4月1日本格スタート!『NHKプラス』における『北風と太陽』

NHKプラスのディスプレイを撮影 出典:NHKプラス

KNNポール神田です。

2020年03月01日(日)、ついに日本でNHKによるインターネットによる試験的な同時配信がはじまった。そして、この一ヶ月で大きく日本は、いや世界は新型コロナウィルスでまったく想像せぬ状況になっている。

その中、2020年04月01日(水)に本格的な『NHKプラス』の同時配信がはじまった。受信料を負担している国民はすべて視聴できることとなっている。しかし、それはイソップ童話の『北風と太陽』のようだった。

■『北風と太陽』の『北風』では誰も利用したいとは思わない…

NHKはあくまでも、『受信契約者向けサービス』として『NHKプラス』を展開するから複雑に、IDを取得して、受信料支払いを確認した上で、NHKから届くハガキの確認コードを入力することによって視聴が可能となる。

まず、『NHKプラス』がどんなメリットがあるのかもわからないまま、アプリをダウンロードし、IDを取得し、ハガキの確認コードを入れさせる…というプロセスは、とても興味のある人以外は使いたいとおもわないほど、障壁が大きすぎるだろう。まるで『北風』がコートを脱がそうと、風を強くすればするほど、旅人はコートを脱がない…。

まずは、無料で1年間ほど、『NHKプラス』がどれだけ有益かということをアピールするための『太陽』の期間が必要だ。旅人がコートを脱いで『NHKプラス』なしでは生活ができなくなるのを見計らってから、あくまでも『受信契約者向けサービス』とするべきだったのだ。

■『NHKプラス』はテレビネイティブとソーシャルネイティブをつなぐ『瀬戸際』アプリだ!

『NHKプラス』の試験期間の一ヶ月間を試してみて非常に感じたのが、このアプリであれば、テレビではなくスマートフォンネイティブやソーシャルネイティブの属性であっても『NHK』を視聴してくれるだろうと感じた。

そうテレビネイティブにとっては、このアプリはあまり必要ではなく、むしろテレビを見ない層ほど、このアプリに反応すると思う。しかし、その世代は単身ではテレビを持っていない人も多く…。受信契約すらしていないので、このアプリを活用できないというジレンマに陥るだろう…。そう、『NHKプラス』はテレビネイティブとソーシャルネイティブをつなぐ『瀬戸際』アプリだったのだ。

■現在放送中の番組は配信しておりません

非常に残念なのが、権利関係で同時配信できない時間帯は意外にも多いことだ。これは、テレビと同時配信するサイマルならではの問題だ。むしろ、この配信していない時間帯は、関連アプリの『NHKワールド』や『NHK防災』『NHK for School』のリンクボタンを表示して、ボタンを押すと、『NHKプラス』のまま、関連アプリを表示させ、『現在放送中の番組は配信しておりません』が終わった頃に、『現在番組がご視聴いただけます』と表示してくれればよいだろう。

■権利関係の必要な人やタレントは使わない

あくまでも『公共放送』として、民放と変わらないような番組を作る意味がどこにあるのか筆者は常に疑問に感じている。特によしもと芸人やジャニーズタレントが出演して、『現在放送中の番組は配信しておりません』が表示されるのには違和感を感じる。

■『プレイリスト』や『さがす(検索)』機能や番組シェア機能

■公共放送としてのNHK

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1961年神戸市生まれ。ワインの企画・調査・販売などのマーケティング業を経て、コンピュータ雑誌の編集とDTP普及に携わる。1995年よりビデオストリーミングによる個人放送局「KandaNewsNetwork」を運営開始。早稲田大学大学院、関西大学総合情報学部、サイバー大学で非常勤講師を兼任後、ソーシャルメディア全般の事業計画立案、コンサルティング、教育、講演、執筆、政治、ライブストリーム、活動などをおこなう。メディア出演、コンサル、取材、執筆依頼 などは 070 5589 3604 まで

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