PS5の本体デザイン初公開 発売時期の詳細と価格発表は“先送り”

プレイステーション5=SIE提供

 今年の「年末商戦期」に発売予定の新型ゲーム機「プレイステーション(PS)5」のオンライン発表会が12日に開かれ、PS5の本体デザインが公開されました。昨春の初報から1年以上が経過して、ようやくの公開ですからファンも興奮気味です。しかし肝心の発売時期の詳細と価格の発表は“先送り”となりました。

◇本体デザイン ネットでは好評

 PS3とPS4の発表時、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)はいずれも米国で発表会を開きました。本来であれば、同じように関係者を集め、華々しくやりたかったでしょうが、新型コロナウイルスの感染拡大防止対策も考慮しないといけないので、仕方のないところです。一方でオンライン発表会であったため、SIEは各国語を用意し、日本語の字幕で楽しめました。

 PS5本体のデザインですが、曲線のフォルムが特徴的なツートンカラーでした。黒い機体を白のボードでサンドしている感じです。従来のディスクドライブ装備型と、ディスクドライブがないタイプの2種類のモデルがありました。そうなると使わずに済む部品があるわけで、その分価格が落とせそうです。

 ちなみにネットでは以前から「リーク」と称してPS5本体の画像とされるものが出回っていました。情報を当てると関係者が「違いますよ」と苦笑いしていましたが、その通りでした。

 本体デザインについて、ユーザーの反応は上々のようです。とはいえ、ソニーは商品のデザイン能力には定評があるので当然といえます。逆にここが不評であれば、売りの一つがなくなるわけで、その方が大問題です。なおPS5は、縦置きと横置きの両方ができるのですが、会見だけを見て「横置きにできないの?」と勘違いする人もいるようです。

 ソフトについては「バイオハザード8」や「グランツーリスモ7」などの大作が注目でしょう。他にも「ラチェット&クランク」や「ホライゾン」の新作も公開。欧米で評価されたり、人気のあるタイトルが多く、グラフィックもリアル系からアニメ系と多種多様でした。

 日本人好みのタイトルが少ないのは確かですが、それは仕方のないところです。オンライン会見(YouTube)の日本語の視聴者が約10万人に対して、英語は約200万人でした。日本時間での会見が午前5時であることを考慮しても、SIEが世界を意識して会見を開くのが分かります。日本はあくまでも「one of them」(複数の中の一つ)というわけです。

◇発売日と価格の見送りは妥当

 なおPS5の発売時期の詳細と価格の発表は、「今回の発表会ではない」と踏んでいました。それは妥当な判断といえます。なぜならこれらの早期発表は、SIEのメリットが薄いからです。

 ちなみにPS3の発表会(2006年)で、同社は春に価格を発表したものの、業界関係者やファンから「高すぎる」と批判を浴びました。その声に押される形で、発売前に1万円の“大幅値下げ”に踏み切りましたが、そうした対応を取っても、PS3は普及に苦しみました。

 また早すぎる発表は、ライバルに価格対策をする時間を与える可能性がありますから、ギリギリまで伏せたいところです。とはいえ、営業(販売店の受注)で発売日と価格を言わないわけにはいきません。取引先の外部に“かん口令”を敷いても情報の漏れる可能性が高いので、そこが発表のタイミングでしょう。秋ごろになるのではないでしょうか。

 そして価格以上に難しいのが日本での発売時期ですね。2020年の「年末商戦期」は、最大市場である北米の話だからです。日本のファンはモヤモヤしながら、発売を待つことになりそうです。

ゲームを愛するものの、ゲームには愛されないヘタレなゲーマー。ゲーム好きが高じて、記者として兜倶楽部にも出入りし、決算やメーカーの各発表会、PS3の米国発表会、中古ゲーム訴訟、残虐ゲーム問題など約20年間ゲーム業界を中心に取材をする。合わせてアニメやマンガにも手を伸ばし、作品のモデルになった場所をファンが訪れる“聖地巡礼”現象も黎明期から現地に足を運ぶなどしている。マンガ大賞の選考員も担当しており、好きなジャンルはラブコメ、歴史もの。

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