2度あることは3度ある?『 #ZOZOMAT 』で再挑戦!ゾゾタウン

出典:ZOZOTOWN

KNNポール神田です。

□ZOZOMATを使えば、ご家庭であなたの足を簡単に計測することが可能です。

□足の形を高精度で3Dデータ化し、足の大きさだけでなく、甲高や足幅、かかと幅など、靴選びに必要な複数の部位を計測。

□ZOZOMATから始まる新たな靴選びを、ぜひ体験してください。

出典:ZOZOMAT 2019年秋冬リリース予定

2019年6月24日(月)よりZOZOTOWNで、3Dスキャンが可能な『ZOZOMAT』がリリースされ予約受付を開始した。

こちらで予約が可能だ!

https://zozo.jp/zozomat/

■スマートフォンの3Dスキャンで足のサイズを測定する

ドット柄のシートをスマートフォンのカメラで撮影 出典:ZOZO
ドット柄のシートをスマートフォンのカメラで撮影 出典:ZOZO

莫大な資金を投じながらも失敗してしまった『ZOZOSUIT』の技術を継承しながら、見事に単純化し、0.5cm単位でしかそろえられなかった靴の世界に絞り込みフォーカスしたのが、この『ZOZOMAT』だ。

ドット柄のポイント角度をスマートフォンのアプリ側で測定するというアイデアは『ZOZOSUIT』と同様ではあるが、伸縮性のあるボディスーツで着用するのと違って、今回はマット形状でのフラットな状態でスキャンするので、かなりの読み取り精度が期待できそうだ。

足のサイズを数10ミリ単位で測定
足のサイズを数10ミリ単位で測定

足のサイズをデモ動画で見る限り、7箇所まで測定しているので、ここまで測定してから、靴を作るとするとかなり自分にフィットした靴を選ぶことができる。

3Dモデルのシューズ型が完成する 出典:ZOZO
3Dモデルのシューズ型が完成する 出典:ZOZO

7箇所を測定できることによって、3Dモデルのシューズ型が完成する。これは高級靴のオーダーシステムだと顧客の木型を作り、それを管理して新たな靴を作るという仕組みに似ている。ただ、木型を作るコストもあるが、これならデジタルデータで運用は非常に安価でありながら、オリジナルな靴をオーダーメイドで、世界のどこでも製造が可能となる。高級革靴に限らず、スニーカーは、ハイヒール、パンプスなどにも利用できる。一番うれしいのは、繊細なフィッティングが要求されるようなスキーブーツやフィギュアスケートのようなプロスポーツの分野だろう。そう考えると3D測定された足型データはいろんな活用が可能となる。当然店頭で測定というモデルではなく、自宅で誰でもできるというところがZOZOの長年の狙いだ。

■ZOZOの得意な、走りながら考える手法に疑問?

『予約が完了しました画面』 出典:ZOZO
『予約が完了しました画面』 出典:ZOZO

しかし、筆者が気になるのは、ZOZOのこのリリース手法である。当然、『ZOZOSUIT』での反省点は十分学習してからのスタートであると考えたいが、『2019年秋冬から』の文言がとても気になる…。もちろん、すでにZOZOMATの製造もはいっているが、何枚製造するのかをこの予約数で読みたいという考えだろう。この思考方法は、前回の反省点が活かされていない…。万一、想定外に来た場合、どうするのだろうか?また、前回のように、お待たせしなければならない。たとえ無料といえども、コミットしたことは守らなければならないのだ。

筆者は昨年、何度も『ZOZOSUIT』の遅延の謝罪メールを見てきた…。常に、遅れていることを謝罪されるばかりだ。今度こそ、できもしない約束を絶対にしてはならない。普通に考えれば、例えば、先着1万人とか3万人とかに限定すれば生産も楽で、届けられ日程も決め打ちできたはずだ。有料にしても良かった。さらに、計画がしっかりしていれば…『2019年11月1日9:00より販売開始!(例)』とまで言い切れるはずだ。しかし、今回もまた、『2019年秋冬』とあるので、9月から12月31日までという柔軟なというか、あいまいなサービス開始の表現だ。この目標では、何がなんでもこの日にあわせなくてはという緊張感が社内にも外注にも生まれない。せめて、『2019年秋』と『冬』を取れば気合もしっかりと変わることだろう。

■関係パートナーも一般公募するという…

パートナー募集 出典:ZOZO
パートナー募集 出典:ZOZO

Facebookの仮想通貨『Libra』の発表時には有名なパートナーがズラリとラインナップされ発表されていたことにより、一気に開始する感が2020年でも予期することができた。

しかし、ZOZOが2019年の今年開始するのに、『ZOZOMAT』に靴の有名メーカーなどの発表はない。それどころか靴のデータを利用した関係者のパートナーを一般で募集している。もしも、ZOZOと一緒に今回の靴づくりを製造する取り決めをしているメーカーの立場であれば、これはあまり好意をもって受け入れられないだろう。また、ZOZOは、ユニクロなどの企画製造販売を一貫とした自社でおこなう『SPA』発想ではなく、どうしても『プラットフォーマー』発想になりがちだ。靴のデータを一番持つことができるので、新しい靴づくりのパートナーと一緒にZOZOプラットフォームを賑わせていきたいという戦略が見えてくる。

しかしだ…。一度SOZOSUITを手痛い失敗をしているのに、同じ戦略で、同じ発表で、同じスキームで、技術的には安易になっているからという発想は非常に危険だと思う。

『パートナー募集』なんてせずにここぞというメーカーに頭を下げて、新しい靴づくりに協力してほしいと懇願しにセールスにZOZOMATを持って出向くべきだ。選ばれる立場で有名な靴づくり職人たちが応募してくれるわけがない。しかも、この企画系にのってくるような関係者しか集まらない。一度、『ZOZOMAT』で、一貫した自社でおこなう『SPA』で『PDCA』サイクルを回して検証してから大風呂敷を広げるべきではないだろうか?

■小さく生んで、大きく育てる…

せめて、協力有名パートナー陣営を固めてから発表し、テストモニターを1万人程度と限定し、サービス利用日を決めてからリリースしてもよかった。企業の戦略は企業の数だけあってしかるべきだ。しかし、ZOZOファンの一人として、『2019年秋冬』『パートナー募集』という、たとえ取り決めがあっても、いつでも撤回できるという覚悟のなさ感がにじみ出てしまっている…。

『ZOZOSUIT』でたくさんの人の期待を裏切ってしまったのだから、今回こそ必ず成功させてほしい。だからこそ、大風呂敷をただただ広げるのではなく、小さく生んで、成功事例をたくさん作り、問題点をすべて潰してから、さらに募集し、大きく育てるという発想をしていただきたかった。『ZOZOMAT』の成功を望む!