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なぜ?剛力彩芽さんはインスタグラムを削除するのか?

神田敏晶ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント
18年7月22日にアップされた剛力彩芽さんのメッセージ 出典:公式インスタグラム

KNNポール神田です。

私の投稿やコメントで応援してくださっている皆さまに、ご心配をおかけしてしまい申し訳ありません。

大先輩の皆さまも気にかけてくださっているのを報道で目にしました。ありがとうございます。

皆さまからのコメントもしっかりと読ませていただいてます。

厳しいご意見やアドバイスを真摯に受け止め、自分の考えをまとめました。(中略)

自分の正直な気持ちを伝えることにまだまだ慣れていませんが、これからのインスタでは、飾らないありのままの私を見ていただけたら嬉しいです。(中略)

それから、今までのインスタ投稿はこのあとすべて削除します。

心機一転のつもりです。

今までの投稿にいいねやコメントをくださった皆様ありがとうございました。

出典:ayame_goriki_official

剛力彩芽さんが、Instagramをすべて削除すると投稿した…。

剛力さんのInstagramの公式アカウントは、

https://www.instagram.com/ayame_goriki_official/

現在の投稿は166件 、フォロワー数は15.8万人、そしてフォローはたったの2人だ。ベッキーさんと交際中のZOZO TOWNの前澤社長のみだ。

Twitterの公式アカウントは、フォロワー数は、3.9万人だが、最新のツイートは2013年の1つだけ。しかもスタッフからの投稿だから、こちらはまったくアクティブではない。

https://twitter.com/ayame_goriki

また、Instagramにおいての影響力という点でも、16万人のフォロワーというのは、有名人ランキングを見てみると明確だ。決して多いというものではない。

https://insta.refetter.com/ranking/

しかし、俄然、注目を浴びたのは、交際中のIT経営者の前澤社長と一緒に、ロシアW杯に観戦にいっただろうと推測されたからだ。自家用ジェットで行こうが、お金持ちのIT社長とお付き合いしているんだから、古い言葉の『玉の輿』と思われても仕方がない。いや、まさに芸能で仕事をして見初められるというひとつのイグジットのスタイルといっても過言ではないだろう。IT社長側も年下の人気女優とお付き合いするのは、羨望のまなざしで見られるのは決して悪いことではない。派手な遊びのスタイルを熟知していればいるほど、芸能人でもできない桁はずれなデートを提供してくれることだろう。

ソーシャルメディアは、自分のパブリックイメージメディア

『ソーシャルメディア』は、便利であると共に、一旦反旗を翻すと、凶器にまで変貌する。しかし、剛力さんのInstagramは、ロシアW杯での投稿をしただけである。そこで、どんなバッシングを受けたかはコメントを見るだけでわかる。大半は好意的でも心無い、しかも畑ちがいなバッシングをする人がいる。

このInstagramの言葉がすべてを物語っている…。

『これからのインスタでは、飾らないありのままの私を見ていただけたら嬉しいです。(中略)

それから、今までのインスタ投稿はこのあとすべて削除します。心機一転のつもりです。』

今までのInstagramでは、きっと外向きのパブリックイメージを演じていて、ホントはこころから楽しめてはいなかったのかもしれない。今回のバッシングを通じて、吹っ切れて、過去をすべて消して一からスタートするということは良いことだとも思う。それを決めるのもやめるのも本人次第だ。

オトコの『別名保存』、オンナの『上書き保存』

最初のInstagramの投稿は、2015年6月23日だった。最初の投稿から約3年。若い女性の3年間は、変化に富んでいる。次の3年間では、子供を授かり、お母さんになっていてもおかしくない。

ソーシャルメディアを活用してタレントや女優としてのバリューを上げるだけではなく、自分自身の一個人としての、オウンドメディアとしてのパブリックイメージを築いてほしいと思う…。男性は自分の過去は『別名保存』し、女性は『上書き保存』するものだ。過去と夢にこだわるオトコと、過去の自分にまったく未練を感じず、日々の生活と現実にこだわるオンナでソーシャルメディアの表現も大きく大きく変わる…。

ジャクリーンケネディやグレースケリーがInstagramを使っていたら…

大富豪の元に嫁いでいった、ジャクリーン・ケネディ・オナシスや、グレース・ケリーたちが、もしもInstagramがあればどう使って表現しただろうか? 現代のIT社長の行く末をタブロイド的なスキャンダルを期待する人もいるかもしれないが、ソーシャルメディアの良くも悪くも、1対多で、マスメディアを介在させることなく、情報を発信することができることだ。 IT社長との恋を選んだのも、ご本人だし、140文字表現でのTwitterではなく、Instagramというメディアを選んだのも本人の意向があることだろう。コメント欄に暴力的な書き込み方をする人も、またそれを取り上げてバッシングと標榜するメディアがいたとしても、自分のメディアで常に自分の意思を表明するというのもスポットライトを当てられ、輝く側の役目だと思う。注目される側の世界を選んだのも自分自身である。

できれば、3年分の過去のInstagramも残して、かわりゆく姿で楽しませてほしい。そして、もっともっとたくさんのフォロワーがつくInstagramを目指してほしい。もちろん幸せな笑顔と共に…。

やはり、2018年7月24日(火)、すべて上書きされていました…。新しい『剛力彩芽』を見せてください。

ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント

1961年神戸市生まれ。ワインのマーケティング業を経て、コンピュータ雑誌の出版とDTP普及に携わる。1995年よりビデオストリーミングによる個人放送「KandaNewsNetwork」を運営開始。世界全体を取材対象に駆け回る。ITに関わるSNS、経済、ファイナンスなども取材対象。早稲田大学大学院、関西大学総合情報学部、サイバー大学で非常勤講師を歴任。著書に『Web2.0でビジネスが変わる』『YouTube革命』『Twiter革命』『Web3.0型社会』等。2020年よりクアラルンプールから沖縄県やんばるへ移住。メディア出演、コンサル、取材、執筆、書評の依頼 などは0980-59-5058まで

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