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酒井高徳が古巣のアルビレックス新潟と”恩師”にエール

河治良幸スポーツジャーナリスト
酒井高徳はユース時代から在籍したアルビレックス新潟の最後の最後の力に期待する。(写真:アフロ)

J1の2016シーズンも最終節を残すのみとなったが、4クラブが3つめの降格から逃れるための残留争いの渦中にある。その中で現在15位のアルビレックス新潟は11月3日に昨年の王者であるサンフレッチェ広島とホームで対戦する。

苦しい状況の古巣に対し、ドイツのハンブルガーSVでプレーする日本代表の酒井高徳が古巣と新潟ユース時代に指導を受け”恩師”と語る片渕浩一郎監督にエールのメッセージを送った。片渕監督は9月27日から吉田達磨前監督に代わり指揮を執っている。

「(片渕監督と)連絡取りましたけど、難しいことは最初から分かっていたので、あとは成し遂げるしかないということを言っていた。その通りだと思う。もう逃げられないというか、試合は待っていても来るので、でもその勇気とか期待を本人から感じる」

新潟は酒井高が2種登録としてトップチームに参加していた2008年に、最終節でガンバ大阪に勝利して残留が決定。酒井高がシュトゥットガルトに移籍して最初のシーズンとなった2012年にも第33節まで降格圏にいながら、最終節で逆転残留を果たしている。

「新潟はもっと苦しい立場から残留を決めたこともあったし、新潟の最後の最後の力というのは本当に期待できるものがあると思うので、最後まで温かく見守っていきたいと思います」

酒井高の願いは古巣に届くか。最終節の勝敗に命運がかかっている。

スポーツジャーナリスト

タグマのウェブマガジン【サッカーの羅針盤】 https://www.targma.jp/kawaji/ を運営。 『エル・ゴラッソ』の創刊に携わり、現在は日本代表を担当。セガのサッカーゲーム『WCCF』選手カードデータを製作協力。著書は『ジャイアントキリングはキセキじゃない』(東邦出版)『勝負のスイッチ』(白夜書房)、『サッカーの見方が180度変わる データ進化論』(ソル・メディア)『解説者のコトバを知れば サッカーの観かたが解る』(内外出版社)など。プレー分析を軸にワールドサッカーの潮流を見守る。NHK『ミラクルボディー』の「スペイン代表 世界最強の”天才脳”」監修。

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