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U-19日本代表候補のトレーニング中止について:JFA反町康治技術委員長会見要旨

河治良幸スポーツジャーナリスト

8月1日から5日まで千葉県の夢フィールドで行われる予定だった合宿が中止になりました。参加者1名の選手から新型コロナウイルス陽性者が検出されたためです。JFAの反町康治技術委員長は急遽、昨日の21時30分からオンライン記者会見を行いました。10月にウズベキスタンで行われるAFC U-19選手権(U-20W杯予選を兼ねる)に向けた今後の活動は未発表です。

なお合宿には26人が参加する予定でしたが土曜日の試合に出場、ベンチ入りしていた選手、日曜日の試合に出る予定だった選手も含まれていない模様です。

参加予定メンバー(JFA公式ページ)

【JFAからのリリース】

公益財団法人日本サッカー協会(JFA)は、本日8月1日(土)から5日(水)まで予定していたU-19日本代表候補トレーニングキャンプを中止することを決定しました。本日、U-19日本代表候補トレーニングキャンプ集合時に参加者全員に対して実施したSmartAmp法およびPCR検査の結果、参加者(選手)1名から新型コロナウイルスの陽性反応が認められました。これまでのところ、当該者は発熱等の体調不良の症状はなく、今後は保健所の指示に従って対応していくことになります。当該者以外の検査結果は全員陰性で、これまでのところ、他の参加者等から体調不良等の報告はありません。なお保健所により、参加者には濃厚接触者はいないことが確認されています。(原文ママ)

なお、日曜日にクラブからの公式発表でFC町田ゼルビアの晴山岬選手であることが発表されました。

新型コロナウイルス感染症 陽性判定のお知らせ(FC町田ゼルビア)

https://www.zelvia.co.jp/news/news-158037/

反町委員長会見要旨

画像

非常に遅い時間になってしまいましたけど、プレスリリースにあるように、残念ながらそう言うことになってしまいました。

代表の活動ですので、全員一緒に集合と言うことではなく、各地から集まってくることになります。その住んでいるところからここに集合するホテルまで、一人で来ています。公共の交通機関を使ってません。タクシーを使ってドアトゥドアで来ております。タクシーで着いてからはうちのスタッフ、監督やコーチとは普通はご挨拶するところなんですけど、一切せずそのまますぐに部屋に入っております。食事であるとか検査、検体を取るですね。そう言うのはぜんぶ部屋でやっておりますので、誰とも接触はございません。それがまず一番お伝えしたいところです。

(夢フィールドではなく)集合するホテルに着いて、そのままダイレクトに鍵だけもらってすぐにホテルに入ると。ガイドラインからそうしてます。

まずSmartAmp法(陰性陽性がわかるまでに1時間弱でわかる)、それを今日(8月1日)午前10事前後に検体を取ってます。これは部屋に置いてもらう。それが今までやっておりましたPCR検査と全く同時間で取ってます。それで先ほども申し上げましたが、1時間弱で結果が出ます。当然、集合した選手全員、一律でやっていましたので、かなり早い時間に分かったと。(代表スタッフも)本日、同じ時間でとっています。

ただし、1回ではと言うことで、2回、3回と陽性の選手は検査を行いました。それでも残念ながら陽性が出たと。それで10時にとった検体(PCR検査)の結果が分かるのは夕方6時前後なんですけど、それになって初めて陽性なんだなとわかりつつも、もう1つの検査、ダブルチェックだったので、それが陽性か陰性かを待っていた状況です。そのために発表が遅くなったと思っていただければと思います。その結果も残念ながら陽性だったということです。

基本的にはSmartAmp法が非常に信頼できる機器だということで我々も使ってますから、再確認という言い方が一番いいのかもしれません。最終的な判断と言うのは。保健所と連絡を取ったのは最終的には午後6時前後の段階から取りました。

陽性反応のでた選手に関しては当該選手との接触はありません。合流している選手はすぐ(所属チームに)帰す方向であります。ただ、すぐに帰る手段とかがない選手は(ホテルに)泊まらざるをざるを得ませんし、最善の方法を考えた上で帰すと言う形になっております。

(具体的な陽性者は)このカテゴリーは大学生もいますし、クラブに所属している選手もいますので、ここではコメントすることができません。

基本的には医学業界の方からはガイドラインから従うと本来は陽性の選手を含まず、陰性の選手だけで練習することは拭い可能ではないです。ただ、昨今の感染の拡大の状況を踏まえた中で、慎重に慎重をきさないといけない。やはり選手の健康と関係者の安全。こうしたものを考えた上では、やはりそうせざるをえないのではと私が判断させていただきました。

スポーツジャーナリスト

タグマのウェブマガジン【サッカーの羅針盤】 https://www.targma.jp/kawaji/ を運営。 『エル・ゴラッソ』の創刊に携わり、現在は日本代表を担当。セガのサッカーゲーム『WCCF』選手カードデータを製作協力。著書は『ジャイアントキリングはキセキじゃない』(東邦出版)『勝負のスイッチ』(白夜書房)、『サッカーの見方が180度変わる データ進化論』(ソル・メディア)『解説者のコトバを知れば サッカーの観かたが解る』(内外出版社)など。プレー分析を軸にワールドサッカーの潮流を見守る。NHK『ミラクルボディー』の「スペイン代表 世界最強の”天才脳”」監修。

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