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米amazon prime airがFAAの実験許可!

神田敏晶ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント

KNNポール神田です!

米国でついにドローンビジネスの実験許可がおりた。

March 19 The Federal Aviation Administration today issued an experimental airworthiness certificate to an Amazon Logistics, Inc. unmanned aircraft (UAS) design that the company will use for research and development and crew training.

出典:Amazon Gets Experimental Airworthiness Certificate

本日、米時間2015/03/19、米FAA(連邦航空局)は、米amazonのDroneを使った宅配システムのamazon prime airのDroneによる無人機による実証実験についての試験飛行証明証(EAC:experimental airworthiness certificate)を発行した。また、FAAは、一般的なDroneに対する規制も免除する。

FAAによると、無人機の飛行高度は400フィート(120メートル)以下と定められ、常に視界内で操縦しなければならない。同社は最高高度500フィートでの飛行許可を求めていた。また無人機の操縦者は自家用操縦士の資格と最新の医師の診断書を所持していることが義務付けられる。

出典:米アマゾン、連邦航空局から無人機の実験的耐空証明書を取得

今回の措置により、常に有人の目視による視界内での操縦、120メートルで限られていはいるが、ワシントン州でDroneによる私有地内での宅配が可能となった。何よりも、商業利用での申請し続けてきたamazon側に私有地、目視などの制限があるが、FAAが申請を認めた事は大きな進歩である。

これだけでも事故対応、プライバシー、騒音、目視の範囲、目視の方法などいろんな事象を検証できることとなる。日本と違い広大な敷地面積を持つ米国でこのようなDroneによる宅配がステーションごとにでも飛ばされば、物流のスピードが大きく変わる。

2013年には発表された、最初はSFのような話でも、人類はそれをイメージすることによって、月まで人類を到達させることができる。

amazonのDroneが、どこまで進化するのか? それは無人飛行に関するビジネスの可能性さえも拡大させる。

ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント

1961年神戸市生まれ。ワインのマーケティング業を経て、コンピュータ雑誌の出版とDTP普及に携わる。1995年よりビデオストリーミングによる個人放送「KandaNewsNetwork」を運営開始。世界全体を取材対象に駆け回る。ITに関わるSNS、経済、ファイナンスなども取材対象。早稲田大学大学院、関西大学総合情報学部、サイバー大学で非常勤講師を歴任。著書に『Web2.0でビジネスが変わる』『YouTube革命』『Twiter革命』『Web3.0型社会』等。2020年よりクアラルンプールから沖縄県やんばるへ移住。メディア出演、コンサル、取材、執筆、書評の依頼 などは0980-59-5058まで

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