「鬼滅の刃」未見の方へ 劇場版“デビュー”用の基礎講座

劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編公式サイトに掲載されている煉獄杏寿郎

 社会現象としてテレビのニュースや番組でも取り上げられている人気アニメ「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」の劇場版「無限列車編」。普段はアニメを見ない人からも、作品名が出たり、「面白い?」「どんな作品?」と聞かれます。そこで、原作マンガやテレビアニメを見ずに、劇場版で「鬼滅の刃」に“デビュー”しようという人のために、3分で読める最低限の基礎知識をお伝えします。

◇妹を人に戻すのが目的 人食い鬼との戦い

 「鬼滅の刃」は、人を食う鬼がいる仮想の大正時代が舞台です。優しい少年・竈門炭治郎(かまど・たんじろう)は、家族をほぼ鬼に殺されてしまい、唯一生き残った妹の禰豆子(ねずこ)も鬼になってしまいます。妹を人に戻す手がかりをつかむため、炭治郎は鬼を倒す「鬼殺隊(きさつたい)」になって戦う……という物語です。

 「無限列車編」は、鬼殺隊の一員となった炭治郎は仲間と共に、多くの人々が行方不明になる列車の事件を解決するため、鬼の関与を疑って乗り込みます。

◇鬼は「化け物」 鬼殺隊は不利

 鬼ですが、異形のものもいて「化け物」というべきです。人を一撃で殺す殺傷能力に加えて特殊な力もあり、手足もすぐ再生するなど不死に近い強敵です。禰豆子が鬼になったように鬼は元は人なので、逆に考えて「人に戻せるのでは?」というのが物語のテーマになっています。鬼を倒すには、ドラキュラのようですが、日の光に当てることです。または太陽の力が込められた鬼殺隊の剣で、鬼の首を切ることでも仕留められます。

 鬼殺隊は、長い間鬼と戦い続けてきた戦闘組織で、過酷な最終試験をクリアした者だけが隊員になり、最強の剣士たちは「柱(はしら)」と呼ばれます。鬼殺隊は、常人離れした能力を持ちますが、圧倒的な力を持つ鬼と戦うには不利で、多くの者が命を落としています。

 なお劇場版の冒頭に出る人は鬼殺隊の当主でして、病弱で戦う力はありませんが、抜群のマネジメント能力とカリスマ性があり、隊員から慕われています。

◇覚えるキャラは最低3人

 劇場版では、最低3人のキャラクターを覚えておけば楽しめます。額に傷がある主人公の炭治郎、竹をくわえている妹・禰豆子、炎のような髪色が印象的な「柱」の一人・煉獄杏寿郎(れんごく・きょうじゅろう)です。杏寿郎の戦闘能力は、炭治郎よりも格段に上でして、「炎の呼吸の使い手」のため「炎柱(えんばしら)」と呼ばれて一目置かれています。

 そして、炭治郎の親友で同じ鬼殺隊の2人、黄色の髪の気弱な少年・我妻善逸(あがつま・ぜんいつ)と、イノシシのかぶりものをした強気な少年・嘴平伊之助(はしびら・いのすけ)を覚えると完璧です。なお、禰豆子は鬼ですが人を襲わない特別な存在で、ただ守られるヒロインではありません。

◇クライマックスですすり泣きも

 上記の情報があれば、初見でも劇場版アニメを十分楽しめるはずです。なお、劇場版アニメのクライマックスでは、女性らしきすすり泣きが聞こえました。原作を見ていても涙腺が緩くなるぐらいです。親子で行くと、パパやママの涙腺も要注意で、ハンカチとティッシュは忘れないほうが良いと思います。

 劇場版は、テレビアニメの続編ですが、最低限の情報があれば単体で楽しめます。むしろテレビアニメを全話見るのはボリュームもあり大変です。2時間のお試し気分&世間の話題についていくために気軽に見る……ぐらいの気持ちで、足を運んではいかがでしょうか。

 ただし、小学生以下が見るには、保護者の助言・指導が必要となる「PG12」です。残虐な描写はあるので「苦手」という人はご注意ください。