KNNポール神田です。

2014/06/07(土)、味の素スタジアムでAKB48 37thシングル 選抜総選挙が開催された。

http://www.akb48.co.jp/sousenkyo/37thsingle/

フジテレビでの土曜日の実況枠は、17:00-23:10の約6時間(実質約5時間)に及んだ。

これはもうフジにとっては、大特番シフト待遇であろう。

番組の順位発表を見ていて、みんなそれぞれ清廉潔白なアイドルである。20歳を越えても、舌っ足らずで、中高生のような涙をながしながらの幼すぎるコメント…。

これらは、すべて秋元康プロデューサーの描いたアイドル像を演じきっているように思えてならない。

みんな、50過ぎのオッサンの描いた歌詞同様の世界に踊らされていることに気づかなければならない(笑)

大のオトナである徳光アナウンサーが真剣に彼女たちの発言を拾っていく。ミヤネ屋の宮根氏もコメントを残す。大島優子はワイプでずっと後輩を見守る。LINEのニュースでは、握手事件の被害者が参加するしないのニュースが踊る。すべてが、あのAKBの仮面の下にある太巻プロ、いや秋元康プロデューサーの意のままだ。

そもそも、AKB総選挙の目的は…、

http://www.akb48.co.jp/sousenkyo/37thsingle/about.php

AKB48の37枚目シングルの選抜メンバー及びカップリングメンバー、合計5グループ総勢80名を、ファンの皆様の投票によって決定します

たった、それだけの為に、土曜日のフジテレビのゴールデンタイム枠を6時間も独占しているのだ。視聴率はどれくらいとれているのかは、週明けにはわかることだろう。

ちなみに、昨年の第5回は、平均世帯視聴率は、20.3%(関東地区)。一昨年の第4回は、18.7%だった。

http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/130610/ent13061011030002-n1.htm

もはや、AKB関連グループが国民的アイドルであることは、間違いない。放送局もAKBやEXILEがくるだけで、大部屋の楽屋はすべて埋まってしまう。移動も宿泊も食事もすべて効率が悪い。全員が唱うとなると、それだけのマイクの用意も、必要で着替えの数も尋常ではない。それでも、AKBが支持されているのは、この選挙方法にも見られる、形式上の民主主義効果なのである。

投票権

AKB48公式ファンクラブ「二本柱の会」会員

AKB48 Mobile会員

AKB48 公式スマートフォンアプリ会員

AKB48 LIVE!! ON DEMAND月額見放題会員

AKB OFFICIAL NET会員 

SKE48 Mobile会員

SKE48 LIVE!! ON DEMAND月額見放題会員

NMB48 Mobile会員

NMB48 LIVE!! ON DEMAND月額見放題会員

HKT48 Mobile会員

HKT48 LIVE!! ON DEMAND月額見放題会員

AKB48 36thシングル「ラブラドール・レトリバー」

初回限定盤/通常盤/劇場盤CD封入 投票シリアルナンバー

投票期間

2014年5月20日(火)10:00 ~ 2014年6月6日(金)15:00

37thシングル 発売日2014年8月27日(水)

http://www.akb48.co.jp/sousenkyo/37thsingle/about.php

すべて、AKB会員や投票シリアルナンバーなどの商材を購入したものだけに投票権利がある。そして、投票期間と開票日が設定され、シングルの発売日まで決定している。

すべて、自分たちの投票行動が、8月27日(水)のシングルに結果として反映されるのである。1人が一投票でないだけに、どれだけデータ集計を第三者機関や弁護士の監視を入れたとしても、複数投票できる段階で民主的とはいえず、票を買える仕組みを想定されているのである。

データ集計・開票方法

例年通りAKB48に関連しない第三者機関に集計を依頼し、

弁護士による監視の下、厳正なる開票を行います。

開票当日は、弁護士の最終確認を終えた順位ごとの用紙を封筒に入れ、弁護士による割印を押します。

その後、会場にて皆様の前で司会者が開封致します。

1人が複数購入し、複数投票したものを厳正に開票しても厳正とはいえないだろう。しかし、これは選挙という名だけであって実際の選挙ではないから、かまわないのだ。「選挙」というフォーマットを活用したセールスプロモーションだからだ。

形式上の民主主義であるといっても、制作者側とのコラボレーションであることには変わりない。決定プロセスに、購買者であるユーザーが、介在できる事が最大の特徴である。プロセスに参加者を取り込むことこそが、最大のプロモーションになることを見事に、AKB人気が物語っている。しかし、このフォーマットもすでに6回目になる。センターが決まってシングルが発売され、またその繰り返し…。それほど、このフォーマットは何十回とは続かないのではないか?むしろ、手を変え、品を変え、純粋な少女アイドル像を、オトナになりきらない男子が追い求めている限りこの商法は変わらない。

おニャン子ブームを手がけ、おニャン子ブームの終焉を知り、おニャン子ブームを模倣した「モーニング娘。系」をながめてからのAKBだ。しかし、オトナになりきらないプロデューサーの少女に込める願望には、違和感を感じざるをえない。その最大の理由は、そんな男子の心をギッチリ掴んでいるのは、AKBではなく、AKBの皮をかぶった秋元康プロデューサーだからだ。

プロセス手法が出力される結果よりも重要という世界観がここにはまだ存在する。また、ユーザーが人気投票で作品に口を出せるという方法であれば、今後はAKB株を公開し、自由に売買し、AKB通貨を作って、コンビニで商品で引き換えられるなんてプロモーションも可能だろう。

あくまでも、AKBは総合エンターテインメントのプラットフォームの一コンテンツなのである。そのフィールドが歌手であり、女優であり、MCであり、タレントでモデルなのである。しかし、彼女たちが、卒業した後にどんな人生を歩んでいくのか?できれば、そこもプロデュースしてあげて欲しい。

ボクが感じるAKBの違和感の本質は、彼女たちは単に秋元康プロデューサーのツールにすぎないのではないのか?という疑問だ。少女からオトナへの女性のアイドル願望、オトナのオンナを拒む草食男子たちの永遠のアイドル崇拝、そして音楽業界唯一の活性化策としてのAKB。すべてが、秋元康プロデューサーの回りで、うごめいているのだ。そして、男は今日もまた、自分の求めるアイドル像への作詞に自分の想いを錯綜し続けている。AKBは秋元康であり、秋元康はAKBそのものなのである。そして彼女たちのフィジカルをその詩の世界の中でまるで弄んでいるかのように…。

賛否両論!?の“AKB商法” 大島優子は「66億売ったんだから大丈夫だよー」のコメントにも、「150人でハワイへ行きたい!」というコメントが寄せられていた。20代の女子として、1人あたり50万円のハワイの豪遊としても、150人で、7,500万円。番組のひとつでもスペシャルで組んでしまえばペイできてしまえる金額だ。

秋元さんの懐には、162億8,000万円分の印税がはいるけれども、秋元康さんの夢を演じつづけた彼女たちの将来にももっと再投資すべきではないのだろうか?

AKB 162億8000万円 歌手別トータルセールス 2011年 秋元康さんの年収はいくらになるんだろうか?