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「鎌倉殿の13人」の北条義時や源頼朝 ゲームでは有能?

河村鳴紘サブカル専門ライター
ゲーム「蒼き狼と白き牝鹿・元朝秘史」に登場する北条義時

 NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ですが、SNSではバズり、多くのメディアが熱心に記事にするなど盛り上がっています。大泉洋さんが演じる源頼朝や、菅田将暉さんの源義経、そして小栗旬さんの北条義時ら鎌倉の武将たちは、ゲームでは有能なのでしょうか。

 歴史ゲームで人気の時代は、やはり戦国時代です。鎌倉時代を題材にしたゲームソフトはマイナーで、“絶版”状態にあるものもあります。近年、レトロゲームは人気ですが、入手の難しい作品は高額で取り引きされるものもあります。

 今回取り上げるのは、PCプラットフォームの「Steam」で販売されている「蒼き狼と白き牝鹿・元朝秘史」(コーエーテクモゲームス)です。元は、1992年に発売された約30年前の作品で、復刻されています。

 同作は、13世紀にユーラシアを席巻して史上最大の国家を作ったチンギス・ハーンが主役の戦略シミュレーションです。最大のポイントは、国際色豊かな国が登場すること。「獅子心王」の異名で知られるリチャード1世や、イスラムの英雄・サラディンもいます。チンギス・ハーン死後、孫のフビライの時代も描かれます。

 そのため、日本(鎌倉幕府)も登場します。棟梁(に国王)は源頼朝で、顧問(軍師)は北条時政というコンビです。「鎌倉殿の13人」に置き換えると、いろいろ想像してしまいますね。

 ちなみに武将の能力は、A~Eの5段階評価。行動が有利になる「政治」、戦いの強さに直結する「戦闘」、行軍時の行動力がアップする「指揮」、外交交渉の成否に直結する「魅力」の四つがあります。

 源頼朝は、政治B、戦闘C、指揮A、魅力B。北条時政は、政治B、戦闘C、指揮B、魅力Cです。他の配下は、源範頼、源義経、北条義時、和田義盛、梶原景時、畠山重忠、三浦義村でした。いずれも戦闘に強い傾向があり、有能ぞろいと言っても良いでしょう。ただし最高能力値「A」なのは、頼朝自身(指揮)と、源義経(戦闘・魅力がいずれもA)のみ。平家討伐の立役者である義経の戦の巧さが高く評価されています。なお汚れ役である梶原景時あたりの魅力が低めで、源範頼の戦闘能力も他の武将に比べて平凡なのも「分かっている」という感じです。

ゲーム「蒼き狼と白き牝鹿・元朝秘史」に登場する鎌倉幕府の武将一覧
ゲーム「蒼き狼と白き牝鹿・元朝秘史」に登場する鎌倉幕府の武将一覧

 ちなみに、大江広元と三善康信は、源頼朝が死んだ後の1206年のシナリオに登場。将軍・源実朝の配下です。そのシナリオでは、北条義時は「顧問」になっていて、執権のような位置付けになっており、父・時政や多くの御家人は、権力争いに敗れて“退場”しています。

 北条義時の能力は、政治B、戦闘B、指揮B、魅力Cで、トップクラスでないにしても高いレベルですから何でもソツなくこなせます。ちなみに顔のグラフィックは、小栗さんと似つかぬ「悪オヤジ顔」で、武士っぽくないですよね。ライバル御家人を倒して、北条氏の絶対権力を確立させたことを思うと、イメージ的に仕方ないところでしょう。

 残念ながら「鎌倉殿の13人」の御家人が勢ぞろい……とはいきませんでしたが、ツボを押さえたラインナップではないでしょうか。

 ちなみに比較するために、同時代の世界の人物も紹介しましょう。チンギス・ハーンは政治C、戦闘A、指揮A、魅力Aと抜群。配下も戦闘Aぞろいで有能な将軍ばかりです。

 他に能力の高い君主は、サラディン(政治B、戦闘B、指揮A、魅力A)やフランス(カペー朝)の「尊厳王」フィリップ2世(政治A、戦闘B、指揮B、魅力B)でしょうか。しかし配下の質に差はありますから、モンゴル帝国の圧倒的優位は動きません。とはいえ、そこはゲームですからやり方次第ではカバーできますし、そこが腕の見せ所です。

 ゲームのデータを見ると、人物のイメージがつかみやすいので、そこからいろいろな想像ができます。またゲームは「IF(もしも)」の再現が可能なので、気兼ねすることなく源義経を重用することもできます。いろいろなアプローチから「鎌倉殿の13人」を楽しむのも良いかもしれません。

(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.

サブカル専門ライター

ゲームやアニメ、マンガなどのサブカルを中心に約20年メディアで取材。兜倶楽部の決算会見に出席し、各イベントにも足を運び、クリエーターや経営者へのインタビューをこなしつつ、中古ゲーム訴訟や残虐ゲーム問題、果ては企業倒産なども……。2019年6月からフリー、ヤフーオーサーとして活動。2020年5月にヤフーニュース個人の記事を顕彰するMVAを受賞。マンガ大賞選考員。不定期でラジオ出演も。

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