民放キー局で、異常気象の解説から天気予報の原稿まで幅広く天気情報を担当する。一日一日、天気の出来事を書き留めた天気ノートは117冊になる。365日の天気の足あとから見えるもの、日常の天気から世界の気象情報まで、天気を知って、活用する楽しみを伝えたい。著作に『わたしたちも受験生だった 気象予報士この仕事で生きていく』(遊タイム出版/共著)など。
記事一覧
- 線状降水帯の発生は深夜~朝に多い
線状降水帯の発生は全体の7割が0時~9時に集中している。昔から集中豪雨は夜間に多いと言われるが、未だ明確な答えはない。線状降水帯を的確に予測するためには深夜から朝に多い理由を解明することが必要だ。
- 猛暑再来、いつまで続く?海水温の上昇で、東京の朝の気温も最高に
東北北部の梅雨明けをきっかけに日本列島は再び、猛暑となっている。太平洋高気圧が著しく北に偏っているため、しばらく暑さが続く見通し。この1か月で日本近海の水温は2~3度高くなり、夜の気温も下がりにくい。
- 熱帯低気圧が北上し、東海・関東に近づくおそれ 週明けは強い雨も
日本の南から熱帯性の雲域が北上している。23日中にも熱帯低気圧となり、週明けは東海や関東地方にかなり近づくおそれがある。梅雨明け以降も大雨が頻発しているが、再び、大雨に注意する必要がありそうだ。
- なぜ、線状降水帯は発生せず? 関東~東北は大雨続く
動きの遅い低気圧の影響で、九州や東北で大雨となった。上空の風向の違いで、九州では心配された線状降水帯は発生しなかったが、宮城県では道路の冠水など被害も。16日夜は関東から東北で、雨が強まる見通し。
- 記録的短時間大雨が頻発するおそれ 2つの高気圧の狭間で
9日未明、熊本県南部で猛烈な雨が降り、記録的短時間大雨情報が発表された。今後、日本付近は高気圧の鞍部となり、湿った空気や寒気の影響を受けて、大気の状態が不安定となりやすい。局地的な豪雨が頻発するおそれ
- 台風4号 九州に接近、上陸のおそれ なぜ急カーブするのか?
台風4号は沖縄本島を通過したあと急カーブして、5日頃には九州にかなり接近し、上陸するおそれがある、記録的な空梅雨で、西日本のダム貯水率は低下しているが、一転、台風の影響で、大雨となるおそれがでてきた。
- 群馬県内で40度 6月の日本記録更新 なぜ、早すぎる猛暑に?
6月の記録的な猛暑。群馬県伊勢崎市では25日、最高気温が40度に達し、日本歴代1位の猛烈な暑さとなった。東京でも35度を超え、観測史上最速の猛暑日に。なぜ、早すぎる猛暑なのか。答えは偏西風の北上にある
- 夏の節電要請 10年に一度の猛暑とは
政府は7日、夏の節電要請を決めた。東京では気温39度が10年に一度の猛暑レベルで、梅雨明け後が猛暑になりやすい。来月は高気圧が張り出し、気温が高くなる見通し。猛烈な暑さとなった2018年に似る可能性も
- 最長の黒潮大蛇行 高潮被害拡大も
黒潮の大蛇行が4年10か月となり、過去最長となった。影響は多岐にわたるが、台風被害拡大もその一つ。蛇行による冷水塊で東海沿岸では潮位が高くなる。大蛇行の終息が見通せないなか、台風時の高潮に注意が必要だ
- ラニーニャ影響でハリケーンは活発予想 台風はどうなる?
米海洋大気庁は今年のハリケーン予想を発表した。ラニーニャが影響して、ハリケーンの発生数や強さが増す可能性が高いとしている。日本も南海上で降水量が多くなるとみられ、台風の影響が懸念される。
- そろそろ梅雨入りが気になります
東京の梅雨入りまであと半月、今年は梅雨入りが早いだろうか。梅雨前線は今後、活動が活発になるとみられ、本州各地は6月初めにも梅雨入りする可能性が高い。大雨に備えて、今のうちに家族や職場で話し合おう。
- 長引くラニーニャ現象 この夏、日本や世界への影響は?
