジェリン・リリー。監督にはなんと『ショーン・オブ・ザ・デッド』『エンド・オブ・ザ・ワールド/酔っぱらいが世界を救う!』のエドガー・ライトが抜擢されました(その後、ライト監督は降板してしまいました。結局、『チアーズ』のペイトン・リードが監督することに)。

『ファンタスティック・フォー』(全米公開2015年予定)

2005年と07年に2作作られたものを早くもキャストを一新してリブート。『クロニクル』で斬新な演出を見せたジョシュ・トランクが監督に起用されたのも楽しみなところ。ミスター・ファンタスティック役は『ラビット・ホール』で映画デビューしたマイルズ・テラー。インビジブル・ウーマンことスーを演じるのは『127時間』のケイト・マーラ(ルーニーの姉)、ヒューマン・トーチに『クロニクル』『フルートベール駅で』のマイケル・B・ジョーダン、ザ・シングに『リトル・ダンサー』のジェイミー・ベルという顔ぶれ。全体的に大きく若返っていますね。ヴィランはおなじみドクター・ドゥームになります。

『マイティ・ソー3』

まだ製作時期は未定ですが、原作でも描かれたラグナロクが描かれる予定です。ついにアスガルドが崩壊してしまうのか? ソーとロキの因縁に決着はつくのか? 期待は広がるばかりです。

『キャプテン・アメリカ3』(全米公開2016年予定)

『ウィンター・ソルジャー』の好評を受けて早くも製作決定。監督も同作のアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟が続投します。現在、脚本執筆中。クリス・エヴァンズは6本のキャプテン役の契約をしているということなので、『アベンジャーズ3』までは出演すると思われます。

『X-MEN:アポカリプス』そして、その他のヒーローの動向は?

シリーズの集大成と言われる『X-MEN:アポカリプス』は『フューチャー&パスト』と同じくブライアン・シンガーの監督で2016年公開予定(どうやら『ファースト・ジェネレーション』メンバー主体の作品になるようです)。それとは別にウルヴァリンの単独主演作も2017年に作られる予定になっています。もはや完全にヒュー・ジャックマンのライフワークとなった感がありますね。

それ以外にもマーベルでは、新たなヒーローやスピンオフ作品を続々企画中。これが実現するかどうかは、前期の作品群のヒット次第なわけですが、成功すれば「柳の下に何匹でも泥鰌を求めてしまう」のがハリウッド映画界。とりあえず、現時点で名前の挙がっているヒーローを列記しておきます。『ドクター・ストレンジ』(古代の英知を手に入れた至高の魔術師)、『ブラック・パンサー』(暗視能力と体術に優れた黒装束のヒーロー。アフリカ生れ)、『ルーク・ケイジ』(超人的な体力を持つ黒人の雇われヒーロー。ニコラス・ケイジが大ファンで彼の芸名の由来にもなった)、『サブマリナー』(海の国の王子でアトランティス人とアメリカ人のハーフ。自然の敵と戦う)、『X-フォース』(新世代のミュータントを集めて結成された特殊チーム)、『パニッシャー』(妻子を殺されギャング絶滅を誓った復讐者。かつて3度映画化されたが、再度仕切り直し)、『デアデビル』(これもリブート。普段は弁護士の盲目のヒーロー)、『シルバー・サーファー』(『ファンタスティック・フォー 銀河の危機』に登場したキャラクターのスピンオフ)、『ニック・フューリー』(おなじみアベンジャーズの隊長の単独主演作)、『デッドプール』(『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』に登場したミュータント。瞬間移動能力を持つ)……さらには『ヴェノム』『シニスター・シックス』などというヴィラン主演作の企画まであって……さて、この中で、何本陽の目を見るのでしょうか?