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22日(月)東京都心で積雪のおそれ

片山由紀子気象予報士/ウェザーマップ所属
22日(月)夕方は関東地方の広い範囲で冷たい雨や雪が降る見通し(ウェザーマップ)

 22日(月)は太平洋沿岸を進む低気圧の影響で、東京都心では冷たい雨または雪が降る見通し。午後は雪が本格化し、積もるおそれがある。

東京都心で本格的な雪か

 22日(月)は太平洋沿岸を進む低気圧の影響で、東京都心は昼ごろから冷たい雨または雪が降るでしょう。22日の予想最高気温は4度、予想最低気温は1度とこの冬最も寒い一日となる見通しです。

 こちらは20日午後5時時点で、気象予測データや予想天気図から判断した22日の東京都心の空もようです。

22日(月)東京都心 時系列天気予想(著者作成)
22日(月)東京都心 時系列天気予想(著者作成)

 気温が高ければ雨、低くなったら雪と考え方はいたってシンプルなのですが、気温を正確に予想するのが難しい。現時点では雨と雪が混在する可能性が高いと思います。低気圧が関東地方に最も近づくのは22日午後3時から午後9時にかけてとみられ、このころ降水も強まるでしょう。

低気圧が発達、まとまった降水量も

 22日は低気圧が発達するため、夕方から夜にかけて活発な雨雲が関東地方にかかる予想です。

22日(月)夜9時の予想天気図と予想降水量(ウェザーマップ)
22日(月)夜9時の予想天気図と予想降水量(ウェザーマップ)

 そうなると、気がかりなことがあります。降水が強まると、地面付近に冷たい空気が滞留しやすくなり、雪の可能性が高くなるのです。また、気温が1度を下回り、1時間に2ミリから3ミリの降水があった場合は積雪が増えることが知られています。

 一方、低気圧に向かって暖かい空気も流れ込むため、関東の沿岸部は強い雨が降りやすくなり、大雪と大雨が同居する可能性があるのです。今のところ、東京周辺が雨と雪の境になりそうです。

 昨シーズンの東京都心は雪の日はあったものの、積もった日はなし。積雪となれば、2016年1月18日の6センチ以来のことです。北国の人からみれば、雪とはいえない程度の降り方ですが、影響はいつも大きい。心構えが大切と思います。

【参考資料】

牧野眞一,2014:平成25年1月14日関東地方南部の大雪事例,平成25年度予報技術研修テキスト,気象庁予報部,28-38.

気象庁:大雪に関する関東甲信地方気象情報 第2号,2018年1月20日16時30分発表

気象庁:大雪に関する東京都気象情報 第2号,2018年1月20日17時9分発表

気象予報士/ウェザーマップ所属

民放キー局で、異常気象の解説から天気予報の原稿まで幅広く天気情報を担当する。一日一日、天気の出来事を書き留めた天気ノートは117冊になる。365日の天気の足あとから見えるもの、日常の天気から世界の気象情報まで、天気を知って、活用する楽しみを伝えたい。著作に『わたしたちも受験生だった 気象予報士この仕事で生きていく』(遊タイム出版/共著)など。

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