ラニーニャ現象が夏まで続く可能性が高まった。日本では猛暑になりやすく、特徴的なテレコネクションパターンで世界的な異常気象の発生も。ウクライナ危機によるエネルギーや食糧問題も大きく影響を受けそうだ。
- 5月の紫外線 真夏並みの強さは本当か
5月の日差しは心地いいが、紫外線はどのくらい強いのだろうか?東京の場合、晴れた日のUV指数は6~7で、紫外線対策が必要な強さだ。オゾン層は回復に向かっているが、日本では紫外線が強まる傾向にあるという。
- この夏猛暑で、電気代がピンチ?
4月の東京は夏日が7日となり、記録的に多くなった。この夏は猛暑となる可能性が高い。電気料金はこの一年で約25%も値上がりし、夏は一年で最も電気を使う。家計への負担が一段と重くなるのは必至だ。
- 今年の梅雨入りは早い?
今年4月は雨が多く、東京では平年比1.7倍の雨量になっている。この先も全国的にくもりや雨の日が多く、梅雨を思わせる天気に。5月初めは沖縄で梅雨入りとなる頃だが、今年は本州で早まる可能性が高い。
- 台風1号で記録的な暴風 早まる季節の進み、大型連休は雨の日多い?
台風1号が接近した小笠原諸島の父島では46.5メートルの記録的な暴風となった。18年ぶりに台風の接近が早まるなど、今年は季節の進みが早い。大型連休は梅雨を先取りするような、ぐずついた天気となる可能性も
- 台風1号、日本に接近のおそれ 昨シーズン5日先予報の誤差は最小に
台風1号は発達しながら北上し、来週後半は日本に近づくおそれがある。日本に接近する台風1号は稀で、過去9例目となりそうだ。台風予報の精度向上は目覚ましく、2021年の5日先予報の誤差は最小となった。
- 台風1号はいつ発生する? 今年も台風に備えを
今年はまだ台風が発生していない。台風1号は2年ぶりに春の発生となりそうだ。夏の降水量予測によると、フィリピンからマリアナ諸島付近で雨が多い。台風が活発化する可能性もあり、今年は台風に警戒が必要だ。
- ミスター・トルネード 藤田哲也博士の貴重な講演映像が公開される
福岡管区気象台は24日、竜巻の強さを表す藤田スケールの考案など世界的な功績で知られる藤田哲也博士の講演動画を公開した。米シカゴ大学で長く研究されたため、唯一の日本語による資料映像である可能性がある。
- 東京でさくら開花 早い開花に思うこと
東京でさくらが開花した。平年より4日早い。靖国神社のさくらが標本木になったのは1966年頃で、気象庁庁舎の移転によるものだったらしい。温暖化の進行で春の気候は一変し、さくらの開花は早まるばかり。
- 東京で初の20度超え 天気予報でおなじみの平年値はなぜ30年間のものなのか
東京都心で初の20度超え。12日は平年より8度以上高い21.8度を記録、大型連休頃の気温となった。天気予報でおなじみの平年値は世界共通の方法で。でもどうして30年間なのか?実はやむを得ない理由があった
- 巻雲の約7割は黄砂から生まれる 温暖化を促進するメカニズムが明らかに
5日(土)は西日本に黄砂が飛来する予想で、気象庁は今年初の黄砂情報を発表した。黄砂は春に最も多く、一年に15日程度観測される。最新の研究で、黄砂が巻雲を作り、温暖化を促進することがわかってきた。
- この夏は猛暑の可能性 太平洋高気圧は北へ張り出しが強い
この夏の天候予想が発表された。太平洋高気圧が北側へ強く張り出し、猛暑となる可能性がでてきた。今年と共通点の多い2018年も猛烈に暑い夏だった。2月から季節予報モデルが新しくなり、精度向上が期待される。
- ウクライナ情勢と天気の関わり
ウクライナは北緯50度付近に位置していながら、冬の寒さは札幌とあまり変わらない。天気との関わりは深く、クリミア戦争は天気予報の発端ともなった。今後、首都キエフは22日(火)頃、天気が崩れる可能性がある
- 13日夜~14日午前、東京都心で積雪のおそれ 警報級と注意報級の大雪の違いとは
東京都心に再び、大雪のおそれ。13日夜~14日午前にかけて、関東の広い範囲で雪が降る見通し。東京23区でも予想降雪量1センチ~5センチ。警報級と注意報級の大雪の差はわずか5センチ、予想はかなり難しい。