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【動画アリ】アイルトン・セナの名を冠したマクラーレン発表。

河口まなぶ自動車ジャーナリスト
筆者撮影

 2018年5月22日、マクラーレン・オートモーティブはかつてのF1ドライバーである故アイルトン・セナの名を冠したモデルである、マクラーレン・セナを発表した。

 マクラーレン・セナは今年3月に開催されたジュネーヴショーで究極のサーキットモデルとして世界500台数限定で発表され、この発表時で既に完売していたモデルである。

 マクラーレン・オートモーティブの日本代表である正本嘉宏氏によれば、このモデルはマクラーレンの3つのラインナップにおける「アルティメットシリーズの最高峰に位置する究極のモデル」という。ちなみにマクラーレンの販売において、日本はグローバルで4位につけており、先の正本氏も「3位のドイツとの差はわずかですし、今後も日本での販売台数は増えていくので販売トップ3は当然目指しています」という。実際に、氏が就任してからブランドのPRは活性化しており、今後もさらにマクラーレンを日本で広める活動が活発化しそうだ。

 さて、完売したマクラーレン・セナがあえてメディア向けに発表会を行なった理由は、やはり日本初上陸であり、このクルマと同時にブランドを改めて認知してもらう理由もある。また今回は日本でセナを購入したユーザーへのお披露目やパーティー等が開催されることも兼ねている。

 究極を目指したモデルだけに、空力、重量、出力とあらゆる面で最高峰が実現されており、特に重量に関しては徹底的な軽量化を実現。例えばフロントフェンダーは0.66kg、シートはわずか3.35kgとされるなどして、乾燥時の車輌重量において1198kgと国産の2.0LスポーツカーであるスバルBRZ/トヨタ86よりも軽量なほどだ。

 そしてここに4.0LのV8ツインターボエンジンを搭載しており、そのスペックは最高出力800ps、最大トルクは800Nmと、歴代のマクラーレンのモデルの中で最も高出力とされている。

 この結果、0ー100km/h加速は2.8秒、0ー200km/h加速は6.8秒、0ー300km/h加速は17.5秒、最高速は340km/hという驚異的なパフォーマンスを実現する。

 マクラーレン・セナは基本的にはサーキットモデルではあるものの、ナンバーを取得して公道を走ることも可能という、究極のロードカーでもある。

 価格は675000ポンド、日本円換算で約1億円となるが、先に報じた通り、ジュネーヴショー発表時点で完売している。

自動車ジャーナリスト

1970年5月9日茨城県生まれAB型。日大芸術学部文芸学科卒業後、自動車雑誌アルバイトを経てフリーの自動車ジャーナリストに。日本自動車ジャーナリスト協会会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。YouTubeで独自の動画チャンネル「LOVECARS!TV!」(登録者数50万人)を持つ。

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