ウイークエンド・バレンタインデーの憂鬱
KNNポール神田です!
昨年2014年のバレンタインデーは2003年以来の金曜日だったが、今年のバレンタインデーは、2010年以来の5年ぶりの休日でのバレンタインデーとなった。義理チョコを買う方ももらう方もホッとしているのではないだろうか?
バレンタインの市場規模
菓子小売市場規模 3兆1757億円(小売りベース)2013年時点
チョコレート市場 4,520億円(小売金額)2013年時点
バレンタインデー関連市場 1,080億円 2014年(一般社団法人記念日協会)
バレンタインチョコレート市場 約542億円(推測)チョコレート市場の約12%
2014年のバレンタインデー関連市場は1,500億円とも予測されたが、豪雪で市場は500億円もシュリンク。
それに反映して、倍返し、3倍返しといわれた3月14日のホワイトデーも730億円となった。
土日バレンタインは前年比94〜96%減
同じバレンタインデーでも、義理チョコ市場は、土日をはさむと大きく変わる。
1998年土曜日
1999年日曜日
2004年土曜日
2009年土曜日
2010年日曜日
2015年土曜日
以来、2015年は5年ぶりの休日・バレンタインデーとなる。
義理チョコをたくさんもらったお父さんは3月14日の倍返しから今年は開放されることだろう。
前年対比を考えると土日のバレンタインデーは94〜96% と落ち込むようだ。
むしろ週末バレンタインは、本命チョコというか、本命ギフト市場が活性化
海外では、高級ワインを贈り、一緒に愉しむというクリスマス以来の贅沢を恋人同士ですごすという暮らし方が昔からあるが、日本にもその兆しが見えてくるのかもしれない。ギフト・食品市場が、アイデアを絞るべきは、ホワイトデーまでに何をさせるかである。
2015年の3月14日ホワイトデーは、同じく土曜日
今年の3月14日のホワイトデーは、バレンタインデーと同じく土曜日だ。義理チョコ倍返しや、3倍返しの、財布はすっかり空いているはずなので、女子がおねだりしやすい企画を関連業界はしっかりと考えるべきだろう!
そこで、流通業界には、宿題だ。
「ホワイト・ウイークエンド」
これをキーワードに、2月14日に本命扱いされたラッキーな男性たちに対しては、3月14日(土)に覚悟してお返しするプランを、各社は月曜日の会議から練っておくべきではないだろうか?
義理チョコももらっていない人が、何か贈り物をしたくなる気分を「ホワイト・ウイークエンド」としてみるのはありだろう。
神戸のモロゾフ(1936年)、伊勢丹のメリーチョコレート(1958年)、森永製菓(1960年)が、セント・バレンタインデーに勝手に「チョコレート」を贈るといいだしてから半世紀以上。
2月3日のコンビニをにぎわす「恵方巻き」でさえもセブン-イレブンの1998年に蘇えらせた記念日だ。
そろそろ、チョコレート以外の解釈が生まれても良いだろう。