列島酷暑 熱中症に厳重警戒を

熱中症に注意を呼びかける「高温注意情報」。西~東日本の広域に発表。気象庁HPより

梅雨が明けて夏空が広がっている西~東日本を中心に厳しい暑さが続いています。

きょう25日(金)からあす26日(土)にかけてが、今回の猛烈な暑さのピークになる見込みです。この夏の暑さのひとつの「山」になると見られ、熱中症には厳重に警戒が必要です。

■ 予想最高気温37℃の地点も…!

25日の予想最高気温(9時30分現在)。気象庁HPより。
25日の予想最高気温(9時30分現在)。気象庁HPより。

きょう25日朝に発表された気象庁の予報では、きょうの予想最高気温は、大阪・名古屋などで37℃、京都・奈良・高松・甲府・前橋などで36℃、東京・神戸・松山・広島などで35℃と、きのう以上の猛烈な暑さが予想されています。

また、きょうは各地ともよく晴れて強い日差しが降り注ぐうえ、地面や建物などからの照り返しの熱も強烈になると見込まれます。湿気も多く、熱中症にかかりやすい極めて危険な気象状況になる地域が多いと考えられます。

今回の暑さは「命にかかわる酷暑」と思ってください。猛烈な暑さは一種の「気象災害」と認識して厳重に警戒するべきです。熱中症など健康管理には十分な対策をお願いします。

■ 熱中症の予防策

(水分・塩分の補給)

まず、こまめな水分補給が大切です。気が付かないうちに脱水状態になっていることもありますから、自分で時間を決めて、意識的に水分を摂取するようにしましょう(例えば「15分に一回は、飲み物を口にする」と決めておく)。のどが渇く前に飲むことが肝要です。

また、大量に汗をかいた場合には、適度に塩分を補給することも大事です。スポーツドリンクなどを活用して、上手に補うようにしましょう。

(運動は原則的に控えて)

暑さ指数」(気温や湿度、日差しや照り返しなどの熱を考慮して熱中症の危険度を示した数値)は、きょうやあすは「危険」や「厳重警戒」というランクの所が多くなっています。原則的に、運動(特に激しい運動)は控えるべき、というレベルです。

炎天下での激しい運動はできるだけ控えるように心がけましょう。普段から運動をしている人でも、疲れがたまっていたり寝不足だったりすると、熱中症を発症しやすくなります。

部活動やクラブ活動の指導者・監督の方は、きょう・あすは非常に危険な状態と認識して、適切な対応をお願いします。子どもたちの「命を預かっている」ことを肝に銘じて、どうぞ無理のないように対応してください。

(エアコンも上手に使って)

25時9時の気象衛星画像。西~東日本は晴れの区域に入っている。気象庁HPより
25時9時の気象衛星画像。西~東日本は晴れの区域に入っている。気象庁HPより

今回の暑さは、我慢せずに、エアコンを使って乗り切るほうが良いほどの酷暑です。お年寄りなど、我慢に我慢を重ねてエアコンを使わないという人もいらっしゃいますが、今回はどうか無理をせずにエアコンを使ってください。我慢しすぎると、命にかかわる場合があります。

ただ、エアコンを使う時にも、ただやみくもに使うのではなく、効率的な利用をしましょう。

カーテンを閉めて日差しを遮ったり、できれば複数の部屋で片っ端から使うのではなく、一つの部屋に家族みんなが集まって使ったりするなど、無駄なく効率的に使うことをおすすめします。設定温度も低くし過ぎず、目安は「28℃」。扇風機で室内の空気をかき回すなどすると、いっそう効果的に冷やせる場合もあります。

(帽子や日傘は必携)

日中、いちばん暑い時間帯の外出は、きょう・あすはあまりおすすめできません。できるだけ、朝や夕方以降の暑さがマシになる時間帯を選び、日中は涼しい屋内でおとなしくしているほうが良いと思います。

しかし、そうも言ってはいられず、お仕事などで外出しなければならない方も大勢いらっしゃると思います。その際には、帽子や日傘を使ってください。営業で外回りをされている方は客先へ失礼になるかもしれないと躊躇してしまうかもしれないですが、できれば、ぜひ使っていただきたいと思います。今回の酷暑は、そういうレベルです。

日陰を選んで歩く、都市部ではできるだけ日の当たらない地下街を使う、なども対策になるでしょう。くれぐれも警戒をお願いします。

(高齢者や乳幼児は特に警戒)

お年寄りや赤ちゃん・小さなお子さんは、汗をかいて体温を下げる能力が、若者や大人に比べて落ちていることがあると言われています。さらにお年寄りは暑さを感じにくくなっている場合があり、本人が気づかない間に症状が深刻化してしまうこともあるのです。

ぜひ周りの大人の方が、気配りしてあげてください。

赤ちゃんが乗るベビーカーは、日差しで熱せられた地面に近いため、大人が感じるよりもキツい暑さになっていることがあります。また、赤ちゃんは自分で「暑いよ」としゃべることができないですから、大人の方がまめに様子をチェックして、事故のないように気をつけてください。炎天下の自動車内に置き去りするなどもってのほかです。大人の目の届く範囲で、しっかりと守ってあげてください。

高齢者も、周囲の人が気を配ってあげましょう。最近は一人暮らしやお年寄りだけの家庭も増えています。周りの若者が声をかけたり、遠方からでも家族や親せきが電話一本、様子伺いをしてあげたりすると良いと思います。

「暑くない?」「エアコン入れてね?」と家族や知人からの一声があるだけでまったく違うはずです。テレビで言われることよりも、家族や友人知人など身近な人からの言葉が、いちばん行動に結び付きます。あなたの一声で、あなたの大事な人を守ることができるのです

■ 酷暑は「気象災害」

冒頭にも書きましたが、猛烈な暑さは、大勢の人に熱中症を引き起こす「気象災害」です。高齢者など、台風や豪雨災害時のいわゆる「災害弱者」が特に要警戒という点でも、災害の様相を呈していると思えてなりません。

ただし、台風などとだいぶ違うのは、私たちの心持ちや対応次第で、被害がかなり減らせるはずだという点です。上記の予防策をしっかりと意識して、対策を心がけてください。「自分だけは大丈夫」と思うことなく身の回りに危険があると認識して、命にかかわるこの猛烈な暑さを乗り切りましょう。