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大きく見た目も変わった『 iPhone11』シリーズ 9月13日(金)21時予約〜20日(金)発売

神田敏晶ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント
iPhone Pro 出典:Apple

KNNポール神田です。

2019年9月10日(火)日本時間11日(水) 毎年恒例のApple Event で iPhone11シリーズが発表となった。

キーノートスピーチ

https://www.apple.com/jp/apple-events/september-2019/

Appleの新しいiPhone 『iPhone11』シリーズが発表となった。デュアルカメラの『iPhone11』とトリプルカメラの『iPhone11Pro』が披露された。

そして予測されたとおり、9月13日(金)21時予約〜20日(金)発売というスケジュールだ。

9月13日(金)21時というのは、会社員の人にもやさしい予約時間となった。

■iPhone11

iPhone 11 出典:Apple
iPhone 11 出典:Apple

デュアルカメラの『iPhone 11 6.1インチ』

64GBは最低価格を安く魅せるための戦略価格の7万4,800円として考えると、実質は128GBの7万9,800円からと考え、2倍の容量の256GBとの差が1万1,000円であれば、中古買取り価格でも価格が維持されるので、iPhone11であれば、256GBの9万800円の選択かと思う。9月13日(金)21時予約で9月20日(金)の発売であれば、消費税も8%ですむ。

トリプルカメラの『iPhone11Pro 5.8インチ』256GBは12万2800円なので、▲3万2,000円の差!をどう考えるかだ。『望遠』機能を使うかどうか?チップセットの性能は『A13』チップで同等。

■iPhone 11 Pro/Pro Max

iPhone 11 Pro 出典:Apple
iPhone 11 Pro 出典:Apple

ジョナサン・アイブが語る製品解説がないのが少しさびしい映像だが、ついにトリプルカメラ搭載で望遠から超広角まで対応の『iPhone11Pro』が登場だ。4G時代でおそらくやるべきことは、これでやりつくした感がいっぱい。スマートフォンのカメラ性能だけではなく、電池、防水機能、最高のスペックを持つ。サイズは2種類。5.8インチのiPhone 11 Proと6.5インチのPro Max 

背面の3カメラでかなり見た目はインパクトがある。『iPhone 11 Pro』は誰が見てもすぐに認識できるデザインとなった。少なくとも1年間は、ドヤ顔できることは間違いない(笑)。iPhoneケースを販売する事業者たちは、急いで本設計に入ることだろう。

10万6,800円 64GB

12万2,800円 256GB

14万4,800円 512GB

64GBは戦略価格なので、ここは、256GBか512GBのどちらかを選びたい。この2.2万円の差は 売るときにも差がでるので、余裕の512GBを選びたい…。しかし、10月に買うと消費税だけでも10%で1.4万円!9月中に買えると1万1,584円。それでも、8%の消費税で15万6,384円 10%の消費税だと15万9,280円。米国でのApple Cardがあれば3%還元なのに!

■Apple初の『11』の名称とiPhone初の『Pro』

なんといっても、本当に名前がAppleとしては初の『X(テン)』を超える『11』の本体名称がついたことに驚く。噂レベルで『11』という名称はあったが、Appleという企業は、常にOSのシリーズも『X(テン)』を超えた後は、猫系の名称、その後は山脈系、そして砂漠の名称と『11』というありきたりな名称をあえて避けてきた。

 しかし、今回の『iPhone11』はあっさりと、名付けてしまった。まるで、iPhoneのチップセットのAシリーズ今回は『A13』と同様に毎年繰り上がることをそれは意味している…。

来年2020年は『iPhone12』で再来年2021年は『iPhone13』…。最後の4G時代(…と思われる)にiPhone初の『Pro』の名称もついた。電話端末で『Pro』のこだわりがはじめてつけられた。安易といえば安易。わかりやすいといえばわかりやすい。米国では、5G時代に突入しながらも、あえて5Gの新機種も出さず、2画面のフォルダブルも出さない。そして安価なSEの後継機も出さない…(これはどうか?と思うが…)。それがAppleのマネージメントだ。

スマートフォンの流行市場に左右されず、適切な時期に、最適な機種をスケジュールどおりに登場させる。顧客の満足度を維持しながら、値段が高くても、付加価値も高く、二次流通の価格も値崩れしていない。それだけに面白さやワクワクすることも少なくてなってきたが、まさにそれがティム・クックCEOの手腕だといえる。これだけ成熟しているスマートフォン市場で台数の伸びは、仕方がないまでも利益は維持していることが驚異なのだ。

新カテゴリー製品がないまでも、スケジュールどおりの製品供給と価値を毀損しない製品サイクル。『冒険しない経営』が現在のAppleのマネージメントだ。安心、安全、プライバシー保護…。いつしかAppleは最高にコンサバティブなブランドになってしまった気がしてならない。

ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント

1961年神戸市生まれ。ワインのマーケティング業を経て、コンピュータ雑誌の出版とDTP普及に携わる。1995年よりビデオストリーミングによる個人放送「KandaNewsNetwork」を運営開始。世界全体を取材対象に駆け回る。ITに関わるSNS、経済、ファイナンスなども取材対象。早稲田大学大学院、関西大学総合情報学部、サイバー大学で非常勤講師を歴任。著書に『Web2.0でビジネスが変わる』『YouTube革命』『Twiter革命』『Web3.0型社会』等。2020年よりクアラルンプールから沖縄県やんばるへ移住。メディア出演、コンサル、取材、執筆、書評の依頼 などは0980-59-5058まで

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