日本人女性はジュリアン・ブランクに「No!」というべき!
KNNポール神田です!
このビデオに議論が集中している。
高額ナンパセミナーでいかに白人男性がモテるかを力説しているビデオだ。
特に許せないのが、白人というだけで日本人女性にモテるということを証明するために、日本人女性をからかうビデオを流す。そこには、勤務中のコンビニ店員まで巻き込むという縦横無尽っぷり。
ジュリアン・ブランク(Julien Blanc)氏(25)とは…
デート指南のリアル・ソーシャル・ダイナミクス(Real Social Dynamics)の実践者。次々とバズワードがあらわれるが、リアル・ソーシャル・ダイナミクス(Real Social dynamics)は、情報商材の新ジャンル。「ソーシャル・ダイナミクス(Social dynamics)」をナンパに置き換えた新語だ(笑)。ダマされないように。
英国のデイリー・メール紙によると3,000ドルの講演料をかせぐナンパ師だという。ナンパ師とは、なんと、英語名では、ピックアップアーティスト(Pickup artist)と呼ぶそうだ。
そして、もちろんこの彼に対しての反論ビデオもあがりだした。
ジュリアン・ブランク氏のセミナーを中止させる署名運動もある。4万人近い賛同者がいる(2014/11/09 3万8,257名)
日本人女性が「いや!」と言えない理由
日本人は女性にかぎらず、「いや!」とか「No!」はできるだけ言いたくない国民的特性をもっている。その基本は小学校の「道徳」の時間から。集団行動の基本は「人に親切に、仲良くしましょう!」だからだ。
これは欧米の価値観とは大きく違う。欧米の場合、まずは「自分の安全は、自分で守れるようにしましょう」だ。
それだけでなく、成人して、会社に入っても、みんなと仲良くすることが「出世」の処世術として教育され続けている。さらに、日本人の場合は、「外国人には親切にする」というお客様へのもてなし気質がDNAに刻まれている。
いきなり、外国人にハグしてキスされて、ビンタ返しをする日本女性はほとんどいない。できるだけ、怒りよりも苦笑いでその場を穏便におさめようとしてしまう。
だから、ジュリアン・ブランク氏の言っている日本人女性は、白人であれば、笑っているだけで抵抗しないということは事実だろう。
しかし、股間に顔を引き寄せるのはあまりにも下劣で失礼極まりない!コンビニ店員にキスを強要し、それをビデオ撮影しているというのも悪趣味きわまりない!
日本人の田舎のお父さんたちも、かつての農協ツアーで、東南アジアでジュリアン・ブランク同様のことをしているからあまり強くはいえないが、いまや21世紀でこれだけソーシャルメディアが普及している時代にこれはないと思った。
「No!」といえるニッポン人になろう!
彼に入国させない運動もある。
日本入国管理局あてでのキャンペーンだ(2014/11/09 3万2,074名)。
これからの国際化にむけて、日本人に一番必要なリテラシーは、自分の意にそわないことに対して、「ノー!」ということだ。
そこをごまかしてしまうだけで、いつまでたっても、うまく利用されてしまうのは、日本人のオトコもオンナもいっしょだと思う。
そして、ビジネスも政治もまったく一緒だ。
日本人は世界で二番目にノー!というのが下手くそな国民だ。一番はインド人だ。インド人に道を尋ねると、知らなくてもバラバラの道を教えてくれる(笑)これは外国人からすると、知らないのに教えるのは迷惑な話だが、インド人にとっては、教えない方が不親切なのだ。このように国によって価値観や文化感は大きく異なる。
しかし、インターネットで、21世紀型の地球市民となってしまった現在では、多様な価値感を理解していく世紀だと思う。偏見をリスペクトに変える方法はたくさんある。ヘイトスピーチしている人こそ、ヘイトされるべきだ。人種は、性格とかの自分の意思で変えられるものでもない。
メルボルンでのセミナーでは中止に追い込まれた。さらに、この女性は、彼の顔を殴って対抗している。
また、ボイコットの模様もvineに#takedownjulienblancというタグがつけられた。
ここまでやらなくてもいいので、せめて無礼な人には強く「No!」というべきだろう。
日本人でも、白人女性とも仲良くなれれるという意味で、ジュリアンに対抗し、ポール神田のリアルソーシャルダイナミクスも公開してみた(笑)
How to get Caucasian girl by Japanese