暖冬にブレーキ? 2月初めは西日本で寒く

2月も全国的に気温が高くなる見通し(気象庁3か月予報より)

 異例とも言える記録的な暖冬。最新の予想でも2月にかけて気温の高い状態が続くという。しかし、インド洋ダイポールモード現象は終息し、大気の流れに変化の兆し。2月初めは寒気の影響を受けやすくなりそうだ。

初雪、初氷がない冬

 今月の平均気温(23日まで)は西・東日本で平年を2度以上上回り、1946年以降で最も高かった1989年に並ぶ、記録的な高温となっています。

 暖かい冬は珍しくないと思っていましたが、未だ初雪が観測されない西日本、初氷のない東京。これまでになかったことです。春を先取りするかのように、西日本ではいつもの年より2週間も早く梅が咲きだしています。

梅の開花と初雪マップ(著者作成)
梅の開花と初雪マップ(著者作成)

2月も気温高い予想

 最新の3か月予報(2月~4月)によると、今後も寒気が日本列島に流れ込みにくい状況が続くため、西日本から北日本にかけての広い範囲で、2月も平均気温が平年を上回る可能性が高くなっています。

2月の平均気温予想図(気象庁3か月予報(2月~4月)より)
2月の平均気温予想図(気象庁3か月予報(2月~4月)より)

このまま記録的な暖冬で終わってしまうのでしょうか?

 こちらは2週間気温予報資料をみたものです。長期的な気温を予想するときに使う、上空約1,500メートルの気温予想図です。左図は北日本と東日本、右図は西日本と沖縄・奄美です。左から右に、12月末から2月初めまでの日付が書かれていて、青△で示した所が現在です。注目したのは赤点線で示した部分です。

この先2週間の気温予想図(850hPa気温の平年との差を示した図、気象庁資料より、著者加工)
この先2週間の気温予想図(850hPa気温の平年との差を示した図、気象庁資料より、著者加工)

 今月末にかけて気温が極めて高くなり、その後は急激に下がっています。そして、その割合は西日本と沖縄・奄美でより大きいこともわかります。細かい線で示された個々の予想がばらついていることから、必ずそうなるとは言い切れませんが、気温が下がる傾向が強まってきたように感じています。

インド洋ダイポールモード現象は終息

インド洋東部で海面水温が上昇した場合の大気の流れを示した図(模式図、著者加作成
インド洋東部で海面水温が上昇した場合の大気の流れを示した図(模式図、著者加作成

 もうひとつ気になっているのはインド洋ダイポールモード現象が終わったことです。これまでの記録的な暖冬の要因のひとつとして、インド洋西部の海面水温が高いことにより日本列島を流れる偏西風が影響を受けたことが挙げられます。

 今後はインド洋東部の海面水温も上昇することから、偏西風の流れ方も変わり、これまでよりも寒気が日本列島に流れ込みやすくなるのではないかと考えています。

【参考資料】

気象庁:2週間気温予報資料(4)、2020年1月24日

気象庁:2週間気温予報 解説資料、2020年1月24日

気象庁:3か月予報(2月~4月)、2020年1月24日

気象庁:令和元年 12 月以降の高温と少雪の状況について(速報)、2020年1月24日

オーストラリア気象局:ENSO Wrap-Up、Pacific and Indian ocean patterns neutral、21 January 2020