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全自動駐車システムに驚く【ベンツ新型Eクラスその2】

河口まなぶ自動車ジャーナリスト

メルセデス・ベンツ新型Eクラスは、その車格に相応しい様々な装備に彩られているが、中でも非常にインパクトがあるのが自動駐車システムだろう。まずは動画をご覧いただきたい。

こうした自動駐車システムは、現行のメルセデス・ベンツ車にも標準装備されており、ハンドル操作は自動でしてくれる。が、それ以外は画面の指示に従ってブレーキ、そしてATのシフトレバーを操作する必要がある(アクセルはクリープで動く)。

しかし今回の新型Eクラスに装備されているものは、駐車する場所をセレクトして、駐車の向きを選んだ後は、アクセルもブレーキもハンドルも、そしてATのシフトレバーも操作せずに、クルマの側で全てを自動で行ってくれるのだ。

動画内でのデモでは、助手席のエンジニアが機能の説明をしながら駐車を行っているため時間もかかっているが、実際には駐車位置を選んだ後は短い時間で駐車を可能としている。おそらく駐車が苦手、という人と比べたら、こちらの方が早く駐車を済ますのではないだろうか? そんなレベルにまで進化している点に注目だ。

こうした自動駐車システムは最近のトレンドであり、他にもテスラがモデルSで自動駐車システムを備えており、空いた枠に対して、アクセル、ブレーキ、ハンドル操作をせずに駐車してくれる。そして新型Eクラスの場合には、ここにATのシフト操作までが入っているわけだ。

さらに動画の中では、駐車場から出庫するデモも行っているが、バックで出庫中にいきなりブレーキが作動しクルマが止まる。何かのトラブルかと思ったら、実はリアのセンサーが出庫するクルマに対して接近するクルマを検知して自動ブレーキをかける機能が作動したのだった。バッック中の他車の急接近は偶然だったのか、はたまた体験のための演出なのかはわからなかったが、こうしたシーンはよくあることだから、まさに「ついていて安心」を実感する状況だったといえる。

ちなみにこの自動駐車システムは、本国仕様ではクルマから降りて携帯電話経由での操作可能としている。動画のようにして自動駐車システムを作動させている際に、ATのシフトレバーをPに入れてクルマから降り、その後ドアをしめて携帯電話の画面操作で駐車を続行することが可能となっている。これは日本と比べても駐車場が狭いドイツでは非常に重宝される装備といえるだろう。

アクセルやブレーキを操作させてハンドルとシフトレバーを操作する自動駐車システムは他のモデルでも多く採用されているが、今後はこの新型Eクラスが採用するようなほぼ全自動の駐車システムも採用されていくのがトレンドとなるのではないだろうか?

自動車ジャーナリスト

1970年5月9日茨城県生まれAB型。日大芸術学部文芸学科卒業後、自動車雑誌アルバイトを経てフリーの自動車ジャーナリストに。日本自動車ジャーナリスト協会会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。YouTubeで独自の動画チャンネル「LOVECARS!TV!」(登録者数50万人)を持つ。

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